本番の緊張を、集中力に変えるコツ


「課題をポジティブにまとめることができているか?」

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
司会シリーズ、いつもためになってます!ここまでお話を伺ってきて自信もつきましたが、やっぱり本番では緊張しちゃいそうです・・
ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
今回は緊張の話なんですよね~私もぜひ参加させてください!
緊張は「主語が私」になる自意識から生まれるという話は、これまでもお伝えしてきましたが、今回は緊張を散らす具体的な方法ですよ。
くまちゃんアナウンサー
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準備も万端整って、
いよいよイベントが始まります。

ライトが点灯したり、音楽が鳴ったりして、
緊張感が高まります。

この緊張を集中力に変換できるかが、
司会の出来を大きく左右します。

納得行く準備をしていないと、
その不安が、余計な緊張を呼んでしまいます。

本番直前に、
気持ちが後ろを向いている状態です。

準備をしっかりしておくのは、
本番で緊張しないためでもあるわけですね。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
緊張を集中力に変換・・そうですそうです、偶然それができるときもあるんですけどね・・

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分散した課題・注意点をシンプル化する

適度な緊張が集中力につながりますから、緊張と集中は紙一重ですよね。では、その緊張を適度ぐらいに抑える方法についてですよ。
くまちゃんアナウンサー
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事前準備と緊張、という点においては、
実力以上の課題・ハードルを設け過ぎないことも、大事です。

準備をしっかりする、ということは、
こうしなくちゃ、こうしちゃダメ、というポイントをたくさん作ってしまうことでもあります。

自分で設定した課題に縛られて、
緊張から失敗を招くケースは、真面目な人ほど陥りやすいものです。

もったいないですね。
しっかり準備をした人は、それに見合った成功を手にすべきですからね。

こういうときに有効なのは、
課題・注意点を分散させず、まとめてしまうという準備法です。

ライブで進行するイベントは、
時間経過が、催しの内容と直結しています。

時間とともに、その都度、やるべきことが違うようにも思え、
段取りごとに、こうする、こうしちゃダメ、と注意点を乱立させてしまいがちですが、

その考えを
もう一段階深めて、

「・・ということは、
結局こうなれば良いってことだよね!」

というように、
「成功した状態をイメージして」注意点をまとめてみて下さい。

コメントを間違えてはダメ、
滑舌が悪いのはダメ、

などの注意点を、

例えば、

名前さえ間違えなければ、
後は、失礼なく楽しんでもらって、出演者を笑顔にする、

というような成功イメージに置き換えるのです。

もちろん、
個々の注意点をリストアップし、理解した上での話ですよ。

そうすることで、心が軽くなりますし、
自分のすべきことがより明確になり、頭脳と体の動きにキレが出てきます。

緊張せず、堂々と舞台に立てる人は、
そういう考え方が出来る人がほとんどだと思います。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
確かに、緊張してしまう時って、あれもこれもと注意点が多くて、頭がいっぱいいっぱいになっているかもしれません。

自意識をサービス精神に変換しよう

課題や注意点が自分の処理能力を超えてしまうことも、自意識の問題のひとつなのですが、もっと無駄な自意識もありますよね。
くまちゃんアナウンサー
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緊張を引き起こす要因はもうひとつ。

うまくできるだろうか、
司会が上手な人と思われたい、
見られること、聞かれることが恥ずかしい・・

などと、
自分のことばかりを考えてしまうケース。

本番で、
普段の自分以上の力が、突然出ることはありません。

自分のことを考えて緊張してしまうのは、
心のどこかに、よく見られたいという自意識があるからです。

その自意識を、
サービス精神に変換しましょう。

いま目の前にいる人たちを満足させようと、強く願うこと。

これが、
集中力を高める特効薬です。

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
面接のときの緊張も、よく見られたい気持ちからですよね。そんなときは目の前の面接官の満足を強く願えばいいんですね。

緊張をほぐすために、本番直前でもできること

面接のようにターゲットが具体的で少人数であれば、その人のことを想像してしまってもいいぐらいです。映画は何が好きそうとか、子供は小学生の娘がいそう、とかね。その人を楽しませようって思ったら、緊張している暇もないと思いますよ。
くまちゃんアナウンサー
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最後に、もし可能ならば、
屈伸運動をしてみましょう。

頭でいろいろなことを考えたり、
心拍数が上がったり、
呼吸が浅くなったりと、

上半身への負担が高まり、
体を固くしています。

屈伸で足を動かすことで、
血流がよくなり、固くなった心と身体がほぐれます。

脳と遠いところの血流が良くなる、というポイントも大きいと思います。

深呼吸も効果的です。

鼻で大きく息を吸い、
腹をパンパンに膨らませたら、一旦息を止め、

唇の先から
ゆっくり時間をかけて吐き出しましょう。

これも読んでみて!  話し方の論点「話すことに対する意識のチェックポイント99項目」

これを3回ほど繰り返しているうちに、
浅い呼吸が改善され、呼吸器系統の緊張がほぐれて、

モヤモヤしていた頭の中まで、
スッキリしてきますよ。

さあ、
舞台へ上がりましょう。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
緊張対策、万全ですね。特に注意点をまとめるやり方。今までこの司会シリーズで「みんなが喜んでいる姿をイメージする」っておっしゃっていたのは、これのことだったんですね!
ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
課題のシンプル化、目の前の人の満足を願うこと。考え方ひとつで気の持ちようが全く変わるんですね。

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くまちゃんアナウンサー
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