愛され発音、クール発音

本記事は、アナウンサー歴36年で会得した話し方の技術を
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツ
です。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。

「愛される音を出してみる」

入江智子(編集部)
入江智子(編集部)

話す時の自分の発音が気になっています・・

発音は人それぞれ、綺麗、不明瞭だけではない、性質、傾向みたいなものがあるんですよね。

くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

私たちの発音、発している音の中に、
「甘えん坊」 な印象を与える音、というものがあります。

甘えん坊、甘ったるい、媚びているような、というのは悪く捉えた場合。

良く言えば、
可愛い、愛される、若々しい、セクシー、ということです。

それを象徴する音は、
ナ行とマ行、特にマ行です。

例えば、かつて渋谷系ポップと評されたシンガーに、
小沢健二という人がいます。

昭和的な人物評でいうと、

ヤサ男、すこし軟弱、
いまっぽく言うと、草食男子でしょうか・・

いずれにしても
その歌い方が、「スウィート」だと言われたものです。

なぜスウィートになるのか?

私が最大の特徴だと気づいたのが、

例えばマ行なら、
「ん」マ、「ん」ミ、というように、

子音を軽やかに抜かずに、もったりと時間をかけて発音している、ということでした。

マ行の場合、
音を出すにあたっては、唇の開閉を伴いますよね。

世界中の言語で、
母親がママ、あるいはそれに近い音で呼ばれるように、

マ行は赤ん坊が初めて覚える言葉、
最も子供を直感させる音なのです。

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入江智子(編集部)
入江智子(編集部)

仕事の現場で、甘すぎるのも困りますね。

唇を意識させる意味

そういう音があることを認識できれば、応用もできますよね。

くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

子供を感じさせるというのは、

本能的に、
女性的(男性でいえば中性的)であることのアピールにも繋がっています。

例えば女性が口紅を付けるのは、

唇を強調すること=愛されるべき存在であることのアピール、
となっているそうです。

鳥の雛のくちばしが黄色いのと同じ現象だそうです。

人間はおそらく、

その唇自体を見なくても
唇の開閉で出される音や、それに近い音を聞くと、

愛情を求められているかのような気分になるのではないでしょうか。

また
「んナ」「んネ」と鼻にかけるような音も同様の効果があるように思います。

そして男性シンガーがこの音をだすと、
ヤサオトコ、になってしまうわけです。

入江智子(編集部)
入江智子(編集部)

仕事はキチっとできても、愛されたい時だってあるのよね。

そういう音が出る唇になることを意識する

なりたい自分になるためには、コツを知るのが手っ取り早いと思いますよ。

くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

では、
マ行の応用です。

マ行の強調は、

愛されたいとき、
親密な関係を築きたいとき、

1対1で、近い距離で話す、
プライベートでの話し方に適しています。

例えば、

人が怖がって近づいてこない、
目上の人に甘えるのが下手、
女性の場合「彼氏なんかいらなそうな人」と言われる、

というような自分を、変えてみたいとき。

やり方としては、

話すときに唇を意識してみる、
ぐらいの感覚で。

それだけで、
話し方がだいぶ柔らかくなるのではないでしょうか。

変えようと思うと実際は難しいことで、
マ行を変える!なんて意識しすぎると、

変な発音になってしまう恐れもありますから、

顔のパーツ(ここでは唇)をちょっと意識する、
ぐらいでよいと思います。

また、
逆に甘ったるい話し方を直したい、というニーズもあると思います。

マ行がスッキリすると、

自立した、大人の話し方になってきます。

マ行がもったりした音になるのは、
上唇が歯、そして下唇まで被った状態だからです。

上唇を薄くして、

子音にかかる時間を短く、
軽くしてみると、クールになるはずです。

マ行に限らず、
唇の形を変えることを意識するだけで、

発せられる音の性質が変わります。

これは、
いわゆる「声の演技」にも活かすことができます。

キャラクターを演ずる時に、
自分がその役柄になりきることも重要ですが、

まず、そういう音が出る口にしてみるところから始める、
という考え方もできますよね。

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入江智子(編集部)
入江智子(編集部)

逆にクールに話すには、上唇を薄くすることを意識するんですね。面白いですね!

これは演技のために表情を作るのと同じことです。とにかく顔の一箇所、ここでは唇を意識することから始めると良いでしょう。必要なら、ですけどね!

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著者:くまちゃんアナウンサー

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