アナウンサー面接での自己紹介、通る人と通らない人の違い
自己紹介は、一生ついてまわるもの


アナウンサー就職活動における
面接やカメラテストでの、
外見以外での個性アピールについて、
なかでも今回は、
自己紹介に的を絞ってお話します。
アナウンサー試験に限らず、
さまざまな業種の面接においても、
自己紹介はつきものだと思います。
自己紹介で、
何を話せばいいのか?
と考えた時に、
そりゃ、
自分のことでしょ、
と、
自分の経歴や考えを、
1分~3分ぐらいの内容に盛り込もうと思いますよね。
(時間が限定される場合がありますから、
内容を項目で用意しておいて、
指定された時間にあわせて、カットする方法をオススメします。)
ここまでは、
みんな一緒なんですよね。
ここからが、
通る人と通らない人との違いになります。

通る人と通らない人の自己紹介の違い

その違いを5項目、列挙してみます。
自己紹介した経歴などが突出している。
こればっかりは、
仕方がありませんから、先へ進みます。
相手を楽しませようとしている
自己紹介が、
自分をアピールすることだと思っているだけの人と、
自分のことを言って、人を楽しませることだと思っている人。
その違いが、
話の面白さに表れるのはもちろんなんですが、
なによりもその姿勢、心構えが大事なのです。
「話して喜んでもらう」のは、
アナウンサーの究極命題だからです。
それを備えた人か、
そうでない人か。
それはアナウンサーの適性、そのものです。
その場で言葉をひねり出す
あらかじめ、
一言一句、作っていた原稿を丸暗記して、
それを音にしただけの自己紹介は、
魅力に乏しく、埋没してしまいがちです。
人は、言葉をひねり出した時に輝くものです。
何も用意していない状態が怖いから、と、
言葉の順番や語尾のですますまで、前もって決めつけてしまうのは、
自分の一番輝く瞬間を、
みすみす、逃しているも同然。
これでどうして、
面接に通るというのでしょう?
アドリブで”今”を取り入れる
上の項目にも通ずるのですが、
「今日」や「今」を盛り込みましょう。
話しているのは今なのに、
今の話がないのは、おかしいと思いませんか?
そしてできれば、
自分がこれから話す本題の自己紹介に、
なんらかの形で絡む「今」の話があると、いいですね。
例えば、
冒頭で、今の感想などで伏線を張っておいて、
本題の締め、結論みたいなところに、
冒頭の伏線を絡めた話を再度持ってくるというような構成が、
その場でできるか?
こういうところが、
自己紹介の作り方の胆だったりします。

後で話題になる人と、そうでない人

最後に、
面接官側の気持ちになって考えてみましょう。
面接が終わったら、
きっと面接官同士で、
誰が良かったかを話し合うでしょう。
その時に名前が出るかが
大事だと思いませんか?
印象の強かった人は、
そんなとき、
その人が自己紹介やその場での受け答えで発した言葉で
覚えてもらえているものです。
例えば、
大学でDNAの研究をしてきたというアピールをした人なら、
DNAくん、とか、あー、DNAの、なんて呼ばれるんです。
自分の自己紹介に、
「一言で、わかりやすいタイトルのようなもの」が
付けられるでしょうか?
そういう意味では、
名前にインパクトが有ったり、
ニックネームがいかにもありそうな感じ、という人は、
それだけでアドバンテージがあるも同然です。
有効に活用してくださいね。
(この記事は、2015年6月に、FC2ブログに掲載したものです)

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