「言葉の威力を増す間の取り方」の音声ファイルダウンロード

「ペラペラしゃべるのは、話を薄く、退屈にしている」

例えば、
コンサート会場の開演前。

鳴っていた音楽が、
パタリと止まって、無音になったとします。

観衆はどう思うでしょうか?

「いよいよ、
演奏が始まるな!」

と、
期待を高めますよね。

同様に、

授業中、
教師の声が子守唄のように聞こえ、つい、ウトウト。

その時、
教師の話が突然、途切れたとします。

生徒は、

「寝ているのが、バレたか?」

と、
ドキッとして、目を覚まします。

 

「間がない話し方=退屈な話」と認識されてしまう

このような例からもわかるように、
「間をとる」ことは、

聞き手の注意を喚起し、
想像力を高める演出効果があります。

当然、
話し方にも、応用可能です。

逆に、

間がない話し方は、
聞き手にどんなふうに受け取られているのでしょうか?

間が無い、ということは、
時間が音で埋め尽くされている、ということです。

聞き手にとって、
同じように流れる音は、
同レベルの情報として処理されがちになります。

つまり、
同じような話が繰り返されている

=退屈な話、と認識されてしまうのです。

たとえ、有意義な話であっても
話し方が単調なら、退屈だと感じてしまうわけですから、

聞き手にとって、
そもそも関心が低い話をしているのであれば、なおさらでしょうね。

(もちろん、
強弱や高低など、他の様々なテクニックによって、強調することは可能ですが。)

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間ができるのは恐い、でも効果は絶大

大切なポイントを相手に伝える工夫として、

「間をとる」
というテクニックがあります。

つまり、
「空白時間というギャップ」を作る、ということです。

音声がぎっしり詰まった時間だけでなく
音のない時間をあえて作ることで、

そのあとに発せられる言葉の重要性を
無言で盛り上げる効果があるのです。

私達話し手は、
話さなくてはいけない、という強迫観念に支配されていますから、

つい、
自分の持ち時間を、
ぎっしり言葉で埋め尽くそうと、必死になったりします。

その結果、

不必要な言い回しや、繰り返し、余談などなど・・

途切れることなく
しゃべり続けてしまうのですが、

それは結局、
自分の話を「薄めている」だけ。

聞き手にとって、
それほど意味があることではありません。

あえてそれに意味を見出そうとするなら、
しゃべり続けることで、
賑やかで勢いがある印象を与えることはできますが、

読解力のある聞き手にとっては、
あまり中身のない話に聞こえているに違いありません。

では、
上手に間を取るためには、
どうしたらよいのでしょうか?

それは、

考えながらしゃべる、という状態を少し抑えて、

「考えている時は、黙る」
癖を少しだけ付けることです。

「人前で黙る」ことは、
とても勇気が要ります。

しかし、
ここで、考え方を転換してみてください。

間の長さには、
長さ分の意味がある、と考えましょう。

間が空けば、
その間にどういう意味があるのか、
むしろ聞き手の側が、勝手に想像をしてくれるものです。

そして、

その間の後に発する言葉は、
「無言の時間のなかで、絞り出した言葉」として、
聞き手にとっても、重みのある言葉になるはずです。

意図的に間を作るときの意識

さらに、意図的に間を作ることができると、
なお一層、表現力も広がります。

強調したい言葉があるとき。

頭のなかでは
早くそれを披露したくて、仕方がありません。

言葉が次々と
口を突いて出てきそうになる、

それを少し我慢。

その言葉を繰り出す前に、
ちょっとだけ、「タメ」を作ると、

強調したいその言葉が、数倍の威力を持って、
相手に伝わります。

この、「間」「タメ」と
同じような意味を持つのが、
「問いかけ」です。

例えば、
○○は、××です。
という文章があるとき、

間を作る話し方なら、

○○は「・・・・ 」××ですよね!!

のようになると思います。

同様に、
問いかけを挟むやり方なら、

○○は、
「さて、何だと思いますか?」
そう、××ですよね!!

こんなふうになります。

そう考えると、
「さて、何だと思いますか?」
という問いかけの部分を、心のなかだけに抑えれば、

自ずと、
そのぶんの空白を作ることが可能です。

込めたい意味の分だけ、無音状態を作る、
ということですね。

話し方の上手い下手には、
いろいろな判断基準があります。

たくさんの情報量を
提供できる話し方も、もちろん大事でしょうが、

究極の目標は、

「相手の心に
強いインパクトを与える」ことではありませんか?

ならば、

「言葉の威力を増す」ための工夫が、
必要なのだと思います。

間を作る、

というのは、
まさに、

「強く矢を放つ前に、
いっぱいまで弓を引いている状態」なのですね・・
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