相手の話を遮らずに聞くためには
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツです。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。
相手の話を正確に聞くためのポイント


人からの問いに対して的確に答えるために、
・何を聞かれているかを
正確につかむこと
・聞かれたことに対する返答を
正確な表現でおこなうこと
その両方の質を上げることをテーマに考察を進めています。
・相手の話を、まずは全部聞こうという心構え、覚悟を持つ
・相手の表情を見ながら、集中して聞く
・質問する人の立ち場も考え、その気持ちになって聞く
・文脈や口調から推測しながら聞く
かといって、決め付けないようにして聞く
・相手の意図を明確にするために、
わからないところがあれば少し質問しながら聞く
・相手の話のリズムに乗る
などの要素を挙げてみました。
今回は
ひとつめに挙げた要素、
「相手の話を全部聞く」というポイントに絞って話を進めます。

話の聞き方にエゴが出ていないか?

人の話の途中、
つい、口を挟みたくなってしまいますよね。
これをしてしまうことが多いと
話の腰を折って、あらぬ方向へ話が進んでしまったりする恐れがあります。
さらに、まだ話がまだ終わらないうちに、
あるいは話し終わるところギリギリを、
いわゆる「食い気味で」こちらが話し始めるのは、
相手の気分を害する原因になりますし、
話したいことが言えないままで、
不完全燃焼させてしまうことも考えられます。
なんでも好きな時に好きなことを言い合える、
親しい間柄ならまだしも、
受け答えに気をつけたいと思う局面であれば、
まず最初に、
相手の話は最後まできっちり聞こう、「聞き切ろう」という、
決意にも似た、余裕を持つ必要があるでしょう。
実は私も「食い気味で」話してしまう傾向がありますので、
なんとか相手の話を聞き切ろうと、意識的に注意しています。
相手の話を聞き切るのが、
どうしてそんな決意が必要なほど難しいのか、
その理由は、人と話をしている時の、
微妙な心理状態にあります。
早く自分の話をしたい場合もあれば、
その場を持たせるために、
つい、どうでもいい言葉で埋めようとしてしまう場合もあるでしょう。
話が途切れて沈黙する時間も、
怖いですしね。
さらには、
相手の話が苦痛、というケースも考えられます。
長い、くどい、考え方が違う、そんなこと知ってる、さっきも言った・・など。
そんな時は、
話を聞き切る、よりは、
話を打ち切る、奪う技術が必要かもしれませんね。
それはまた、別の機会に。
いずれにしても、
相手の話を遮る時は、
自分のエゴが表出している時でもあるわけです。
もちろんそれが人としての個性、面白さでもありますから、
素のままの個性を出していい場面では、
エゴの表出について、そこまで過敏になる必要はないと思いますが、
会議や商談など、
オフィシャルな場面では、
自我を抑えるための注意点と方法は、
気にしておく必要はあると思います。
簡単に言うと、
話の聞き方にエゴが出ちゃってますけど、その場面では大丈夫?
ということです。

相手に「話し切らせて」それを遮らずに「聞き切る」ためには

また、相手の話を、自分の話で遮るケースにも2パターン、
・そもそも話したかった別の話、
・相手の話を聞いて気が付いたこと
このふたつがあります。
相手の話を聞いて気づいたことを言う=リアクションするのは、
相手の話の延長線ではありますが、
「ある範囲」を逸脱すると、
相手から話を奪うこと、話を散らかすことにもつながります。
自分が、相手の話の趣旨とは違うリアクションをしてしまったがために、
話があるべき方向に、戻ってこなくなってしまう場合もありますからね。
また、相手の話を聞いた後、
それとは違う趣旨の、そもそも自分が話したかった別の話を持ち掛けるのは、
リアクションよりさらに、
難易度が上がりますよね。
では、どうすれば、
相手に「話し切らせて」
それを遮らずに「聞き切る」ことができるのでしょうか。
考え方としては、
・膨らませる
・頃合いを見計らう
この2点だと思います。

話が相手の手中にあるうちに膨らませる

まず、
相手の話を膨らませるということについて。
会話はよくキャッチボールに例えられますが、
この「自分の話をする」場合は、
相手からボールを受け取ったら、
そのボールを投げ返す、イメージです。
当たり前のことを言っているようですが、
同じキャッチボールでも、
もっと他の状態もあるのです。
人が話をしている時に、
それをきっちり聞いて、
その話を受けて膨らませている状態は、
キャッチボールのイメージで言えば、
相手はまだボールを投げ切っておらず、
グローブの中にまだボールがあるままで、
まだボールを受け取っていない自分が、
そのボールについてあれこれコメントしている状態。
それが、
相手の話を膨らませている時のイメージです。
相手のグローブの中にボールがある状態というのが、
上記の、
「ある範囲」ということになります。
相手の話に対するリアクションでも、
グローブからボールを奪ってしまうと、
その「ある範囲」を逸脱してしまい、
聞き切ったことにはなりません。
もちろん普通の会話では、
そこまで厳密なものではありませんし、
話はいくらでもやり直せますから、
こちらが話の腰を折っても、
相手はまた同じ話を復活させてくる可能性もありますが、
そういうボールの奪い合いをする会話よりも、
ボールを相手に持ってもらっている状態で、
相手の話を膨らませて盛り上げ、
言いたいことを話し切ってもらうほうが、
よりスマートな話し方である、
と言えますよね。
・・と書き始めたら、
思いのほか、重厚なテーマになってきました。
次回は、
具体的に、相手の話を遮らずに膨らませる技術について、解説します。


【ビジネス特化のコミュトレ】20~40代社会人の直面するビジネスシーンや課題を網羅
© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー
本記事の文章・構成・表現は著作権法により保護されています。
無断転載・無断使用を禁じます。
引用の際は必ず出典(当サイト名・URL)を明記してください。
