初対面の人と会話を続ける方法
「初対面の人を、味方だと思えているか?」




人から上手に話を引き出す、
という話題を進めていくに当たり、
どうしても避けて通れないテーマがあります。
それは、
初対面の人との関係構築です。
初対面の人と話を弾ませるには、
お互いがリラックスし、
トークしているこの場を
一緒に楽しむことができるかに、かかっています。
最もシンプルでわかりやすい状況として、
対談のように、
1対1のトークをする場合を想定してみましょう。
初対面の人とコンタクトするときの
心構えとして大事なのは、
「相手が、自分の味方である、と強く意識すること」
そして、
相手の側に立って、
相手の気持ちに寄り添い、
この機会が、
相手の為になるように、と考えることです。
このような、
相手は自分の味方であり、
そして自分は、相手の為になりたい、という思いは、
話し方のみならず、
人生哲学にも成り得る、重厚なテーマです。
自分の生き方に取り入れるために、
まずはトークから試してみてはいかがでしょうか。

まずは相手に、気持ちよく声を出してもらおう

精神論はさておき、
ここからは、具体的にすべきことについてです。
初対面というと、緊張感もあり、
特に迎える側の立場の人は、
とにかく自分がしゃべらなくては、と頑張ってしまうものですが、
ひとりでしゃべり続けることに自信がある人以外、
そういう関係は、
息苦しく、長くは続きません。
相手に良い話をしてもらうのが目的であれば、
それは尚更のことですので、
第1の目標は、
まず相手に口を開いてもらうこと、
そして、
気持よく声を出してもらうことです。
そのために
一番簡単なのは、
イエス・ノーで答えられる問いかけです。
インタビュアーの仕事であれば、
イエス・ノーで答えられる質問をするのは下手くそだと言われるかもしれませんが、
そういうことを言うのは、むしろ素人です。
話の導入としてのイエス・ノーは、
相手の口を最も早く開かせる方法です。

イエス・ノーで答えられる質問3タイプを使い分けて、相手の口を開かせる

内容によって3タイプに分けるならば、
・自分の発言だけで、相手にイエス・ノーを言わせるやり方、
・客観的事実を尋ねる質問、
・自分と相手に関係する質問です。
その重さを具体的な言葉で測ってみると、
・寒いですね!
・道路は空いていましたか?
・最近お忙しいですか?
答える側の気持ちは、
1番目から3番目へ、
だんだん重くなるものであることがわかります。
あとは相手の人柄や気分の状態を察しながら、
これらの順番と組み合わせを考えて、発言していくことになります。
相手のことを知るためのイエス・ノータイプの質問ですが、
実はこれは、自分のためでもあるのです。
会話はキャッチボールなどとも言われますが、
自分ばかりがボールを投げ続けるのは、しんどいですよね。
投げたあと、ボールが戻ってくる間に、自分の体勢を整える。
これは会話も同じなんですね。
自分を楽にするために、相手にも話してもらう、
そのための質問でもあるわけです。

話を長続きさせるには

次に、
話を長続きさせるためには、
上記の2番めの例のような、客観的事実についてや、
自分たちに直接関係ない、他の何ものかに関する話をするのが、有効です。
天気や気候について、
ニュースについて、
商品やサービスについて、
その他あらゆる事象について。
実は、
他の何ものかについて、
主観を交えずに話すのは、慣れが必要だとも言われています。
人は知らず知らずのうちに、
自分のこと、相手のことを絡めて話をしてしまっているようで、
それが、
会話に限界を与えてしまっていることもあるのですね。
初対面の相手と話すのが苦手な人、
あるいは、会話が続かなくて困っている人は、
試してみる価値があると思います。

自分との共有点を探る

こういった話し方が全てというわけではなく、
やりようは、出会いの数だけあると思うのですが、
目指すべきは、
相手のことを知り、
理解しようとすること。
そして、
相手との共通点を探ることです。
上記の、他の何ものかについて、主観を交えずに話すのも、
あくまで目的は、相手を知り、自分との共通点を知る、きっかけ作りなのですね。
それは物理的な共通点だけではなく、
考え方の共感、価値観の共有という在り方もあると思います。
例えば、相手の趣味であるAという物事についてだけ話をしようとすると、
どうしても限界が来てしまいますが、
Aという物事などについて感じたBという感情についてなら、
自分との共通点として、話し続けられると思いませんか?
そしてそれを見つけたら、
相手に伝えること。
話は
そうして深まっていくのです・・



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