会話で「的外れにならない」話し方
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツです。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。
「話の方向性を察知する。自分の話の意図を明示する。」


ここしばらく続いているテーマは、
相手の話を「聞き切って」、
それを受けて今度は自分が話す、
いわゆる会話のキャッチボールについて。
前回の記事では、
相手の話の終わりを察知し、自分が話し始める頃合いを見計らうコツ、
そしてそれとは真逆の、
相手から話を奪うコツについて解説しました。
今回はいよいよ、
自分なりの解釈で話を展開、発展させる段階に入ります。
ベストなのは、
相手の話の意図を汲んで、話を繋げられることですよね。
そのために必要なのは、
相手の話の理解なのですが、
何をどう理解すればいいのかというと、
それは、
話の向かっている先の理解、
なんですよね。
相手の話を聞くことだけに一杯になってしまうと、
つい、相手の言葉づらの理解で終わってしまいがちですが、
話の意図を汲むためには、
言葉に込められている意味を材料にして、
話の方向性を推測することが大事になってきます。
分かりやすい例で言うと、
例えば、商談なら、話の最終目標は契約の合意なのですが、
それに向かっていくときに、
条件の説明の問答があったり、
主張したり、譲歩したりという駆け引きがあると思います。
そして話が進むうちに、
お互いに乗り越えるべき課題が提示され、
どうすればそれをクリアできるのか、
双方がそれぞれできることを述べ合うでしょう。
それらの話し合いの、
その時々の話の状態に、臨機応変に対応するということです。

今から自分がする話の意図を前置きしておく

話の方向性を掴もうとする意識があれば、
今の話の状態において、
自分が話していることが正解なのか外れなのか、
ボリューム的に多いのか少ないのかもわかるはずです。
話の方向性を推測する、
違う言葉で言えば、
今この流れで必要な話を察知する意識があれば、
いざ自分が話す番になった時に、
外すことはないはずです。
そういった、話の方向性を意識したうえで、
なお、
自分がこれからする話は、
他の人たちにとって、
ずれていると思われてしまう恐れがあると感じる時は、
話す前に
できれば「今から自分がする話の意図を前置き」しておくといいですね。
「これから〇〇という話を進めるうえで、ぜひ伺っておきたいのですが・・」
「最終的に〇〇を目指すうえで、先に固めておきたいことなんですが・・」
など、
言い方はその時々です。
実は私も若い頃、
自分の話の意図が伝わっていなくて愕然としたことがよくありました。
自分としては、
奇抜な例示だったり、
個性的な発想の話を、
会話の流れの中で効果的に披露したつもりだったのですが、
最後になって、
「そういう意味だったの?」
なんて言われてしまったり・・
つまり、
自分が話していたあの時は、
「この人、何言ってるの?」
「的外れな話・・」
と思われていた、
ということですよね。
せっかく話の流れを汲もう、方向性を察知しようという、
繊細な配慮があるのであれば、
この話の意図はこういうことです、
と先に言ってわかったもらったほうが、親切なんですよね。
それを言わなくてもわかるだろう、
わかってもらえるはず、
なんて思うのは、
カッコつけすぎ、ということです。

話の方向性、いま必要な話を察知する

いっぽうで、
相手を不快にさせかねない受け答えの代表はなんといっても、
相手の話の意図を汲まない、
「自分勝手な経験談」をしてしまうことです。
「そういえば、私はこんなことがありましたよ。」
と切り出して、
その話がボリューム的にも長くなってしまう、
しかもその「そういえば」が、
相手の話から外れた、思いつきに過ぎないケースです。
こういう展開の話をしてしまう時は、
相手の言葉の表面的な意味しか理解できていない、
あるいは、
気持ちがやや自己中心的になってしまっている可能性があります。
話の方向性、
いま必要な話を察知する、
このキーワードを思い出すようにしたいものです。
ただ、会話の中で、個人的な経験や考えを話したくなるのも人情ですから、
すべてが悪とも言い切れませんよね。
会話には脱線がつきものです。
そんなときは、
話し始めに、相手の話の後を受ける言葉を付けること。
「今おっしゃった、〇〇という点についてなんですが・・」
「今のお話、〇〇ということですよね、私も同様の経験があるんです。」
のように、
相手の話をまず理解しましたよ、というような、
これから自分が話す内容の意図を、
最初に伝えてから話し始めるのがスマートです。
さらに、
上記のように、
常に相手の話を受けて話すような場合ばかりではないと思います。
本当に、
相手の話の言葉尻からひらめいて、
ちょっと口を挟みたいときもあるでしょう。
そんな時のマナーとしては、
「ちょっと話がずれて申し訳ないんですが・・」
「今の〇〇という言葉で、ちょっと思い出したんですが・・」
など。
自分がこれから言う話が、
今までの話の主旨からは外れて恐縮です、
という気持ちを込めること。
そして、
そんなちょっとした脱線が終わったところで、
「・・失礼しました。お話の主旨は〇〇ということでしたよね。」
などと、
きちんと元の路線まで戻す配慮の言葉もあると良いと思います。
ゴルフで言えば、
削った芝やバンカーの砂を、きちんとならして後にするような気持ちです。
ただ、
こういった配慮の言葉が述べられるのも、
話の方向性を察知しようという意識があればこそ、
だと思います。
的外れなことを、
面白く言い放つのも、個性だとは思いますが、
わかっていて言うのか、
無責任に言うのか、で、
その人の印象、見られ方は違ってきます。
大人になればなるほど、
必要になる配慮だと思います。


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© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー
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