ウケるために、やってはいけない話し方6つ
ウケる、とはどういうことか?


人前で話をするうえで、ほどんどの人が願うこと、
それは、
「ウケたい。」
ということでしょう。
では、
ウケる、とはどういうことでしょうか?
聞き手の感情を基準に考えると、
話を聞く人が100人いれば100様に
ウケ方が違います。
いっぽう
話し手の感想としての「ウケた」は、
どのぐらい喜んでもらえたのか、
自分が満足できるレベルを超えたかどうか、ということでしょう。
ここで自己満足に陥る恐れもあるわけですが、
それはさておき・・
例えばテレビ番組などは
誰が出演しているときに視聴率が上がったのか
克明に数字が出ますから、
数字が高ければ「ウケた」と判定されます。
わかりやすいだけに
とても厳しい世界ですね。
本当の面白さと視聴率の高さは違うかもしれませんし・・
増してや、視聴率のような数値以外で、
「ウケた」かどうかを判断するのは難しいものです。
要は、
手応えがあったか、ということになると思います。

笑いは、ウケの一様態

そして最も実感しやすい手応え、というのは
笑いをとる、ということになります。
もちろん、
笑い以外にも、ウケた、と表現できる状態、
例えば「感謝、感涙、感動された」など、
そのほかの聞き手の満足基準もありますが、
笑いは「音声」で
聞き手の満足を客観的に判断できますし、
笑いが笑いを呼ぶ、という波及効果や、
人々を幸福感で包む心理的な効果もあり、
人間にとって、永久不変の、
一番身近なエンターテインメントと言えると思います。
何も、笑いがすべて、というわけではありません。
しかし、ある程度、ユーモアを交えた話をしたほうが
聞く人に受け入れられやすいということは
疑いようのないことです。

ウケるためにやってはいけないこと

ではウケるためにはどうすればいいのか・・?
・・それが解れば苦労はありませんよね。
しかし、「ウケるためにやってはいけないこと」については
考えておくことができます。
聞き手に笑ってもらいたいとき
最低限、やってはいけないこと、
では、挙げてみましょう。
・恥ずかしがる
恥ずかしそうに言うと、絶対にウケません。
それは、聞く側がそれを見て、恥ずかしくなってしまうからです。
やるならドーンとやってみましょう!
・自信なさそうに言う
つまらないかな、と思ったら、言わない。
逆に自信満々に言えば、多少つまらないことでも、
勢いでウケることがあります。
自信なさそうなのが一番良くない態度です。
・自分で笑う
自信たっぷりでも、自分が笑ってしまっているうちに
聞き手は引いてしまいます。
面白いことを言うときは絶対自分では笑わないこと。
面白ければ面白いほど、自分は笑いをかみ殺して
みんなが笑うのを確認してから、笑って下さい。
・何を言っているか聞き取れない
自分で笑ってしまうのと同様に
ここぞっと言うときに、言葉が不明瞭になったりしては台無しです。
ポイントはいつも以上にハッキリ言いましょう。
・唐突すぎる
「自分は知っているけれど、相手は知らない」ことを伝えるわけですから、
話にはそれなりの流れが必要です。
ところが、これから面白い話をしますというときというのは
兎角、気が急いてしまい、話の流れを作らないまま
オチに行ってしまうケースがありますよね。
これはもったいないことです。
自分だけが面白くて、相手はキョトンというパターンです。
・オチまでが長すぎる
唐突すぎるのと反対に、
オチまでが長過ぎるのもよくある悪いケースです。
人の話を聞く時、聞き手が耐えられる長さというのは
無限ではないと心得ておきましょう。
自分が面白いと思う話をするときというのは
自分自身はノリノリですので
つい一から事細かに、くどくどと説明してしまいます。
しかし人が耐えられる長さは限られています。
ですから長くなるなら
「随所に聞き所を設ける」必要があるのです。
そして聞き手が耐えられる時間内に
細かく小さなオチをつけながら進行していかないと
最後の大オチに至るまでに必ず飽きられてしまいます。

いちばん大事なのは、サービス精神

以上、
聞き手に笑ってもらいたい時にやってはいけないことを
いくつか挙げてみました。
ただこれらはあくまでテクニックであって、
本当に大切なのは
相手を喜ばせたいと思うサービス精神です。
聞き手を笑わせたいというのは
もっとも素朴なサービス精神の現れですから、
人を笑わせようとすることは
話し上手になるための第一歩かもしれません。
言葉を変えれば、
ユーモアを侮るなかれ。
ユーモアというのは
その人の感性や生き方が反映されるものであって
誰かがすぐに与えてくれるようなものではありません。
自分の経験や感性を駆使して
「あえて」人を笑わせることに挑んでみては
いかがでしょうか?

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