「攻めの調べ物ができているか?」

 

 

前回までは、

司会者の心得として、
どういう事前の準備をすべきか、という話をしてきました。

今回はいよいよ、
司会当日を迎えます。

一般的な催しを想定して話を進めていきますので、
自分が司会をするケースに当てはめてお読みください。

会場に到着して、関係者とのあいさつなどを済ませ、
まず始めにするのは、会場のチェックです。

前回も強調しましたが、

司会者が理解べきことの大前提は、「意図、主旨」であり、
その次に知っておくべきなのは、「枠」。

 

枠とは、時間、空間、その他、
動かせない諸条件のことです。

数学の方程式に例えると、
枠は定数。

 

様々な予期せぬことが起こるのが当たり前の、
「生、ライブ」という状況においては、

定数を知ることで、
何をすべきか?
何と言うべきか?
という計算が早くなります。

 

具体的には、

時間枠、
客席を含めた会場の様子など、時間的空間的な決まりごとの把握。

例えば念を入れた催し物の司会であれば、
非常口やAEDの位置まで知っておきたいものです。

また、
会場の展示、設置などの状況も確認します。

どこに何が展示されているのか知っていれば、
本番中にその話が出た時に
すぐ話題を膨らませることができるからです。

さらに、

自分がスタンバイするのはどこで、
舞台上の立ち位置はどこか、
他の出演者がいるなら、その人達はどこに座るのか、
マイクはどんなものか、

という、会の流れのなかで必要になる決まりごとを
チェックします。

次に、
台本(最終稿)と資料のチェックをします。

到着して関係者に会った時、
すぐに台本に飛びつきたい気持ちもあるでしょうが、

まず「枠」を知ってからでないと、
台本を読む意味がありませんから、
現場チェックを再優先します。

またこの時に、
事前に聞いていたこととの違い、などを聞き出しておきます。

イベントなどは、直前に変わることがあるほうが普通ですので、
司会者は常に新しい情報をつかみ、
いつでも対応できるよう柔軟な体勢をとっていることが大切です。

 

台本チェックでは、
間違えそうな読み方を、確実なものにします。
あやしいものは、責任あるポジションの人に尋ねます。

責任のない人に確認して、
結果、間違っていた場合、悪いのは司会者になってしまいます。
些細なことかもしれませんが、注意したほうがいいと思います。

また、台本の多くは他人が書いたものですから、
自分にとって読みにくい文体や言葉遣いなのは当然です。
(出来る範囲で)これを読みやすいように書き直したりします。

そして、声に出して読んでみます。

文字を目で見て認識しただけの状態と
それを声に出してみるのとは、

脳や体の使い方という意味で、
全く性質の違う行為ですので、

前もって声に出して表現してみないと
それが言いにくいものなのかどうかを知ることが出来ません。

たとえ自分が書いた文章であっても、
台本という形になると、
まったく初めて見るもののように感じるものです。

油断せず、
音読してみることをオススメします。

同時に、資料を読みます。

資料を読む時のポイントとして、

「自分の話のなかでどういう情報が必要なのか」を意識し、
欲しい情報を資料の中から探すという、
「攻めの調べもの」をすることが大事・・・

 

(この記事は、有料メルマガからの抜粋です)
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