相手の「話したい気持ち=テンション」を高めるコツ、具体策


「相手のテンションを上げ、話すモチベーションを高める」

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
テンション上げると言ったら、これは聞き逃せませんね!
加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
司会にしても、話の聞き役になるにしても、相手の話したい気持ちの盛り上がりがないと困りますよね。
そうです。そこを相手任せ、空気任せにしていては仕事になりませんからね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

唯一無二の言葉、
深みのある話を引き出すための心理的なコンディション作りには、

まず相手をリラックスさせること。

そして、
徐々にテンションを上げていき、
そのうえで適度な緊張感を加えることで、

相手が、
話すモチベーションを高く保ちつつ、

自分に向き合い、
自分の言葉を探るようになっていきます。

インタビューや対談では、このような、
相手が自分自身に向き合う時間が、なによりも大事。

これが、
偶然に頼らず、
意図的に、相手から良い話を引き出す方法です。

前回は褒めて相手をリラックスさせることに、
的を絞りました。

今回は次の段階、
テンションを上げることについて考えます。

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
あぁ~なるほど、テンションといっても、ただ騒ぐだけの盛り上げではなく、良い話をしてもらうための気分の高揚みたいなもののことですね。

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相手のテンションを上げるためにすべきこと、ポイント2点

それを、ごく自然な形で気づかれぬうちに仕向けるのが、こちらの仕事ですよ!
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

自分のテンションは
自分でなんとかできるでしょうが、

相手のテンションまで上げるには、
どうすればいいのでしょうか。

もちろん、相手の個性や、
自分と相手との相性もあるでしょうから、

できる限り、
という話なのですが、

結論から言うと、
ポイントはふたつ、

相手に大きい声を出させること、
相手の体を動かすこと、

の2点です。

ではそうさせるためには
どうすればいいのでしょうか?

話す時のテンションというのは、
お互いが居心地の良いところに着地していくものです。

特に、
司会者、進行役、インタビュアー、話の仕切り手という立場と、
話を聞かれる側、という立場が明確にある場合、

受け身である、話を聞かれる側は、
聞く側のテンションに引っ張られる傾向があります。

つまり、

演出したいテンションにまず自分がなることで、
その場がそのテンションになっていく、

ということです。

ですから、相手のテンションを上げたいのであれば、
まず自分のテンションを上げることが前提になります。

その上で、

「相手に大きい声を出させること」
「相手の体を動かすこと」

を目指します。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
自分が目指す雰囲気、テンションの高さがあって、まず自分からそうなれ、と。相手がこちらに引っ張られるぐらいに。

相手のテンションを高める話し方の具体策

時として、自分の殻を破らなくてはならないこともあるかもしれません。それが司会の役割というもの。司会者のスケールが小さくて、盛り上がりも小ぢんまり、なんて嫌ですよね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

では、
その具体的方策です。

・自分の声を大きく高くする

通常、会話においては、
お互いが同じような声の大きさ、トーンでするものです。

こちらがその声になれば、
相手も無意識にそうなってくるものです。

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
これには自信があります!(笑)

・口調を変えてみる

例えば、
こちらが敬語を使えば、相手も敬語で返してくるでしょう。

人は、
同様の口調で会話しようとする習性があるものです。

こちらが意図するテンションがあるのであれば、
こちらの口調も、まずそのようにすべきですね。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
ほんとですね。私も普段、口調が相手に引っ張られることがあるなぁ~

・掛け声をかける、相槌を打つ

あまり使わないかもしれませんが、
掛け声・合いの手は、話し手のテンションを上げてくれます。

せーの、とか、3・2・1・スタート!など、きっかけを作る掛け声、
よっ、日本一!、○○さん!など、褒めたり励ましたりする掛け声、
○○さんの勝ち~ッ!など、ゲームの締めのような掛け声、など。

そう言われたら、
思わず、イエイ!などと言ってしまいますよね。

相槌も同様の効果があります。

大変でしたね~とトーンを落とせば、
会話も沈んだり落ち着いたりしますし、

逆に、

すごいですね!と強めに言えば、
その相槌のテンションに輪をかけて、
相手も次の話をしてくるはずです。

掛け声や相槌は、
「会話を熱くする」効果があるのです。

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
以前、司会のお話の時に、自分の声が会場の雰囲気を作るBGMになるって伺いましたが、相槌、合いの手はまさにその最たるものですね!

・シンプルかつポジティブな答が返ってくるような質問をする

例えば、
「美味しい!」「すごい!」「あの時は困った!」など、

感情をダイレクトに表現しているうちに、
話すテンションは上がってくるものです。

ですからそのように答えが返ってくるような、
質問をする、ということです。

加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
テンションが高まりそうな質問をしちゃうって、その手が決まったら楽しそうですね!

・身振り手振りを増やしたり、拍手をしてみる

ミラー効果とか同調効果とも言われるのですが、

人は親密な関係の相手と、同じ動作をしてしまうことが
科学的にも確認されています。

ですから、まずこちらが、

この会話が相手の為になりますように、と考えながら
身振り手振りで話せば、

必ずそれが伝わり、

相手も釣られて動いているうちに、
親密度が高まりますし、

身体が動くことで、
調子が出てくるという効果もあります。

また、拍手をするという動作は、
相手にこちらの賛意を示すことができますし、

それが効果音となって会話を盛り上げる、
という作用もあると思います。

太鼓持ちやイベントの前説の芸人が拍手をするのは、
そのためです。

やり過ぎるとただの太鼓持ちになってしまうので注意

タレントさんなどで盛り上げ上手の方は、だいたいこれらのことをやっていますね。意識してか、無意識かはわかりませんが。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

ただし、
太鼓持ち、という言葉が出たように、

やり過ぎると、
媚びへつらうような印象になることもありますから、
気をつけましょう。

これも読んでみて!  話す時の「手の位置、動かし方」が相手に伝える意味

とはいえ、

相手のテンションを操ることができるのは、
その状況を盛り上げることができる、ということですから、

そういう人は、
極めて貴重な人材になり得ると思います。

司会やインタビュアーなどの専門的な場面だけではなく、

日常会話や人間関係の中で
活かしてみてはいかがでしょうか。

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
私は基本的に盛り上げ体質だと思っているのですが、こうやって伺うと、けっこうバリエーションもいっぱいありますね。飽きの来ない司会者を目指すうえで参考にさせていただきます!
加藤俊一(総務課長)
加藤俊一(総務課長)
自分がテンション上がり過ぎてしまった時に、いろんなことを忘れてしまいそうな気がするのですが、司会者ってテンション上げながらも冷静に仕切る必要がありますから、大変だけど面白い役割ですね!

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司会者の場合は、テンションの高さを楽しむというよりは、司会者としての役割を楽しむっていう感じですかね。その意識があれば、楽しさを集中力に変換できますが、テンションの高さ自体を楽しみ過ぎちゃうと、逆に集中力を失ってしまいますから要注意です。
くまちゃんアナウンサー
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