名言を引用して、話に説得力を与えるコツ
「話で人を動かす」のは、難しい
![斉藤義男(経営者)](https://i0.wp.com/kumagaiakihiro.com/top/wp/wp-content/uploads/2019/03/e9b0e199bbd72c934a562db270cc1bfd.jpg?resize=96%2C96&ssl=1)
![くまちゃんアナウンサー](https://i0.wp.com/kumagaiakihiro.com/top/wp/wp-content/uploads/2019/04/2fcef5c1b7f2fe9aa226a2276bb6ff29-1-e1554629160634.png?resize=96%2C96&ssl=1)
自分の話を教訓にして欲しい、
これをきっかけにして、考えを改めて欲しい、
もっと熱心に仕事に励むようになって欲しい、
相手の為になるような、いいアドバイスを贈りたい、
と思いながら、
話しても、話しても、
自分の話が、なかなか相手に届かない。
相手の心を動かした、感触がない。
ということがありませんか?
自分は相当、良いことを言っているつもりなのに!!
職場のリーダーや、人に何かを教える側の立場の人にとって、
朝礼や会議の時などの、挨拶や訓示は、
とてもやっかいなことだろうと、推測します。
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「引用」という手がある!
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自分の話で、
人の心を動かすのは、簡単ではありません。
話しているその人自身の人格もあるでしょうし、
聞き手が心酔できるような人間関係にあるかどうかによっても、
違いがあるでしょう。
また、いくら良い話でも、
他人の受け売りでは、底の浅さが見え透いてしまいますが、
かといって、
すべて自分の体験の裏打ちがある話ができるかといえば、
それもなかなか難しいことだと思います。
そういった状況を打開する方法として、
とても有効なのが「引用」です。
つまり、
自分ではない、他の誰かが言った言葉を、
使わせて頂く、ということです。
自分の意図に合った言葉を選んで、
自分の話の中に組み込むことで、
思いつくままにしゃべっていた時には得られなかった、
説得力が生まれます。
不思議ですよね、
そもそも、自分だって、ずっと同じことを言ってきたはずなのに・・
「引用」は、
話をもっともらしくしてくれるわけですね。
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引用のコツ
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引用のしかたとしては、
まず、出典(その名言の出どころ)をはっきりさせたうえで、
その発言をした人は、
こんな経験をしたからこそ、この言葉が生まれたのだ、
という裏付けの部分をしっかり伝える、
つまり、その言葉の「権威付け」をすること。
そして、
なぜ、今、この話の中で、この言葉を紹介しているのか、
自分の話の真意と、その名言との関連性を印象づけることです。
例えば・・
これまで、このサイト「話し方のコツ、心技体」では、
人前で話す時の緊張について、何度か言及してきました。
成功したい、失敗したくない、高い評価を受けたい、侮られたくない、恥ずかしい思いをしたくない・・
など、
考え方の「主語が自分」になったときに、緊張するんですよね。
同様のことを、アメリカの有名な教育者で作家の、
デール・カーネギーという人が、こんなふうに言っています。
「恐怖心を克服したければ、自分のことばかり考えていては駄目だ。 他人を助けるように心がければ、恐怖は消える。」 デール・カーネギー(1888~1955)
デール・カーネギーさんは、
話し方やコミュニケーションの教育の権威で、1900年代前半に活躍した方です。
いま本屋さんに行くとたくさん並んでいる、
いわゆる「話し方本」の草分け的な存在です。
その講演は大人気で、カーネギーさんがまだ20代の頃にはもう、
講義会場のカーネギー・ホールがいつも満員になるほどだったそうです。
そんなスピーチの名手でもあったカーネギーさんが遺した言葉、
「恐怖心を克服したければ、自分のことばかり考えていては駄目だ。
他人を助けるように心がければ、恐怖は消える。」
人前での緊張はもちろん、
人生のなかで、何かを恐れて、前進できなくなった時に、
思い出してみると、いいかもしれませんね。
・・と、こんな感じで、
名言を引用して、
私自身の記事の権威付けをした、という形の話にしてみました。
この名言集によると、
カーネギーさんは、日常的に、
古今東西の名句を引用していたそうです。
人間ひとりひとりの経験など、限られていて、
人智の全てを網羅するには、人生は短いものです。
ならば、他人の言葉を上手に利用する、という手があると思いませんか?
「話し方のコツ、心技体」では、
このような「引用したくなる言葉」も、
今後、取り上げていきたいと思っています。
ご期待ください!
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