アナウンサーに個性は必要か?
アナウンサーはバランスの商売、個性は乏しくて当たり前
アナウンサーになってからも、
悩む人が多いことの筆頭に、
「個性」の問題があります。
これまで、このブログのなかでも、
繰り返してきたように、
アナウンサーはバランスの職業であり、
バランスがいい、ということは、
際立った個性に乏しい、
ということにも通じますから、
そもそも
アナウンサーが、
個性に乏しいと悩んでも、
それは当然といえば当然なのですね。
自分らしさ・・人気・・どう考えるか
個性は、
人間が生きている上で、根源的な、本能的な欲求です。
過去から現在に至るまで、
アナウンサーとしての同じポジションに何人もの人が存在して、
同じような仕事をしているなかで、
自分は自分らしい放送をしたい、
と思わないほうがおかしいですよね。
しかも、
アナウンサーとはいえ、
「人気」は気になります。
日々、自分の仕事と向きあう中で、
「人気がある」と「個性がある」を、
ついつい、結びつけて考えてしまいがち
です。
また、
キー局ではタレントさんが看板番組を仕切るケースが多いのですが、
地方局では、
アナウンサーがメインの番組も多く、
成功すれば、
その地域のスターになる道も開けています。
ちなみに僕は、
人気という点では、からっきしダメダメでしてね。
でも、人気がなくても
アナウンサーをやっていられるポジションみたいなものも、
あるんですよ、
今日のテーマから少し外れましたけどね。
アナウンサーとして成功している人の、個性とは?
私のアナウンサー生活の中で見てきた、
個性的で人気のあるアナウンサーたちは、
個性を発揮して人気を得ようと、
考えているふうには見えません。
個性を意識し過ぎている人は、
私の目には、ちょっとわざとらしく映ります。
自然に個性を発揮しているアナウンサーは、
個性的であろうというような考え方をしない。
それよりも、
自分の
信念、ポリシー、信じるスタイルを、
徹底しています。
それが認められるのは、
いつになるかはわかりません。
人の個性って、
その個性に合った年齢や、
世間の情勢などのタイミングがあって、
例えば、
「ベテランになったらいい味が出るだろうね、という若手」
も、よくいますからね。
では、
就職活動時における個性のアピールは、
どうしたらいいのか?
それについては、
次の記事で、お伝えしたいと思います。
【関連記事】
アナウンサー就職面接時の個性アピール
アナウンサーになるには学生時代どういう活動をすればいいのか?