コツを知るとグッと洗練された話し方になる3つのチェックポイントその3「ア段の音をハッキリさせる」
明るい言葉は、明るい音でできている


シンプルなチェックポイント3つのシリーズ、
ひとつめと、ふたつめはこちらですよ。
さて、
ハキハキとした、
明るく快活な話し方をしたいと、
思う人は多いと思います。
では
具体的に、普段の話し方をどう変えれば、
そうなるのでしょうか?
口角を上げて話すとか、
口を大きく動かすとか、
声を大きめにするとか、
抑揚をつけるとか、
表情やアクションも大きめにするとか、
使う言葉もポジティブなものにするとか、
自分の意見に自信を持つとか、
いろいろな切り口で考えることはできますが、
ひとつだけ、
取り入れやすく忘れにくいチェックポイントに絞るとすれば、
それは、
「ア段の音をハッキリ出すこと」だと思います。

なぜ「ア段」の発音に気を付けるべきなのか?

なんで「ア段」だけ?
と思った方がいらっしゃるでしょう。
そこが、 手っ取り早く発音を洗練させる
コツなのですね。
実は、
この記事の冒頭の一節、
ハキハキとした、
明るく快活な話し方・・
という部分に、
そのヒントが隠れていました。
例えば、
「ハキハキとした・・」
これは
快活な様子を表す擬態語です。
ハキハキという音自体に、
意味はあまりないように感じますが、
それでも、
仕事や会話などにおいて、
明るく能力が高い印象を受ける言葉ですよね。
このように、
私たちが使っている言葉は、
もちろんなんらかの意味を含んでいるものですが、
同時に、
その言葉の「音が与える印象」も、
その意味合いを補助している。
言い方を替えると、
そういう意味の言葉は、
そういう印象の音でできている、
ということです。
明るい、
という言葉は、
明るい印象の音でできている、
快活、
という言葉は、
快活な印象の音でできている、
ということです。
私の言おうとしていることが、
だんだん見えてきたのではないでしょうか。
「は」き「は」き
「あか」るい
「か」い「か」つ
つまり、
明るい印象の言葉は、明るい音を持つ、
主に「ア段の音」で
できている、
ということなのです。

発音が甘くなるのは、口が怠けているから

「ア段」というのは、
母音のなかで、
最も大きく口を開ける音ですから、
ア段の音が多い言葉は、
開放感、爽快感を伴うのですね。
しかし、
一番大きく口を開けなくてはいけない、
ということは、
同時に、
中途半端になりやすい、
ということでもあるのです。
他の母音、
つまり「イ段、ウ段、エ段、オ段」の音なら、
それほど口を開けなくても発音できてしまいますから、
それらの「小さい口で出す音」から
「ア段の音」へ移るときが、
最も激しく、
口を動かす時、
ということになります。
その大きな口の動きを、
人間は無意識にサボりがちなんです。
口の動きが小さいほうが
速いし、楽ですからね。
でもその「サボり」が、
・不明瞭さ
・いい加減さ
・不親切
・丁寧でない感じ
・早口
というような、
話し方の印象を与えてしまう原因となるのです。

ア段の音を綺麗に出す練習法

「小さい口で出す音」から
「ア段の音」へ、
大きく口を変化させるための練習としては、
イア、
ウア、
エア、
オア、
と、
各母音の口の形を意識しながら、
発音してみること。
そして、
自分が苦手な子音があれば、
それを付けて、
発音してみましょう。
例えばサ行なら、
シサ、
スサ、
セサ、
ソサ、
など。
このような練習をしているうちに、
普段の話し方のなかでも、
自然に「ア段の音への変化」が
くっきりしてくるようになりますから、
ぜひお試しください。

ひとつの欠点を克服すると、次の課題が見えてくる

もちろん、
これが発音を磨くための全て、
というわけではありません。
ア段への変化ができるようになったら、
今度は、
エ段が綺麗に出ていなかったことに、
気付くかもしれませんし、
それに子音の
得意不得意もありますから、
生まれながらに発音が綺麗な人でないかぎり、
発音の課題は尽きないものですが、
自分の話し方において、
まだ何もチェックポイントを持っていない、
ということであれば、
手始めに、
ア段の音を綺麗に出すことから気にしてみると
いいと思いますよ。

