「好き嫌いの表明は、相手を自分の世界に巻き込むこと」

このことから何がわかるのか、
と言うと、

好き、嫌い、と言う行為は、
「あえて、わざわざ」自分の意志を表明することであり、

それを聞いた人にとっては、
「否応なく」
発言者の心に、一歩踏み込むこと、なのです。

好き、
と発言することで、

相手を
自分の世界に巻き込んでいる。

嫌いと言えば、
さらに相手を振り回すことになる。

だから、

「好き嫌いを言う人は、面倒くさい人」なのですね。

しかし、だからこそ、

”好き”という言葉に含まれる「強大なエネルギー」は、
上手に活かさなくてはなりません。

”好き”と言う言葉は、

対象となっている人や物、価値観の肯定であり、
賞賛や信頼の意味を含む、

とてもポジティブな性質を持ち、

それを聞いた人たちに、
幸福感の連鎖を与え、

また、その言葉を使う人を
魅力的に見せたりするものです。

ですから、

「素直に”好き”と表現できることは、素晴らしい」

というのが、まず前提です。

そのうえで、
リスクを考えると、

前述の、
「面倒くさい人」と思われる恐れ。

そして、

四六時中、好きを連発してしまうことで、

せっかくの”好き”の、
重みや信ぴょう性が損なわれるという恐れも考えられます。

”好き”は連発するのではなく、散りばめること

では、
”好き”を効果的に表明するには、

どうすればいいのでしょうか。

まず、
連発しないこと。

そして、
感動を表明するだけの言葉を増やし、

その中に、
数少ない”好き”を散りばめることです。

割合としては、
8対2とか7対3程度。

すごい、
綺麗、
初めて見た、
びっくり・・

好き。

このぐらい”好き”の頻度が低くなると、

聞き手は、
話し手がそれを好きかどうかを、聞きたくなる。

”好き”を渇望するようになります。

適度な回数の”好き”なら、
聞き手も、面倒とは感じずに聞きたいのであり、

渇望される中での”好き”が、
効果的なのは、言うまでもないことです。

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”好き”も言い方次第で論理的になる

また、
”好き”を繰り出す順番も、

大いに効果的な戦略になり得ます。

例えば、

”好き”の表明を先にしておき、

後から、
「なぜそれが好きなのか?」
客観的な根拠で裏付けしていくと、

事実だけで構成された論理的な話よりも、
「情熱的」な話をすることができます。

いっぽう、

”好き”を表明した後で、
その理由付けをしない場合、

つまり、
なんか好き、というような話は、

素朴で、
ほんわかした雰囲気になりますし、

理由がないけど好き、なのは、
時として「絶対的な褒め言葉」になることもあります。

ただしビジネスでは、
よほど打ち解けた間柄以外は、使いにくいかもしれませんね。

また、

専門的な話や、
俯瞰的、客観的で、やや冷淡な話、
批評、批判を伴うピリピリした内容の話では、

その後に、
”好き”の話を付け加えることで、

その人がとてもチャーミングに映るものですし、

散々悪く言った後で、
でも、好き、みたいな構成にしておくと、

オチのような効果で
後味が良くなります。

このように、
”好き”という言葉は、

様々な場面で、幅広く応用ができ、
人を引きつける魔力のようなものを秘めています。

上手く取り入れて、
武器にしたいものですね。

”好き”を上手に言う方法(前編)

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