自分の話で人を動かすのは、難しい

自分の話を教訓にして欲しい、

これをきっかけにして、考えを改めて欲しい、

もっと熱心に仕事に励むようになって欲しい、

相手の為になるような、いいアドバイスを贈りたい、

と思いながら、

話しても、話しても、

自分の話が、なかなか相手に届かない。

相手の心を動かした、感触がない。

 

ということがありませんか?

自分は相当、良いことを言っているつもりなのに!!

 

職場のリーダーや、人に何かを教える側の立場の人にとって、

朝礼や会議の時などの、挨拶や訓示は、

とてもやっかいなことだろうと、推測します。

 

「引用」という手がある!

自分の話で、

人の心を動かすのは、簡単ではありません。

 

話しているその人自身の人格もあるでしょうし、

聞き手が心酔できるような人間関係にあるかどうかによっても、

違いがあるでしょう。

 

また、いくら良い話でも、

他人の受け売りでは、底の浅さが見え透いてしまいますが、

 

かといって、

すべて自分の体験の裏打ちがある話ができるかといえば、

それもなかなか難しいことだと思います。

 

そういった状況を打開する方法として、

とても有効なのが「引用」です。

つまり、

自分ではない、他の誰かが言った言葉を、

使わせて頂く、ということです。

 

自分の意図に合った言葉を選んで、

自分の話の中に組み込むことで、

 

思いつくままにしゃべっていた時には得られなかった、

説得力が生まれます。

不思議ですよね、

そもそも、自分だって、ずっと同じことを言ってきたはずなのに・・

 

「引用」は、

話をもっともらしくしてくれるわけですね。

 

引用のコツ

引用のしかたとしては、

まず、出典(その名言の出どころ)をはっきりさせたうえで、

その発言をした人は、

こんな経験をしたからこそ、この言葉が生まれたのだ、という裏付けの部分をしっかり伝える、

つまり、その言葉の「権威付け」をすること。

 

そして、

なぜ、今、この話の中で、この言葉を紹介しているのか、

自分の話の真意と、その名言との関連性を印象づけることです。

 

例えば・・

これまで、このサイト「話し方のコツ、心技体」では、

人前で話す時の緊張について、何度か言及してきました。

 

人前で話すときに緊張する原因

本番の緊張を集中力に変えるコツ

人前で話す時、失敗が激減する注意点2つ

成功したい、失敗したくない、高い評価を受けたい、侮られたくない、恥ずかしい思いをしたくない・・

など、

考え方の「主語が自分」になったときに、緊張するんですよね。

 

同様のことを、アメリカの有名な教育者で作家の、

デール・カーネギーという人が、こんなふうに言っています。

 

「恐怖心を克服したければ、自分のことばかり考えていては駄目だ。
他人を助けるように心がければ、恐怖は消える。」

デール・カーネギー(1888~1955)

 

デール・カーネギーさんは、

話し方やコミュニケーションの教育の権威で、1900年代前半に活躍した方です。

いま本屋さんに行くとたくさん並んでいる、いわゆる「話し方本」の草分け的な存在です。

その講演は大人気で、カーネギーさんがまだ20代の頃にはもう、

講義会場のカーネギー・ホールがいつも満員になるほどだったそうです。

 

そんなスピーチの名手でもあったカーネギーさんが遺した言葉、

「恐怖心を克服したければ、自分のことばかり考えていては駄目だ。
他人を助けるように心がければ、恐怖は消える。」

 

人前での緊張はもちろん、

人生のなかで、何かを恐れて、前進できなくなった時に、

思い出してみると、いいかもしれませんね。

 

・・と、こんな感じで名言を引用して、

自身の記事の権威付けをした、という形の話にしてみました。

 

この名言集によると、

カーネギーさんは、日常的に、

古今東西の名句を引用していたそうです。

 

人間ひとりひとりの経験など、限られていて、

人智の全てを網羅するには、人生は短いものです。

ならば、他人の言葉を上手に利用する、という手があると思いませんか?

 

「話し方のコツ、心技体」では、

このような「引用したくなる言葉」も、

今後、取り上げていきたいと思っています。

ご期待ください!