「自分の意見」の作り方、話し方


「自分の意見が無い、言えない、を克服する」

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
子供のころから、自分の意見を求められると、本当に困るんです・・
自分の意見って、実は「いろいろな形」があり得るんですよ。まずはそこから始めてみてはどうでしょう・・
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

好き、嫌いを上手に表明することで、

立場がわかりやすくなって、
話が早くなったり、
人との関係が深まったりする、

という話をしてきました。
前回記事はこんな感じです。

では、

感情を表すのが苦手という人は
どんな話し方を心掛けたらよいのでしょうか。

感情を表すのが苦手
ということは、

逆に、

客観的、中立的であるという
プラスの側面を、

まずキチンと評価したほうがいいと思います。

つまり、
客観的になれることを長所と考えましょう。

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
客観的である=意見がない=話す意味がない、と思っていましたが・・

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自分の意見の作り方

客観的な視点から意見を作ることだってできるんですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

例えば、
感情を表すことが苦手、という人は、

「君の意見はどうなんだね?」
と聞かれることを好まないはずです。

でもそんな時は、
困って黙りこんでしまうのではなく、

「ある基準に基づいて、
事実を列挙する」だけで、

自分の意見とすることができることを
覚えておくといいと思います。

好き、嫌い、良い、悪い、を言わない代わりに、
事実を並べれば良いのです。

例えば、

評価できる点は、
○○であること、××であること、

評価が低いと思われる点は・・

・・というような言い方です。

評価できる、あるいは世間一般で評価が低いと思われる、
などという基準をもとに、

その基準に当てはまる事実を列挙していきます。

聞き手にとっては、
この話がいい判断材料になったりしますから、

こういう話し方が出来る人は、
不可欠な存在になり得ます。

さらに、

このようにして、客観的事実を連ねているうちに、
最終的にどうしたらよいのか、

結論を得ることもあると思います。

「・・このように考えた結果、
やり方によっては成功の可能性があると思います」

とか、

「ある課題をクリアしないと、
実現は難しい状態ではないか」、

など、
客観的事実を積み上げたことによって、
自分の意見が形成されていくこともあるでしょう。

ですから
その客観性、中立性を活かす気持ちを忘れないでいてください。

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
なるほど、意見って、自分の言いたいことをバシッと主張することだと思っていたのですが、こういうのも意見として話していいんですね~

「何も感じていない」のは、「何も感じていないと感じている」のだ

世の中、始めからバシッと言いたいことがある人ばかりではありません。事実の列挙や分析などから、感じたこと、それがだんだん意見になっていくこともあるんですよ。
くまちゃんアナウンサー
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そのうえで
少し面白みのある表現に挑戦してみましょう。

感情を表す以前に
感情が湧かない、という悩みもあるのではないでしょうか?

しかし、感情が湧かないというのは、
実は、間違った捉え方なのです。

何も感じていない状態は、

「何も感じないと感じている」からに
ほかなりません。

だったら、
何も感じない時は、

「何も感じませんね。」

と言ってしまってもいいのです。

ただし、
何も感じない、とだけ言い捨ててはいけません。

小生意気な奴だと受け取られてしまいます。

そんな時は、
上述の、事実を並べてみるやり方を使ってみましょう。

何も感じないその状態を、

これこれこういう状態であり、
それに対しては、まだ感じることはありません・・

などと
描写してみるのです。

こう言えば、
何も感じていないことにも理由があることを表明できますから、

ただ何も考えず、
意見を言えないだけ、ではないとわかってもらえます。

また、

そうしているうちに、
今描写している、対象のものごとに対して、

なんらかの感情が湧いてくることもあります。

きれい、素敵、かっこいい、似合う・・

客観的事実に、
修飾語を付けていく気持ち。

ポジティブな修飾語なら、
その事実に対して、前向きな気持ちを持っていることを伝えることができ、

それは
自分の意見を表明することと、同じ効果があります。

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
修飾語を付けると、意見っぽくなるんですね。

自分の意見も「ものは言いよう」

例えば、去年と今年のデータという事実を比較して、これはかなりの増加ですね、というだけで、それはひとつの意見ですよね。そういうことです。
くまちゃんアナウンサー
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また、こういう話し方は、

「自分を押し出しすぎ」
という傾向の人も、応用可能です。

極力、
客観的事実を、一般的な評価基準に従って述べるよう心がけます。

一般の基準では、こうだよね、と、
自分の意見を一般的な話にすり替えてしまうのです。

そしてその事実に、
修飾語を付けていく気持ちで。

そのぐらいで、
自己表現と、客観性が、
ちょうど良いぐらいの配分になり、嫌味がなくなります。

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前回は、
”嫌い”も、”好き”という言葉で言い換えることができる、

物は言いよう、
という話をしましたが、

自分の意見も、
事実と修飾語の組み合わせで言い換えることができるわけですね。

自分の意見が無いという人、
逆に、
嫌味なく自分の意見を述べたい人は、

試してみてはいかがでしょうか。

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
これまでは自分が意見がないと思うばかりで、そういった客観的な事実の列挙すら言葉にしていなかったような気がします。

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自分の意見って、いろいろ話しているうちに見つかるものでもありますから、まずはやれることから、言葉にすることからやってみましょう。
くまちゃんアナウンサー
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