話す時の自分を「抑制、コントロールする」コツ
言いたいことが言えるだけでは、本当の話し上手ではない
![渡辺友樹(入社2年目)](https://i0.wp.com/kumagaiakihiro.com/top/wp/wp-content/uploads/2019/03/19949c7257e82d4cffe4ec163900147d.jpg?resize=96%2C96&ssl=1)
![くまちゃんアナウンサー](https://i0.wp.com/kumagaiakihiro.com/top/wp/wp-content/uploads/2019/04/2fcef5c1b7f2fe9aa226a2276bb6ff29-1-e1554629160634.png?resize=96%2C96&ssl=1)
上手に話したい、という思いが強い人ほど
早口でペラペラしゃべろうとする傾向があるようです。
しかし
「上手い話とは、伝わる話」のことであって
極端にいうと、
よどみないとか、トチらないとかは、
「伝わるのであれば」どうでもいいことです。
ペラペラしゃべって悦に入るのは自己満足に過ぎません。
そのほとんどが聞き流されているかもしれないのですから。
「言いたいことを言うのは話し下手」
「聞きたいことを言うのが話し上手」
なのではないでしょうか。
私たちはあくまで、
「伝わる話」を目指さなくてはなりません。
そのためには自分を制御する意識の変革が必要です。
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今、自分の頭から出たばかりの話を理解してもらうには、配慮が必要
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話し手と聞き手の関係は、
「話す側は話を知っていて、
聞く側はその言葉を初めて聞く」
という状態にあります。
これが、話が伝わらない根源的な構造です。
ですから話し手はいつも、
「今、使っているこの言葉は、今、理解されたか」に
心を配る必要があります。
例えば、早口で話すことの問題点は、
「聞く人がそれを初めて聞く」という
配慮、思いやりが足りず、自分のペースでしゃべってしまうこと。
それと同時に
より効率よく伝わるはずの簡潔な言葉で表現できていないこと。
たくさん言いたい、上手く伝えたいという
「気持ちを制御できていない」ことの現れでもあるわけです。
そしてその傾向が強い人の多くは、
「話の聞かせ所を中心とした全体像がイメージできておらず
効率よく伝わる構成を思い描かないまま話している」
のではないでしょうか。
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息を吸っている間に、言葉を厳選する
![くまちゃんアナウンサー](https://i0.wp.com/kumagaiakihiro.com/top/wp/wp-content/uploads/2019/04/2fcef5c1b7f2fe9aa226a2276bb6ff29-1-e1554629160634.png?resize=96%2C96&ssl=1)
思いつくままにあれやこれやと話していると
おのずと言葉数が多くなってしまうものです。
「言葉が自分の内側から飛び出してくるのをぐっとこらえる」ことも
話し上手を目指すうえではとても重要なことなのです。
しゃべりたい気持ちを抑えるためのコツとしては、
いつもなら中途半端に見切り発車でしゃべり始めてしまう、
そのときに、鼻で、長く息を吸うことです。
息を吸っている状態では、人間は話すことができませんから、
その間に、
聞かせ所を意識しながら、
それを演出するための構成と端的な言葉を厳選しつつ、
話し始めることができるのです。
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息が吸えると、トチリ・失敗が激減する
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またそういった気持ちの制御ができるようになると
「トチリ」が激減します。
気持ちの中で「溜め」が出来ることで
ほどよい準備態勢の元で
言葉を発することができますし、
息をたっぷり吸っていますから
一音一音にしっかり息を使うことができ
トチリが減少するわけです。
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これは
話す、という行為に対する意識、
つまり「美学」の問題かもしれません。
話したいことを好き放題に話して自己満足するより、
「選り抜きの言葉が、相手に伝わる」ことに
話す意義を見いだしてみてはいかがでしょうか?
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