議論、ディスカッションの仕切り方、結果を出せる「攻めの司会」


似て非なる意見の提示

さらに、進行役の腕の見せ所ですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

そしてこんなとき、
進行役の発言、質問として有効なのが、

「似て非なる意見の提示」
です。

Aという意見がある時に、
あえて、

「Aに近いんだけど、A´じゃだめなの?」
と、聞いてみる。

すると聴衆は、
A´じゃなくて、Aが良い理由を考えたり、

あるいは、
AもA´も、どちらも良いと思えてきて、

ではそのどちらも良いと思うのは、
どういう要素によるものなのか、考えたりしてくれます。

似て非なる意見が並べられ、
そしてそういった選択を重ねていく中で、

話の輪郭、
意識の境界線が、
くっきりしてくるんですね。

これも読んでみて!  「方言」を活用する

こういう質問は、

まず、
ディスカッションの仕切り役本人に、

その問題に対する深い理解、
似て非なる意見を考えるセンス、
また話の流れの中で言葉を思いつく瞬発力が必要になりますから、

この役割を持った話し手にとっては、
やりがいのある、醍醐味といえる部分、

まさに、

「結果を出せる司会」
「攻めの進行役」

と言えるでしょう。

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
進行役は、議論が今どういう方向に進んでいるか、きちんと聞いて理解しなくてはいけませんね。

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そして、今何について話しているかを、常に言語化して明示することですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー