話の内容を「爽やかな印象」にする方法
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツです。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。
「聞き手が心地いいから、爽やかな印象になるのだ」


前回の記事では、
爽やかな印象を与える話し方として、
発音というポイントを中心に解説しました。
今回は、
発言の内容で爽やかな印象になる方法についてです。
まず、
発言の内容が爽やかな人は、
どういう話し方をしているのか、
考えてみます。
そういうタイプとして
念頭における人がいたら、想像してみると良いと思います。
私が挙げたいのは、
次のような要素です。
・一続きの文、ワンセンテンスが短いこと。
・主述が近いこと
・ポジティブな感情を表すのが上手い
・感謝、誉め言葉を上手に使う
・理屈をこねず、理由が明快
・意志、情熱を表現できる
・音の高低、強弱を使いこなす
こんなところでしょうか。
ではひとつひとつ、解説していきます。


ワンセンテンスが短い
これは書き言葉の文章で言えば、
文章の始めから句点「。」が付くまでが短い、ということです。
話し言葉は書き言葉と違って、
ワンセンテンスが曖昧ですから、
「。」で区切らなくても、
基本的にはどれだけでも、話を続けることは可能です。
「~で、~で、~だったんだけど~、」
のような話し方は、
ついやってしまいがちですよね。
それに加えて、
修飾語や掛かる言葉を重ねないというポイントもあります。
形容詞が少ないというわけではなく、
ワンセンテンスに重ねず、
たくさん形容するなら、
次のセンテンスで言いなおす、ということです。
例えば、
この春、ベランダの鉢に植え付けた植物が、赤くてきれいな花を咲かせた、
としたら、
どう言うか。
例えばこんな感じでしょうか。
「きれいな花が咲いたんですよ。
赤くてカワイイ花が。
この春、ベランダの鉢に植えたんですよね。
自分で植えた植物に花が咲くと、
嬉しいね!」
このぐらいの短さですね。
これは始めの例文が子供っぽいので、
こんな内容になってしまいますけど、
このワンセンテンスの感覚をつかんでいただければ、
それでよいと思います。


主述が近い
この点については、
このwebでも何度か指摘してきましたね。
「〇〇が、××だ。」
上記のワンセンテンスが短いこととも、
関連してきますが、
何がどうだったのか、
結果がすぐに聞けると、
聞き手にとっては、とても心地よいのです。
話が明快なんですね。
短いセンテンスで、
話を完結させながら話し進めることができると、
聞き手は、
余計な記憶などをする必要がなく、
今この瞬間の話に集中するだけでいいので、
ストレスが少ないんですよね。
聞くストレスが少ないから、
その話し手が爽やかに感じる、
というわけなのです。


ポジティブな感情を表現できる
これは当たり前といえば当たり前なのですが、
爽やかな印象を与える人は、
使う言葉も、心地いいものです。
人が心地よく感じる言葉といえば、
否定的なものよりも、
ポジティブな意味を含むもの、ですよね。
そういう言葉の「選択眼」が、
習慣的に、良い。
良い語彙があって、
良い癖がついている、
ということです。
ドリカムの曲のように、
嬉しい、楽しい、大好き、と、
直球の発言ができればそれに越したことはありませんが、
使い慣れないと、
恥ずかしかったりしますよね。
こういう言葉は、
とにかく、使い込むしかありません。
ごく自然にこういう言葉が言えるようになった時、
それは、その人自身が、そういうキャラクターになった、
ということです。
また、
そこまで直球でなくても、
ポジティブな感情を含んでいると、
ニュアンスで感じる単語ってありますよね。
直球で言うか、
ニュアンスで言うかは、
「湿度」のようなもので、
直球はカラッと、
ニュアンスはしっとり、
という感じでしょうか。
このように考えるだけでも、
自分が普段使っている言葉がどういう傾向で、
それが相手にどういう印象を与え、
そしてその相手が自分に対して抱く印象が、自分の外観を形成している、
ということがわかりますね。
ですから、
自分の持っている語彙は、
豊富さだけではなく、
その傾向が大事なんですよね。


感謝、誉め言葉を上手に言う
上記の、ポジティブな感情を含んだ語彙とも共通しますが、
ポジティブな感情を含んだ言葉は、
どちらかというと自分の感情を言い表すことなのに対し、
感謝と誉め言葉は、
自分の感情を、直接、相手に投げかけるものです。
コミュニケーションにおける、
これらの重要性を疑う人は少ないでしょうが、
注意すべき点があるとすれば、
・的確な誉めどころ
・心からそう思うこと
だと思います。
誉められても、
「そこじゃないんだよな~」
と思われる可能性があり、
そのように思う人にとっては、
誉め言葉は決して嬉しいものではありません。
誉めどころを的確に把握するのも、
相手に対する気遣いだと思います。
また、誉め言葉が白々しくなってしまう原因は、
本心のスイッチが入っていないためです。
どんなにお世辞でも、
本心のスイッチを入れて、
本当のことを言うことです。


理屈をこねず、理由が明快
もちろん話が論理的でわかりやすい、
という話し方もいいと思います。
ただ、印象が爽やかな人は、
話が明快なのに、
理屈をこねません。
それはまず、
ワンセンテンスが短く、主述も近く話すため、
理論の切れ味が良いことが、一点。
もう一点は、
理屈、理由の源が、より根源的である、ということ。
聞き手にとって、
枝葉末節の理屈は、不要であることが多いんですよね。
話し方の爽やかな人は、
一番重要な理由に基づいて、説明するのです。
それが美しいから、
そのほうが良いから、
それが必要だから。
感情的、情緒的ではあるのですが、
より普遍的な話になり得るわけですね。

理由が根源的である・・ちょっと難しいな。
なぜ?を繰り返して、本質にたどり着くことですよ。

意志、情熱を表現できる
これはまず、
その意志や情熱がある、ということが前提になります。
何のために、
そうする。
それが定まっている人は、
熱意を込めて、ものごとに当たれるものです。
印象が爽やかな人から感じるエネルギーは、
定まった意志に由来するのかもしれません。
そして、そういった意志を表現するときは、
まず最初に言ってしまう。
「こう、したいんですよ!
だって、そうなったほうが、良いと思いませんか?」
しかも上記のように、
理由は根源的で簡潔なのですね。

いくらなんでも、こうしたいんです!だけじゃダメですよね。
そう、説得力は、根源的であること、ですよ。

音の高低、強弱を使いこなす
前回記事の発音の項目にも関連しますが、
発声の仕方としては、
甲高くなりすぎず、
かといって、まったりとした低音でもなく、
中音域を厚く。
口調も、
単調ではなく、
高低、強弱をはっきり、
メリハリをつけることです。
高低、強弱にメリハリを付けると、
快活でエネルギッシュな印象を与えるだけでなく、
話にテンポを与え、
さらには、その話自体がわかりやすく、聞きやすいものになる、
というメリットも伴いますから、
別に爽やかにならなくてもいい、
という人も、
意識してみる価値はあると思います。
話し方のメリハリについては、
話すという要素すべてにおいて、
メリハリを目指すことが、
話し方の究極奥義である、
という記事を書いたことがありましたので、
そちらのほうも、参考にしてみてくださいね。

話す内容を爽やかにする。想像以上でびっくりしました。
根源的な理由に気づくと、それ以外のことが枝葉末節に感じられるようになります。なぜを重ねることですよ。

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© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー
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