抑揚の付け方が変で、おバカさんに聞こえてしまう話し方の欠点

本記事は、アナウンサー歴36年で会得した話し方の技術を
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツ
です。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。

原稿を読むときに、話しているように自然に聞こえる方法

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
原稿を読んでいるところを録画して見たんですが、自分で思っているのと全然違って、恥ずかしくなってしまいました。
自分が意図したほど気持ちが入っていないように聞こえる棒読みもですが、気持ちが変に反映されてしまう不自然な読み方も、なんとかしなくてはいけませんね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

こんなシーンを見ることがありませんか

しっかりした台本があって、
過不足ない内容で、
とちったりすることもない。

なのに、おバカさんのように聞こえるスピーチ。

私はよく遭遇します。

例えばテレビの記者さん。
(本当にごめんなさい。みんなそうと言っているわけではないので・・)

立派な大学を出て、
仕事では重責を任される、
きっと優秀な人材でしょう。

それほど有能な人が、
自分で取材してまとめたレポートを、カメラの前で発表する・・

なのに、バカっぽい。

ごめんなさい。
本当に失礼な表現です。
なにしろ、おそらく本当は賢い人なのですから。

つまり
話す人の人格や
話の内容に関係なく
話し方だけでそう見られてしまう恐れがある、ということです。

最近はプレゼンや動画制作などで、
原稿を読む機会がある人も多いですよね。

なぜそうなってしまうのか、
理由を考えます。

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)

そうそう。大事なことだから強調しようとすると、不自然になっちゃう。

日本語のアクセントは高低でつけている

日本語のアクセントから考えてみましょう。

くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

人前で話さなくてはいけないとなると、
とたんに話し方が不自然になる人がいます。

内容は良いのに
おバカさんように聞こえてしまうスピーチ。

その原因のひとつは
アクセントのつけ方です。

うまく伝えたい
理解してほしい

気持ちはわかります。

でもその気持ちが気負いとなって、
アクセント、抑揚が変になってしまうのです。

ちょっと
アクセントについて考えてみましょう。

例えば英単語のアクセントを表す方法は、
単語の上に「’」のような アクセントの印が付けられていますよね。

いっぽう日本語のアクセントをアクセント辞典で調べると
─── とか、─┐とか、┌─ のような記号が付けられています。

(NHKの最新版では表記法が改められましたが・・)

例えば、英単語の[accent]なら、
[accent]のaのうえに「’」が付いています。
ここを強く、というマークです。

いっぽう、
同じ言葉でも日本語化した「アクセント」という単語であれば、


アクセント
こんな感じになっています。
アだけが高くて、あとは下がったまま、というイメージです。

そう、お察しのとおり、
日本語のアクセントは高低です。

そして話の内容によって、
高低の度合いと、強弱に変化をつけています

ですから美しい日本語を話す人は、
まるで歌っているかのように聞こえる、などとも言われるほどです。

また音楽の視点から考えると、
歌詞が理解しやすい歌というのは、
日本語の高低アクセントとメロディーがうまくシンクロしているものであるそうです。

◆この記事の著者がビデオ通話で個別指導、ご相談は1回から承ります。
◆すぐに変化が実感できた。受講体験者の感想はこちら
木下和也(営業部)
木下和也(営業部)

歌っているように聞こえる日本語、かっこいいですね!

強調したい気持ちを、助詞や語尾を上げることで反映させてしまっている

つまり逆に言うと、変なところを上げちゃダメって話です。

くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

では
気負いすぎてアクセントがおかしい人は、
どんな話し方をしているのでしょうか?

例えばニュース原稿から・・

「交渉が後半に入り、議論は熱を帯びています。」

あなたはこの文章、
どこをどのように強調して読みますか?

気負いでアクセントがおかしくなってしまう人は
なぜか「を」だけ高く言ってしまいます。

さらには
「帯びて」の「て」まで上げてしまうこともあります。

これは、

強調したい気持ちを
助詞や語尾を上げることで反映させてしまっている、と考えられます。

アナウンサーなどは
助詞や語尾は、基本的に上げない、と教わります。
(役者さん、声優さんの「演技の手法」として、助詞を上げるパターンもよく見受けられます)

アナウンサーみたいに話すのが一番良いとは思いませんが、

スピーチを自然に感じさせるのであれば
助詞や語尾を上げないほうがいいと思います。

【ビジネス特化のコミュトレ】20~40代社会人の直面するビジネスシーンや課題を網羅

早口言葉グッズ・くまちゃんアナウンサーショップ

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
棒読みになるのが嫌なので、とにかく上げて読んじゃうんですよね。

「その言葉のアクセント」自体を強調する

高低のアクセントの上げ方、上げる場所が、「ニュアンス」になりますから、結構難しいんですよね。

くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

さて、
私ならどう読むでしょうか?

強調すべき単語は、
その単語自体のアクセント=高低と
強弱で表したほうがよいでしょう。

「交渉が後半に入り、議論は熱を帯びています。」

内容によって
強調すべき言葉は違います。

交渉と後半の重要性を考えれば、
後半に入ったことに「ニュースがある」わけですから、

強調するのはどちらかといえば「後半」です。

後半さえ伝われば、「入り」は付属品のようなものです。

議論と熱の関係を考えると
議論がどうなのか、が問題なわけですから、

議論よりも熱のほうを重視します。

熱が伝われば、帯びています、は付属品です。

結局、
交渉×後半=熱
さえ伝わればなんとかなる文章だったわけです。

「熱」が肝だと考えるなら
熱の前に、少しポーズ(溜め)を作るのも良いと思います。

いかがでしょう?

話を盛り上げようとして、
変なところを上げていませんか?

改めてもう一度言いますが、
自然に伝えるのであれば、

助詞、助動詞や語尾などは上げずに
その言葉のアクセント自体を強調し、

歌うような高低と
内容に即した間や強弱を使って話すことをお勧めします。

ぜひ、
参考になさってくださいね!

【当サイトの記事内容を参考に二次利用される方は、必ず出典元としてサイト名とURL「話し方のコツ、心技体 https://kumagaiakihiro.com」とご明記くださいますようお願いいたします。】
 
くまちゃんアナウンサーの活動情報はこちら
【ビジネス特化のコミュトレ】20~40代社会人の直面するビジネスシーンや課題を網羅
木下和也(営業部)
木下和也(営業部)

かなり細かいところまで、抑揚の付け方を考えるんですね。

自分で考えておいた抑揚を間違えて、言い直したりしちゃうこともあります。自然に読むのも、奥が深いですよ。

くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

くまちゃんアナウンサーXはこちら


© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー

本記事の文章・構成・表現は著作権法により保護されています。
無断転載・無断使用を禁じます。
引用の際は必ず出典(当サイト名・URL)を明記してください。