話し手の好感度が上がる「話の構成」「使うと良い言葉」
「話のテーマ、方向性、結論は明快か?」


聞き手が、話を聞くのをやめたくなる理由は、
声が小さくて聞き取りにくいとか、
知らない単語が頻発する、など、
「聞いても理解できない状態が続くこと」です。
それは声の出し方や使う単語など、
表面的な問題だけではありません。
同じ内容の話でも、
わずかな工夫や、聞き手に対する思いやりがあるか、ないかで、
わかりにくい話し方にもなれば、
どんどん引き込まれる話し方にもなりうるのです。
内容は面白そうなのに、
聞き手の心がつかめないのは、
もしかしたら、
次のような要因があるのかもしれません・・

「何について話しているのかわからない」

テーマ、意図、方向性がわからない話は
どんなユニークな内容であっても
聞き手にストレスを与えます。
ですから
人に理解してもらうために話をする場合は、
今、何について述べているのか、常に明確にしていることが大切です。
(いつ)のことなんですが・・
(誰)の話なんですが・・
○○について考えますと・・
何故、××が△△なのかといいますと・・
など、
事あるごとに、今の話題はなんなのかを明示すること。
そして、強調したい大事なポイントがあれば、
これを理解するうえで重要なポイントですが・・
ここからがいい話なんですが・・
その時、どうなったと思いますか?
など、
大事なポイントの理解を
より深めるようなアプローチを加えると、
なお一層、聞き手はあなたの話に引き込まれるはず。
逆に言うと、
そういう工夫こそ、聞き手への思いやりであり、
そういう工夫をしなければ、
聞き流されてしまう恐れがある、ということです。
聞き流す→理解できなくなる→聞きたくなくなる。
聞き手の心理とは、そういうものです。

「結論がみえない」

話の意図や方向性がわからないのと同様に、
今の話はなんだったのか、
結論がみえないまま進行していく話も、聞き手にストレスを与えます。
いま何について話しているのか明確にしながら、
その都度、その話をすっきりと決着させながら進めることが大事です。
より丁寧な説明が必要であれば
(つまり)○○については、
××、ということだったわけですね。
などと、
その話題のテーマと結論を
改めて念押しするぐらいの思いやりがあると、なおいいと思います。
お世辞にも顔がいいとも、愛想がいいとも言えないオジさんの話が、
何故か好評だったりするポイントが、
実はこういうところだったりします。
話し手としての好感度という意味では、
滑舌や発音、表情よりも、
むしろ、
「話の方向性が明らかで、結論も明快な人」こそ好感度が高い、
と心得ましょう。

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