大事なポイントをまとめて話す力

本記事は、アナウンサー歴36年で会得した話し方の技術を
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツ
です。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。

「ちょっと先を見据えて、今、どうまとめるか?」

鈴木一朗(コンサルタント)
鈴木一朗(コンサルタント)

前回の、同じことを違う角度から表現する、是非取り入れてみたいです!
それこそが表現力ですよね。同じことを同じ方向から言うのには、限界がありますから。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

前々回の記事で、
話の重複を防ぎ、効率的に伝えるためには、

数式のように、
「くくって」まとめる考え方をすればよい、

という話をしました。

くくってまとめるという考え方ができれば、
自ずと、自分の話の要点が明確になって、

何をどう強調して話せばいいか、
自分自身の意志、話す動機がはっきりしますし、

結果、
話したことがインパクトを持って、聞き手に伝わることになるわけですね。

人前で話すということにおいて、
私が受ける相談では、

多くの人が、

「話がとっ散らかる」
「説明の効率が悪い」
「自分が何を言っているのか、わからなくなる」

というような悩みをお感じになられているようですが、

これは結局、
言いたいこと、言わなくてはいけないことが、
自分の中で明確になっていないから、ですよね?

話し上手、
説明上手、
伝え方がうまい、
よくわかる・・・などなど、

話し方というジャンルにおいて、
磨きたい、向上させたいとお感じになることがいろいろあるかもしれませんが、

それらは結局、

「大事なポイントをまとめて話す力」
なのではありませんか?

そしてそれは、

一連の話が終わって、相手が理解する、
その近未来の時点をゴールとして、

今この瞬間にどうまとめて言葉にするか、
ということになりますね。

ですから、
ちょっと先を見据えて、今、どうまとめるかという、
囲碁や将棋のような先見的な意図、先読みも必要になります。

また、まとめるばかりでなく、
あえてまとめずに散らかすという表現法もあると思います。

例えば、
あえて説明的な言葉を使わず、

ある時間帯は、
主観的な感想ばかりを述べてみるというのも、

効果的な場合もあります。

しかしそれは、
相手が理解する近未来のゴールに至った時に、

なんだか
「まとまった説明を受けた」かのような印象を受けることでしょう。

それは、
主観的、情感的な表現が、

強調すべきポイントとして明確だったから、
作戦として、表現テクニックとして有効だった、

ということになると思います。

これも、
先見的な意図、先読みによる作戦ですよね。

私たちの話し方は、
こういったことの連続なのだと思います。

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鈴木一朗(コンサルタント)
鈴木一朗(コンサルタント)

近未来のゴールなんて、明確に意識していなかったかも。

心の中の主語

ゴールを設定できると、作戦が立てられるようになりますよね。これは何事にも言える、重要ポイントです。
くまちゃんアナウンサー
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話を数式のように、
「くくって」まとめる。

これを別の言い方で表現するなら、
大事なことを話の中心に据える、ということです。

大事なこととは、
上述の、

近未来の時点での
相手の理解というゴールにとって、もっとも重要な、

ということです。

話す自分自身が、
きちんとこれを把握していれば、

つまらない話の重複も、
防ぐことができることになります。

例えば、

ふたつの商品を比較して、
一方の良さを強調したい場合。

自社の商品を甲●として、
他社製品である乙を比較対象にしたとします。

(大事な方に●印を付けておきました。)

重複してしまう説明でやりがちなのは、

ゴールを先読みせず、
今、目の前にある物事を詳細に話してしまおう、と思ってしまいます。

具体的には、

乙という他社商品のスペックをまず全部説明してしまってから、
自分が一番おすすめしたい自社製品甲●の話が始まる・・

相手は、甲●の話を聞きに来ているのに、
いつまでも、乙の話を聞かされた上に、
乙の話の時にも出てきた説明を、もう一度繰り返して聞くことになり、

本当に聞かせたい話の時には
相手の集中力が失われている、という結果に陥ってしまいますよね。

同様の事例として、

甲●という話をしたい時に、
前提として、乙の話もしておかなくてはいけない、とします。

ご丁寧に、最初から乙の話を長々としてしまい、
なかなか本題に入らない・・

相手に退屈をさせてしまう典型です。

甲●の話が中心になるべきなのであれば、
やはり甲●の話として、話を成立させる意識が大事です。

つまり、

乙については、○○・・
さてそれを前提として、甲●なんですが・・

なのではなく、

甲●は××なんです。
甲●の前提として乙についてご説明すると○○・・。
さて、そして、甲●なんですが・・

と、
あくまで甲●の話として話し始め、
その後も「心の中の主語」は甲●であることを
きちんと意識した説明を貫くことが大切です。

(甲●を心の中の主語にした話し方では、
●印が多くて、なんだか全体が黒っぽくなりますよね。

こういうイメージも大事ですよ。)

鈴木一朗(コンサルタント)
鈴木一朗(コンサルタント)

話をその場その場で考えてしまうと、その時々の主語で話してしまいますね。

話をまとめる思考回路を太くする

心の中の主語がコロコロ変わると、話のニュアンスに表れてしまうんですよね。
くまちゃんアナウンサー
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甲●と乙、
要素がふたつしかない例ですので、

なーんだ、
と思えるぐらいに簡単かもしれませんが、

あれもこれも言わなくてはいけない、
という状況で、

このまとめ方ができるか。

そして、
話し方は時間との闘い、

近未来のゴールを見据えた先読みは必須であり、

しかもそれが、
何段階にもわたって連続する可能性もあるものですから、

今、この瞬間、この段階では、
なにを優先事項としてまとめるか?
なにを心の中の主語にするか?

その作戦を、
もちろん冷静かつ論理的に認識できればよいのですが、

瞬時に必要なことでもありますから、
むしろ、

直感的にイメージできるか?
の問題のほうが大きいのだと思います。

その直感を養うためには、
話をまとめる思考回路を太くすること。

つまり、
日常から慣れておくことだと思います。

大事なことは、まとめる。

この習慣が、
あらゆる話し方を向上させるために、

日頃からできる心がけになるはずです。

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鈴木一朗(コンサルタント)
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まとめる思考回路を太くするんですね。まとめ上手になれるように精進します。
思考回路は間違いないく、習慣によるものです。普段の生活から、うまくまとめて言うことを意識してくださいね。
くまちゃんアナウンサー
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著者:くまちゃんアナウンサー

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