「自分の弱いところを見せているか?」

体全体の見え方は、
表情と同じぐらいに感情や人柄を表すので、

「姿勢で、印象を悪くしないように」
注意すべき、

という話をシリーズで続けています。

ポイントは
大きく分けて、5つ。

1、良い姿勢であること

2、力が入りすぎていないこと、抜けすぎていないこと

3、できるだけ相手に正対していること

4、動きを見せることを意識すること

5、「印象の良い動き」を心がけること

そのうち、
最も基本とも言える、良い姿勢の保ち方と、

適度に力が抜け、
動きやすい体勢であるべきこと、

について、
前回は実践解説しました。

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相手に受け入れらたいなら、体勢から気をつけるべき

今回は、
ポイントの3番、

相手に正対することの重要性

についてのお話です。

人前で話をする時、
話し手の心理としては、

「聞き手に受け入れられたい」
という気持ちが働いているはずですよね。

聞き手側においても
まさにそれが最優先事項で、

初めて見る話し手であれば、
なおさら、

「この話し手は
自分に危害を加えないか、
信じてよいものか、見定める」

ところから始まっています。

姿勢など、
体全体の見た目の印象が

顔と同じぐらい大事、

というのは
そういう意味です。

ということは、

話し手側が
受け入れられたいと思っているのであれば、

まず、

「敵意を感じさせない、
受け入れられ易い体勢」

をとる必要があるはず。

これが、
人前での体全体の見た目についての、考え方の根本です。

 

話す、という行為は攻撃性を帯びている

話す、聞く
という行為は、

もちろん、
話し手と聞き手が入れ替わりながら続いていくのですが、

それでも、

話すほうの比重が高い人、
聞くことの比重が高い人、と、

役割が分かれたりするものです。

聞くという行為が受動的なのに対し、
話すという行為は、能動的で攻撃性を帯びています。

ましてや、

講演や授業、
その他、話し手と聞き手が分かれる場合は、

その関係が一方的になります。

そしてその関係が、
もし、不快なものだったら、

その場、その時間、
ずーっと聞き役である聴衆は、

どう感じるでしょう?

話すこと、とは、
そういう側面がある、ということも

心のどこかに、
とどめておくべきだと思います。

 

相手に受け入れられる体勢とは?

では、
どういう体勢が、

相手を受け入れることを示すものなのか?

答は、
簡単で明白です。

「人間の弱い部分をオープンにする」
体勢です。

人間の弱い部分というと、

まず思い当たるのは、
心臓だと思います。

あるいは、
急所、という言葉が浮かんだ人も、
いるかもしれません。

人間の体では、

出っ張っている方が
比較的頑丈にできていて、

外敵に襲われても、
そこで防御することができますが、

凹んだ部位、
白っぽいところ、
心臓は、

血管が集まっていて、
攻撃を受けると致命傷になる危険があります。

相手に対して、
気持ちがオープンでないと、

そういった急所を隠すような姿勢になってしまうものです。

例えば、

悪い姿勢の代表格、猫背は、
心臓を守るための防御態勢。

単に姿勢が悪いというだけでなく、
相手を受け入れないという印象を与えてしまう点からも、

マイナス要素の大きい姿勢です。

 

身体が相手をブロックしていないか?

また、

闘いにおける、人間の最大の武器は、
腕、ですよね。

腕による防御、

その最たる例が、
腕組み、なのですが、

肩が相手に向いている体勢や、
肩と同時に腕で相手をブロックするような体勢も、

相手に対する警戒の意味を含んでいます。

そういう誤解を受けないために、
とにかく相手には、

「きちんと正対し、
急所と思われる部分をオープンにすること」。

例えば、腕は、
相手を外側にブロックするのではなく、

外から内側に包み込むような気持ちで。

さらに、

手の甲には、
強い攻撃性があり、

その反対に、
手のひらは、受容の象徴になります。

パワーを見せつけたい時には、
拳を堅くして、
手の甲側を誇示しますよね。

ケースバイケースなのですが、

相手に敵意のないことを示し、
受け入れてもらうことを意識するのであれば、

手のひらを見せることのほうが、
ウェルカムな体勢と言えるでしょう。

 

目を合わせられないのは、目が急所だから

目も急所です。

時代劇やバイオレンス映画で
攻撃対象になるのをよく見ますが、

視覚の重要性、という観点からも、

目から感情などの情報が流出してしまう、
という観点からも、

人は本能的に、
目を守ろうとするものです。

怖そうな人から
目を逸らしてしまうのは、

目が急所だからです。

 

バンザイの姿勢ができるのは、仲間だから

凹んだ部分、
といえば、

脇の下もかなりの急所なのですが、

バンザイをした状態は、
みんなが同じ喜びを共有している証。

誰もが敵意なく、
その共同体を楽しんでいることを表現する行為です。

こういうことからも、

急所を見せることの意味が、
お分かりいただけると思います。

「体の向きから」人間関係を変える

急所を守る姿勢は、
知らず知らずのうちに、誰でもやっていることだと思います。

それを意識的にオープンにするのは、
最初は、背筋がゾゾッとするような不安感を伴うかもしれません。

まずは自分のやりやすい状況から、

例えば、
ある程度、信頼関係を築いている人を相手に、
試してみるのがいいと思います。

また、

初対面の人や、
多数の聴衆の前で、

ついそういう体勢になってしまう自分に気付くことも、
とても重要です。

体の向きから、
人間関係を変える。

実はこれ、

さまざまな相乗効果を生む
取っ掛かりになる可能性を含んでいます。

是非、
ご参考になさって下さい。

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