アナウンサーに必要な精神力とは、遂行する力である

アナウンサーとメンタル、
というと、

本番で堂々と振る舞うことができる、
度胸、

のようなものが必要であることは、
すぐに想像できると思います。

でも、

その度胸が
何に裏打ちされたものであるか?

は、
考えておいたほうがいいと思います。

 

アナウンサーにとって必要な度胸とは、

物怖じしないバカ度胸みたいなもの、
も、もちろんあればあるに越したことはないのですが、

もっと大事なのは、
遂行力、
とでもいいましょうか、

こうやる、
こう読む、
こうしゃべる、
こう振る舞う、

と自分のなかで決めたこと
(もちろんその中には、
台本やリハーサルで決まったことも含みます)

を、
あらゆる障害を乗り越えてでも、
やり遂げる力、

なのではないかと思います。

 

やり遂げるために、肉体をコントロールする

アナウンサーの仕事の本質を
究極的に簡潔に表現すると、

あるものごとを伝えるために、

意図して、話すこと、
意図して、動くこと。

そのためには、

いま、この時に求められている言動を、
客観的に認識できていて、
それに集中し、
実行することができるかどうか、

にかかっているんですね。

それは結局、
「肉体のコントロール」
の問題と言ってもいいかもしれません。

 

自分で上げたハードルを超えて、当り前

私の経験からすると、
与えられた演出を実行するのはもちろんなのですが、

アナウンサーとして、
こんなふうに話してやろう、とか
もっと上手く伝えられるようにこういう表現をしてみよう、

など、
仕事の質の高さを求めれば求めるほど、
自分でハードルを上げてしまうものです。

それでもなお、
それを実現でき、
なおかつ及第点をとったうえで、

できれば、
期待以上の結果を残すこと。

アナウンサー生活が続く限り、
毎回がそれの繰り返しになっていきます。

それらひとつひとつの仕事において、

強い客観性と集中力を持って、
今なすべき言動を遂行する、
それが、
アナウンサーに必要な度胸の、本質なのだと思います。