話す時の「足の動きや位置」が相手に与える印象について
自分らしい体の動きはどういうものか?考えてみよう
人前で話すときの「全体的な、自分の見た目」について、
ポイントは
大きく分けて、5つ。
1、良い姿勢であること
2、力が入りすぎていないこと、抜けすぎていないこと
3、できるだけ相手に正対していること
4、動きを見せることを意識すること
5、「印象の良い動き」を心がけること
これまで
1~4について、お話ししてきました。
今回は、5、
「印象の良い動き」を心がけること、です。
印象が良い体の動きとは?
「印象が良い動き」とは、
相対的なものです。
見る人によって捉え方が違うのはもちろんのこと、
同じ人でも、
状況次第で、感じ方は変わります。
また、
同じ状況でも、
終始、一定の動きを繰り返しているのと、
ごくたまに、
アクセント的に動きを見せるのとでは、
意味も効果も全く違ってきますから、
ある動きが
絶対的に良い悪い、ということではありません。
私達は、
体の動きの性質を知り、
効果的に動くことが肝要だと思います。
では、
体の部位ごとに、考えていきます。
足の動きが相手に与える印象
足は、その人の存在の安定感を象徴するものです。
「動けば活動的」に見えますが、
「貧乏揺すり」のように動き過ぎると、
落ち着きの無さ、
躁状態、
焦燥感、を露呈してしまいます。
また、
「ピンと直立」していれば、律儀、真面目さ、
「片足を緩める姿勢」は、リラックス、
やり過ぎると、不真面目に見えます。
歩く
舞台を広く使い、
観衆の目を動かすことで、
見ている者に、
変化や行動力、若々しさを印象づけるとともに、
見る楽しさ、
見ることへの集中力を高める効果があります。
足を組む
立っていて足をクロスさせる姿勢は、
モジモジしていて、内向的、
言いたいことが言えない心の葛藤のようなものが感じ取られます。
座っていて足を組むのは、リラックス、
しかし、少し横柄で生意気にも見られます。
それなりのポジションの人、
あるいは、その場の聴衆から認められている人以外は、
話す時に
足は組まないほうがいいかもしれません。
座っている時の足の位置
座っている時に両足をピタリとつけていたり、
つま先の方向にも意識のあとが見られるのは、
端々まで神経を尖らせていて、
繊細、真面目、自分の見た目を意識している、女性らしさ。
足の位置に無頓着なら、
自由、気まま、ざっくばらん、男らしさ、
悪く言うと、ルーズ、
というような印象を与えます。
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