人前で話す時、失敗が激減する注意点【後編】


1、「すべてを大きく」

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
司会の成功の5割はオープニング、でしたよね。ちょっと慎重になっちゃうな。
でも大胆さも必要なんですよね。今回は後編、前編の話の具体的な理由の解説ですよ!
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

(前回記事からの続きです。長いので分割しました。前回記事はこちら

舞台に立つ前に、深呼吸。

そして
大きな声であいさつします。

お辞儀や身振り、笑顔なども、

最初に、
できるだけ大きく体を動かして行いましょう。

なぜこんなことを重要項目に挙げたのか?というと、

何事も、最初の行為が、
その後の自分の基準になるからです。

最初の呼吸が小さいと、
その後からの呼吸も小さくなり、だんだん苦しくなってしまいます。

また、呼吸が小さいと、緊張がほぐれないばかりか、
滑舌が悪くなり、トチりやすくなってしまいますから、侮れません。

呼吸のみならず、声の大きさなどについても同様です。

また「明るさ」など、自分のキャラクターの出し方についても
同じことが言えると思います。

最初に出し損ねると、
途中から本領を発揮することは、極めて難しいものです。

いずれにしても、
自分の最初の行為が、
自分のリミッターになっていきますから、

初めに振り幅を大きく取るのが、
何より重要なのですね。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
なるほど、慎重になり過ぎて縮こまっていては、予想以上の結果は出せませんね!
◆この記事の著者がビデオ通話で個別指導、ご相談は1回から承ります。
◆すぐに変化が実感できた。受講体験者の感想はこちら

2、「大胆な間」

すべてを大きく、これは間のとり方についても同じです。間が取れると、トチリにくくなるばかりか、呼吸が安定して、心に余裕が生まれますよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

出演者にとって、
間、つまり時間的空白は、恐ろしいものですから、

ついつい、立て続けにしゃべって、
空白を埋めようとしてしまいます。

テンションを上げるにはそれで良いのですが、

司会者はそればかりではなく、
台本などをきちんと読んで、進行する、

という役割ももっています。

そして、オープニングで台本読みや進行、
特に式次第や人名、肩書などでトチってしまうと、

これもまた、後々まで響きますから、
とにかく最初にカッチリこなすことを肝に銘じましょう。

そこで重要なのが、間のとり方です。

自分で思うほど、
聞き手は、間=時間的空白を気にしていません。

聞き手が、オッ?
と思うぐらいまで、

意図的に間をとっても大丈夫です。
むしろそのほうが魅力的です。

特にマイクを使う司会の場合、
会場のスピーカーと反響、舞台上のスピーカー(返し)の音で、
出演者のしゃべりが混乱する可能性があります。

どのぐらい間をとっていいかというと、

自分の声が会場に響くのを、
最後まで聞き終えてから、次の音を発するぐらいでいいと思います。

大胆に間を取ることが、
精神的な余裕にもつながります。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
大胆な間・・ちょっと慣れが必要かも・・

「読み」で噛まない、トチらないためのコツ

意識的に間を取るのが難しそうであれば、台本に印を付けておいたり、間の長さぶんだけ余白を作っておいたりして、自分なりの工夫をしてみましょう。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

また、
トチらないための、言葉の区切り方というものがあります。

例えば、
トチってはいけない人名と肩書で、

株式会社東京特許許可局代表取締役社長アンリルネルノルマン様、

と、台本に書いてあったとします。

うわー、困った!
と思うかもしれませんが、

大丈夫、
読み慣れたフレーズごとに、区切ればいいのです。

株式会社/東京/特許/許可局/代表取締役・社長/アンリ/ルネ/ルノルマン・様、

このぐらい区切ってしまっても、
不自然ではありません。

上記のように、

しゃべり手が思うほど、
聞き手は、間をおかしいと思っていません。

読めずに言い直したりするより、
断然、カッコイイです。

アンリもルネも、人名としてよくある音ですから、
離して読めばなんてことはありません。

聞き慣れないルノルマンだけ、練習しておけば大丈夫です。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
言いにくい言葉の前に、止まっちゃっていいんですね。

失敗しないための自分なりの手段を確立しよう

下読みの時に、自分の言いにくいフレーズをチェックしておきましょうね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

会の内容の重要性からすれば、
読み間違いや進行の失敗などは、実は瑣末なことなのですが、

それらを上手にこなすという成功体験の積み重ねによって、
司会者自身のモチベーションが上昇し、

結果、
司会のクオリティーを上げることにつながります。

これも読んでみて!  言いたいことを「忘れずに話す」コツ

また、
体裁を美しく保つ、というのも、司会者の責任ですから、

やはり、失敗しないための、自分なりの手段、工夫を、
備えておくべきだと思います。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
体裁を美しく。私はまずそこから目指します!

【関連記事】

心に残る司会ができるかどうか、分岐点となる重要な心構え
予想以上に盛り上がる司会は、ここが違う

表面的な失敗は、人目に付きやすいですからね・・自己防衛も必要ですね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

【当サイトの記事内容を参考に二次利用される方は、必ず出典元としてサイト名とURL「話し方のコツ、心技体 https://kumagaiakihiro.com」とご明記くださいますようお願いいたします。】
 
◆面接、説明、スピーチ、会話で堂々と話すために、どこをどう変えればいいか?コツをお伝えします。
◆うまく話せるようになりたいのに、話す時間・機会が少ない方。ビデオ通話から始めませんか?