人前で話す時、失敗が激減する注意点【前編】
司会者として舞台に立つ時、まずやるべきこと


さあ!
舞台に上がりましょう。
立ち位置の確認や、
座席・司会席に資料等、必要なものを置いておく、などの司会環境づくりも、
事前に念入りにしてあるのは、もちろんのことです。
できれば、ひとこと目を発する前に、
客席を見渡してみましょう。
これから話す内容に捕らわれ過ぎて、
自分の世界の中に入ってしまうより、
舞台上から会場を見渡すことで、
今から始まるこの会の中に身をおいている自分の状況を認識でき、
すんなり、司会の役割に入っていけるのです。
また、
自分が奉仕すべきターゲットを意識することによって、
サービス精神が生まれ、
自分をよく見られたい、失敗したくない、
というエゴが薄れて、緊張がほぐれます。
この人を笑わせようとか、盛り上げようとか
話しかける相手の顔がわかると
気持ちが入ってリラックスできます。
反応の良さそうな人を探してみる、
という手もあるでしょう。

司会成功の5割は、オープニングにあり

司会の成功の5割以上は、
オープニングにあると言っても過言ではないと思います。
最初に「失敗した!」と思ってしまうと、
精神的に引きずってしまい、
なかなかイベントに気持ちが入っていかなくなってしまうからです。
では、
最初にトチらない、失敗しないようにするには、
どうすればいいのでしょうか?
司会で失敗しないためのテクニックなど、
そう簡単に文字にできるものではないと思いますし、
そういった種類の著作も少ないのではないでしょうか。
なぜならそれは、
経験によってのみ、得られるものだからです。
司会に限らず、
どんなジャンルでもそうだと思うのですが、
成功体験があり、
失敗体験を積むことで、
良かった時は何をしたから良くて、
ダメだった時は、なぜダメだったのか、
そして、ダメだった時に
こうしたら、良くなった、
という試行錯誤がないと、
コツを会得することはできませんが、
ここでは、
私の経験のなかから、
誰でも簡単に意識できる、
失敗しないための注意点を、2点にまとめてみました。

司会本番で失敗しないための注意点

1、すべてを、大きく
・深い呼吸、
・大きな声、
・大きな体の動き、表情、
・キャラクターの発揮
2、大胆な「間」
・自分の声を聞くぐらいの時間的空白
・言葉の区切り方
この2点です。
すべてを大きく、という意味では、
2の間も、1に含まれると言ってもいいかもしれません。
この2点は、
文字にしてしまうと当たり前のようなことなのですが、
きちんと理由があります。
具体的にどういう理由なのか、
それぞれについて、解説していきます。

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