大勢の人前で空回りしない「緊張を集中力に変換する」方法


「テンションが上がり過ぎると、聞き手が離れていく」

場所の特性を活かした話し方についてのシリーズを続けますね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

今回は、

「外部に開かれている、
街頭や屋外、屋内の大ホールの中に設営されたステージなどの環境」

で話すとき、についてです。

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
大学祭のイベントMCとか、この状況ですね。

オープンな空間のステージ上で話すことの、メリットデメリット

何事も表裏一体、メリットがあればデメリットもあります。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

ではまず、今回のテーマ、

オープンな空間のステージ上で話すことの、
メリットデメリットから考えていきます。

まずメリットは、

・話す対象者が無限に増える可能性があること
・注目を集めることができること
・全体を見渡すことができること
・聞きたい気持ちを持った聴衆にとっては、見やすい聞きやすい環境であること

デメリットは、

・声がよく届かず、意味内容が正確に伝わらないこと
・聞き手の聞く集中力が低いこと
・話し手のコンディションを良好に保つのが難しいこと
・聞き手の視線を集めることが、話し手のプレッシャーになる可能性があること

などでしょうか。

想定されるのは、
プロアマ問わず、

イベントなどで設営されたステージ上での
MCやゲストなどの出演者です。

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
ゲストとして呼ばれた側でも、ある程度は意識した方が良いんですね。

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地面で歌ってはダメな理由

ステージに立つ、
というのは特別なことです。

昭和の時代の話で、

演歌歌手がまだ売れていなかった頃に、
ミカン箱とかビールケースで作ったステージで歌った、

なんていうことを、
聞いたことがありますよね。

そこまでしても、
一段高いところで歌うことにこだわる、

つまり、
地面で歌ってはダメな理由があるわけです。

その理由とは、

聴衆側から見れば、
誰が歌っているか、一目瞭然になること。

そのステージが、
豪華なものであろうと、粗末なビールケースであろうと、

同じ効果がありますよね。

披露する側から言えば、
注目を集めて、より多くの人に伝えるため。

聴衆側、披露する側、表裏一体で同じことなのですが、

誰が披露しているか一目瞭然、
だから衆目を一か所に引き付けることができ、

結果、
一度に多くの人に伝わるんですね。

もっとも、
披露する側としては、

作品を発表する、という、
アーティストとしての誇り、矜持のようなものも、
含まれているのかもしれません。

いずれにしても、
ステージで何かをする、ということは、

始めから、
やるべきことは決まっています。

それは、
一度に、より多くの人に、何かを伝えること。

それが実現できれば、
このような状況で話す、課題・使命は達成されたことになります。

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
それが、一段高いところで話す意味ですね。