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「理解されないのは、聞き手が馬鹿だからか?」

話し方を追求しようとしている全ての人が、
最も肝に銘じなければならないこと、

それは、

「話すということは、
それ自体、
エゴイスティックな行為である」

ということです。

つまり、話すというのは
外見上は、

自分の脳内にある考えや感情を、
言葉に表す、だけの行為であって、

相手に伝わることで、
初めて、コミュニケーションとして成立するわけですね。

 

話し上手を、美しく話すことと混同していないか?

ならば、
話し方において、最も重視すべきことが何なのか、
自ずと、決まるはず。

それは、
「伝わる」ということです。

言い方を変えれば、
聞き手の為に話す、ということです。

ところが、

話し方を向上させたいと思っている人は、

これを、
「美しく話したい」という気持ちと混同してしまいがち。

美しく話したいという願望は、
自分のためですからね。

もちろん、自己演出のスキルとして、それも必要なのですが、
伝わるかどうかとは、やや問題が違うのです。

相手に伝わることのために、
最も重要な要素として挙げられるべきなのは、

多くの話し手が一番気にする、滑舌やアクセントでもなければ、
緊張しないことや、
トチらないことでもありません。

それは、スピードです。

適切な速さ、という要素は、
「伝えたいという自分の気持ち」と「相手の理解・満足」が
交わるところに位置しています。

早口にも、いいところはあります。

同じ時間でも
より多くの情報を発信できますし、

テンポを良くし、
勢いや、楽しそうな雰囲気を醸し出し、

快活で聡明な印象を相手に与えます。

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情報量が多くても、理解されなければ無意味

しかし、
重大な悪い側面と表裏一体です。

それは
聞き取りにくいうえ、
理解されないリスクがある、ということ。

「相手に伝わるのが、話すことの意義」だとすれば、

いくら早口で情報量を多くしても、
理解されなければ、ほとんど無意味です。

では、早口でも、
ちゃんと口が回って、綺麗に発音できていれば
いいのでしょうか?

この考え方は、
上記の、「自分のために美しく話したい」思いと、
根源が同じところにあります。

話を聞く側の理解・満足度は
人それぞれ。

同じ話をしても、
伝わる人と伝わらない人がいるはずですから、

相手の聞く様子を見ながら、
臨機応変に対応する配慮が必要になります。

 

話すスピードにメリハリをつけることを覚えよう

ところが、
いくら話しても、相手が理解してくれないことに
腹が立ってしまったりすることもあります。

気持ちはわかりますが、
これは本末顛倒。

自分の力不足を憂うべきです。

快活で、情報量も多く発信しているのに、
何故か、よくわかる、伝わる。

そういう話し手を目指すならば、
「話すスピードにメリハリをつける」ことを覚えるべきだと思います。

一つの話の中には、
雰囲気だけ伝わればいい、というような部分もあれば、
聞き逃すと後に影響するところもあります。

そうした要点を伝えるときに、
きちんとスピードを落として、丁寧に話す。

こうすることで、
聞き逃しがなくなるだけでなく、

スピードが遅いところが、大事なんだな、と
聞き手の注意を喚起することができるわけです。

逆に言うと、
話を聞き逃されてしまいがちな人の話し方は、

もしかしたら、
自分自身が、話の要点をきちんと認識していないからなのかもしれません。

いっぽう、
話すのが全般的に遅い、という人は、

ところどころに速い口調を意識すると、
普段のゆっくりした話し方を、
プラスの方向に引き立てることができます。

ゆっくり口調は、
聞き取りやすい反面、
テンポや勢い、刺激がなく、聞き手を飽きさせてしまいがちです。

普段ゆっくりの人に、速く話せというのは、
早口の人にゆっくり話せというより難しいかもしれませんが、

例えば、

決まったセリフや、
紙に書いた言葉を読む、など、

テンポアップしやすいところから、
速くしてみるといいかもしれません。

ゆっくり過ぎて退屈な人、という印象から、
慎重で賢い人という印象へと転換できる、第一歩となるでしょう。

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