自分の話し方の「壁を越えて上達していく」方法


「少しずつ、自分の話し方の壁を越えて行け」

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
自分の話し方を改善しながら変えていくって、実際にはなかなか難しいことですよね・・
なにより難しいのは、話し方には「習慣」という高い壁があるから、なんですよね。習慣は、自分の限界でもある。自分を変えるなら壁を突破しないといけませんね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

「音声での表現力」とはどういうことなのかを知る上で、
とてもわかりやすい例があります。

コメディアンの萩本欽一さんが
テレビで語っていた話なのですが、

駆け出しの頃、
なかなか笑いがとれなくて苦労していた時に、

先輩からこのようなアドバイスを受ました。

「とにかくなんでも大声でやってみなさい」

すぐにそれを実践してみると、
あら不思議!

ふと口をついて出てきた何気ない言葉でも、
お客さんが笑ってくれるようになったそうです。

萩本さん本人は、
声を大きくした以外、何も変わってはいません。

なのに、
なぜ急に人が笑うようになったのか?

それは、
声が大きくなったことで、

抑揚がついて、
しかも体も同時に動くようになって、面白く聞こえるようになった、

そしておそらく、
態度も自信に溢れて堂々とするようになったのだと思います。

同じ言葉でも、
言い方によって、伝わり方が変わる。

それが、
音声での表現力です。

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
以前の記事で伺った「意識しないと改善しない」というのはこういうことですね。

◆この記事の著者がビデオ通話で個別指導、ご相談は1回から承ります。
◆すぐに変化が実感できた。受講体験者の感想はこちら

話し方の個性の3要素

特にこの萩本さんのケースでは、その意識ポイントが極めて明確だったこと、そして変えなければいけないという切実な状況があったからでしょうね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

次に、
「話し方を真似される人」について、考えてみましょう。

ここでは、
容姿、見た目の真似は除きます。

芸能人のみならず、
誰でも身近に、

真似されやすい人って、
いるのではないでしょうか。

子供の頃は、
学校の先生の話し方の真似をして、

友人たちと笑ったものです。

では、

人の話し方を真似しようと思ったら、
その対象の人物のどういうことに注目するでしょうか?

それは、

その人がどういう言葉を多用するか?
どういう言い回しをしているか、

そして、
どういう声色なのか、

だと思います。

これはまさに、

1、言葉の選択
2、文章の構成
3、音声での表現力

という「話す内容の個性」の3要素なのですね。

人の話し方を真似しようとするときは、
自然と、

その人の話し方の個性を、
要素に分解して考えたりしているんですね。

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
もちろん音声表現の前に、顔真似や動作の真似もしますけどね。

表現力のバリエーションを備える

動作を真似するにしても、こういうときにこう動く、と考えるのは、要素に分解しているのと同じなんです。音声表現でも「こういう時にはこういう言い方をする」って要素で考えるとわかりやすくなるものですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

さてその「音声での表現力」を
どう磨くか?

については、
それ自体が、このメルマガの最大のテーマですので、

ここで
結論的な話をすることはできません。

また、

話し方を真似されるような人の声色は、

キンキン高かったり、
あるいは重低音であったり、

かすれていたり、
鼻声であったり、
舌足らずであったり、
語尾を伸ばしていたり、
英語っぽかったり、
特徴的な間を取っていたり、

などなど、
極めて特殊で個性的なことのほうが多いものです。

ですから、
声の表現で個性的になりたい人は、

他人に真似されるほどに、
極端な話し方をすればいいわけですが・・

お笑いを目指す人はそれもいいでしょうが、

綺麗な話し方を追求している人が、
それらをそっくりそのまま、
自分の話し方に取り入れたいとは、思わないかもしれませんね。

その点では
私たちは、

声の表現力のバリエーションを手に入れることに
力点を置いたほうが良さそうです。

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
なるほど、バリエーション。これまでの話の流れで言うと、こういうときにこんなふうな言い方ができる、という持ちネタというか、テクニックの引き出しみたいなことですね。

自分の話し方の「振り幅」を大きくしてみる

そうです。自分はこういうときに、ここまでやれるという経験が、バリエーション、テクニックの引き出しにつながっていきます。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

「話し方にはギャップが大事」というテーマで記事を書いた時に
かなり力説したのですが、

声の高低、強弱、
話し方の早い遅い、間の長短・・などなど、

音声による表現力の要素というのは、
どちらがプラスでどちらがマイナス、というものではなく、

時計の振り子のように、
右にも左にも振れるものであり、

その振り幅を大きく使えれば使えるほど、
表現力が豊かであると言えるのですね。

そうなるためには、

人の話し方を聞いたら、

それが
自分の分析の中ではどういう位置づけなのか、

各要素について考えてみたり、
時には実践してみること。

新しい話し方を導入するのって、
少し勇気がいりますが、

使ってみないことには、
何も変わらないものでもあります。

これも読んでみて!  聴衆・視聴者を減らさない話し方

例えば、

どこまで低い声が出て、
それをどんなシーンで使えるか、試してみる。

例えば、

いまだかつてやったことがないぐらい、ゆっくり話してみたり。

そうやって、
少しずつ、

自分の話し方の壁を越えていくことで、
話し方の個性は豊かになっていくものだと思います。

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
自分の壁を越えるために、振り幅をちょっとずつ大きくしていくんですね!

【関連記事】

話し方の論点「自分が使っている言葉の傾向を知るチェックポイント52項目」
話し方の個性と表現力を磨くには

人の話を聞いて、良いところを自分の話し方に取り入れる時に、その良いところはこういう感じ、と少し分析してみると、導入、定着しやすいと思いますよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー
【当サイトの記事内容を参考に二次利用される方は、必ず出典元としてサイト名とURL「話し方のコツ、心技体 https://kumagaiakihiro.com」とご明記くださいますようお願いいたします。】
 
◆面接、説明、スピーチ、会話で堂々と話すために、どこをどう変えればいいか?コツをお伝えします。
◆うまく話せるようになりたいのに、話す時間・機会が少ない方。ビデオ通話から始めませんか?