「心に残る司会」ができるかどうか、分岐点となる重要な心構え
司会にはプレッシャーが伴うが、自分を成長させてくれる機会にもなる


学生や社会人生活のなかで、
司会をする機会は
意外と巡ってくるものです。
持ち回り制だったりしますからね。
なぜ持ち回り制になるのかというと
それは、
多くの人にとって、それほどうれしい仕事ではないこと、
そして
人前で話すことに「教育効果」があることから、だと思います。
それほど嬉しくない仕事であるというのは、
・人前に立たなければならない
・うまく話さなくてはならない
・うまく段取りをこなし、会を進行させなければならない
・うまくまとめなくてはならない
などの使命、責任を負うことへのプレッシャーからでしょう。
また、教育効果がある、というのは、
・人前で堂々と振る舞えるリーダーシップ
・全体を俯瞰し状況判断できる力
・多くの人に配慮できる気配り
・その会、催しを導き、まとめあげる能力
これらを養う機会になる、ということです。
ですから、司会にあたって精神的なプレッシャーを感じたら、
司会をする、ということのプラスの側面を意識すると良いでしょう。

良い司会とはどういうものか?

さて、
実際に自分が司会をしなくてはならなくなったとき、
事前に決めておいたセリフをいうだけでも
会は進行していきます。
(セリフの読み方、アナウンスメントについては、
また後日、記事にしたいと思います。)
でも、できれば目指したいのは、
司会のおかげで、いい会だったね、と喜ばれること。
では、
そのような司会とは
いったいどういうものなのでしょうか。
良い司会とは、どんなものなのか?
それは、
「司会とは何なのか」を
考えればわかることです。
その名の通り
司会の前提は「会」があること。
「会」とは、人が集まっている状態、
司というのは「つかさどること」です。
祭りを司るのは「司祭」
法を司るのは「司法」
会を司ると「司会」となります。
こう並べると
責任重大ですね。
司会者は、会の中心人物として、
聴衆、観客に対しては
生(ライヴ)で展開していくそのイベントを見せて理解していただき、
なんらかの良き印象を持っていただくとともに、
参加者、出演者、主催者など関係当事者をそれぞれ満足させることが
求められているのですが、
そのためには
つつがなく進行させるのみならず、
心に残る言葉や状態を引き出したり、出演者を輝かせたりできるかどうか、が
重要になってきます。

「司会は献身、そして相手を知ること」

ですから司会者は会の中心人物ではあるものの、
会のため、
聴衆のため、
出演者のため、
主催者のため、
献身的に身を捧げる立場なのですね。
そしてその心構えとしては、
まずは、会の主旨、内容を知り尽くし
どういう会であるべきか、その方向性を考えて肝に銘じておくこと。
なかでも、
聴衆、出演者、主催者はどういう人、団体で、
この会に何を求めているかを、しっかり考えておくことが、
その会を
普通の会にするか、心に残る会にできるかの
分岐点になるのだと思います。

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