「相手のテンションや緊張まで、コントロールできているか?」

自分がいい話をするよりも、

人に良い話をしてもらうほうが大事な時が、
意外に多いものです。

また、それが結構難しいことであったりします。

リラックスして親密な関係になれば良い話ができるか、
というと、そうばかりではありません。

例えば、
インタビューの録音などで、

過ごしたその時は楽しかったのに、
編集してみたら、使えるコメントが乏しかったりするのは、
よくあることです。

楽しく騒ぐのと、
トーク内容の充実とは、

全く別物であるという点を、
絶対に勘違いしてはいけないのですね。

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人が語る時に必要なのは、自分と向き合う時間である

会話というのは、

人と人との関係性のなかでの、
言葉のやりとりです。

相手の言葉を受けて、
感じたことを言葉にして送り返す。

キャッチボールのように言葉を行き来させるだけで成立し、
心地よい時間にすることはできるのですが、

相手に向けたアウトプットの連続では、
話が表面的になりがちです。

いっぽう、

意見を聞く、とか、
議論して認識を深め合う、というような、

単なる会話というレベルを超えなくてはいけない使命があるトークにおいて、

人が語る時に必要なのは、
それぞれが自分に向き合う時間なのですね。

話し手が自分の深みのなかから探し、選んだ言葉が表現された時、
良い話が聞けた、ということになるのです。

ですから、
話の仕切り手がやらなくてはいけないのは、

ただ相手にしゃべらせることだけではなく、

「相手に、自分に向き合わせる」時間を作り、
それを上手く表現してもらえるよう、
仕向けること、その環境作りだと思います。

そしてそのために意識するといいのが、
「テンションと緊張・弛緩」を操る、という考え方です。

 

話す意欲が高いだけでは、良い話になるとは限らない

テンションが高いと
人は饒舌になります。

テンションが低いと、
口が重くなったり、ネガティブな発言をしたりします。

「テンション=話す意欲の高さ」
と言えるでしょう。

いっぽう緊張と弛緩というのは、
テンションとはまた別の精神状態の要素であり、

テンションが高くても低くても、
緊張している状態、弛緩している状態はあると思います。

緊張していると、
発言が堅く、通り一遍のものになりがちで、

いっぽう、
弛緩していると、
気楽な発言が多くなりますが、
反面、無駄が多く、無責任になりがちです。

緊張が悪いかといえばそうばかりでもなく、

緊張していてもテンションが高ければ、
真面目にたくさん話そうとしてくれますから、聞き手としては助かります。

テンションが低くて弛緩している状態というのは、
気が散って、心ここにあらず、ということ。
これは困ります。

もうふたつの組み合わせ、

テンション高×弛緩
テンション低×緊張

ということもあり得るでしょう。
その人がどういう状態なのか、想像してみてください。

 

テンション×緊張・弛緩を操る

このような、
テンションと緊張・弛緩の組み合わせを、

話の聞き手、トークの仕切り手としては、

その場の状況と、
相手の状態によって、

意識的に使いこなし、演出できるようになりたいものです。

多くの有能な司会者やインタビュアーなどは、
無意識のうちにやっていることだと思います。

コミュニケーションの達人であれば
本能的にできてしまうのでしょうが、

それを
知識としてインプットしたうえで、
実践してみることで、

誰でも、
会得したテクニックに昇華できるはずです。

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