「発表を成功させる」ための心構え、発表の前に考えるべきこと


発表とは、社会に貢献するということ

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
仕事では発表の連続です。
一度原点に立ち返って、基本から考えてみましょう。
くまちゃんアナウンサー
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人前で話さなくてはならないときのなかでも、

「成果を披露・報告し、評価してもらう」
という要素を含んでいることがよくあります。

ここではそれを、
「発表」ということにしましょう。

例えば、

学校の宿題や研究の成果を、
起立して読み上げるのも発表でしょうし、

新製品のお披露目・記者会見も、
比較的規模の大きい発表と言えるでしょう。

誰にでも少なからず、

発表しなくてはいけない時というものが
あるのではないでしょうか。

今回は、
「発表を成功させる」というポイントに絞って、考えていきます。

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
誰にも少なからず、発表しなくてはいけない時がある。なんか、アレみたいですねw
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いい発表とはどういうものか?

ビジネスパーソンにとっては、負けられない戦いですよね。
くまちゃんアナウンサー
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発表の成功、

つまり、
「いい発表」とはどういうものなのでしょうか?

まずは、
発表本番時の状態の分析から始めます。

発表する時の状態、環境

多くの場合、
発表者と聞き手は同じ空間の中にいます。

その空間の大きさ、開閉度、音響などは
個々に違いがあります。

また、
同じ空間といっても、

インターネットや電話回線を使って、
遠隔地と結んで、

その空間を作り上げる可能性もあるでしょう。

規模の違いこそあれ、
ひとつ確実に言えるのは、

発表者が話の中心に存在するということ。

発表においては、

話の内容が
聞き手の興味の中心ですから、

主役は発表者。

ここが、
司会者とは違う点です。

発表の内容を、

楽器の演奏や、
バレエの演技と置き換えてみるとわかりやすいと思います。

発表とは、
まさにそういうことなのですね。

発表の目的

では、
発表の目的は何でしょうか?

それを見失っていては、
話になりませんが、

発表は、

やれと言われたから、やる、
いやいやながらも、その大役を任された、

というケースも多いですから、

意外に、
発表の本質を考えないまま
それに臨んでしまうこともあるかもしれません。

聞けば当たり前と思うかも知れませんが、
発表の目的は、

理解され、
高い評価を受け、
できれば次の行動を促進させるため、

だと思います。

こうやって文字にしてしまうと、
ちょっとイヤラシイ感じがしますが、

成果を理解してもらって、
高い評価を受ける、

ということは、
広い意味で、社会に貢献することです。

例えば、
ピアニストがコンクールで素晴らしい演奏をして、
過去最高の評価を得たとしたら、

人類の財産となるべきことですよね。

あるいは、
そもそも優れた研究があったとして、

上手な発表によって、
それが多くの人に理解され、
その研究がさらに広く応用されたとしたら、

これもまた、
大いに、社会に貢献できますよね。

発表とは、
そういう性質のものだ、

と考えると、

いやいやながら引き受けた、
発表者の大役も、

ちょっと楽しくなってきませんか?

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
今までは、自分の承認欲求をぶつけることが多かったです。社会に貢献するという視点は、心をおおらかにしてくれますね。

聞き手の望むことは何か?

次に聞き手について考えてみますよ。
くまちゃんアナウンサー
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聞き手はかなり、
発表の内容に関心を持って参加している人たちです。

例えば学校での発表では、

その発表が聞き手の勉強にとって
とても重要なものになるかもしれませんし、

記者発表では、

発表内容が、聞き手である記者の記事に
ダイレクトに反映されるわけです。

そういう意味で、

不特定多数に聞かせるイベントなどとは
性格が違います。

このような発表の場において
聞き手が望むこととはなんでしょうか?

それは、

・聞き取りやすいこと
・誤解がないこと
・要点がまとまっていて理解しやすいこと
・発表者の思いが伝わること

でしょう。

発表の場において
聞き手は聞き逃したくないわけです。

これは普通の不特定多数に対するイベントなどより
強く求められることです。

そして発表のポイントがなんなのかを
早く知りたいと思うでしょう。

さらに、

発表者が「なぜ」そう思うに至ったのか、など、

発表の本質が
明らかになることを期待しています。

主役である発表者は
その期待に応えるべく、

自分の考え方を明快に述べる必要があります。

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
発表者は主役だけど、聞いている相手のための発表であることが前提、ということですね。

発表者に必要な心構え

環境を理解したうえで、自分に必要なことを考えていきますね。
くまちゃんアナウンサー
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これらの点を踏まえた上で必要になる、
発表者の心構えとはどういうものなのでしょうか。

まず、

・誤解されないような歯切れの良さ、明瞭さ、
・要点の分かりやすさ
・堂々と自分の考え方を表現する、

ということです。

発表の内容は
発表者自身が考えるものです。

さきほど、人前で発表すると言うことは、
バレエやピアノの発表と同じだと言いましたが、

ピアノの発表で言えば
自分で作った曲を弾くようなものでしょう。

自分で作った曲を弾く人に、
下手はありません。

いかに誤解なく、伸び伸びと表現するかが、
発表の成功の鍵なのです。

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
自分で考えたことを発表するのに、下手は無い。なるほど、それがオリジナルですからね。

自分の考えたことを発表する時の、ありがちな失敗

ただ、オリジナルだからこそ、やらかしてしまいがちな失敗もあるんです。
くまちゃんアナウンサー
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ただし注意点があります。

自分自身が考えてきた内容であるがゆえに、

発表までもが
自分の中で完結してしまうことです。

ありがちなのは、

自分だけがわかっていることを
ブツブツ口の中でつぶやいたり
聞く人がわからない独り笑いをしたりという行為です。

研究など、発表の内容を築き上げることと、
発表自体とは、

心の切り替えが必要なのです。

もっと言ってしまうなら
例えば、素晴らしい研究があったとします。

素晴らしい研究があれば、
素晴らしい発表ができるとは限りません。

素晴らしい発表をするためには、

素晴らしい研究の上にもう少し、
「人を楽しませるためのエッセンスの積み上げ」がないとダメなのです。

それがあるかないかで
研究自体への評価も変わってしまいますから、

たかが発表とはいえ、侮れないものなのですね。

自分は内容に自信があるからと
発表をバカにしていては、

いつまでたっても自己満足で終わってしまいます。

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ここはひとつ、
目の前にいる人を
自分の発表で楽しんでもらおうという気持ち、

つまり、
人のために発表する、という気持ちで、
エンターテイナーになりきってしまいましょう。

いざ発表本番となったら
今までの自分をチェンジして、
迷いなども割り切って吹っ切って・・

その堂々とした態度こそ
発表を成功にみちびくのです。

次回は、
さらに具体的に掘り下げて考えます。

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
確かに、発表の演出は考えますけど、それが自分の言いたいことのための演出か、聞き手を楽しませるための演出かは、だいぶ違いますね・・
相手を楽しませようと考え始めると、発表が楽しみになってくるから不思議です。
くまちゃんアナウンサー
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