ア行
◆赤あぶりカルビ青あぶりカルビ黄あぶりカルビ
(あかあぶりかるびあおあぶりかるびきあぶりかるび)
◆砂漠で油売るアラブの油売り
(さばくであぶらうるあらぶのあぶらうり)
◆岩井はお岩へお祝いを言う、お会いしてお祝いを言うわ
(いわいはおいわへおいわいをいう、おあいしておいわいをいうわ)
◆瓜売りが瓜売りに来て瓜売りのこしうり売り帰る瓜売りの声
(うりうりがうりうりにきてうりうりのこしうりうりかえるうりうりのこえ)
ア行の早口言葉は、母音が短くなったり、次の音と合体してしまったりして、一音一音が綺麗に発音できていないことがミスにつながったりしますよ。
カ行
◆東京特許許可局長今日急遽休暇許可却下
(とうきょうとっきょきょかきょくちょうきょうきゅうきょきゅうかきょかきゃっか)
◆赤巻紙青巻紙黄巻紙
(あかまきがみあおまきがみきまきがみ)
◆肩固かったから買った肩叩き機、肩叩きにくかった
(かたかたかったからかったかたたたきき、かたたたきにくかった)
◆買った肩たたき機高かった
(かったかたたききたかかった)
◆隣の客はよく柿食う客だ
(となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ)
◆鴨米噛みゃ小鴨が粉米噛む 小鴨米噛みゃ鴨が粉米噛む
(かもこめかみゃこがもがこごめかむ こがもこめかみゃかもがこごめかむ)
口の中で音が作られるポイント「調音点」を強く意識して「カキクケコ」と子音だけで出してみて、それに母音を乗せる感じで。
サ行
◆手術室の魔術師
(しゅじゅつしつのまじゅつし)
◆除雪車除雪作業中
(じょせつしゃじょせつさぎょうちゅう)
◆新進シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー
(しんしんしゃんそんかしゅそうしゅつえんしんしゅんしゃんそんしょー)
歯の間を空気すり抜け系のサ行。歯の間の息の通りを意識するために、サを「すぁ」ぐらいにしてみるのも、練習としてはあり。
タ行
◆この竹垣に竹立てかけたのは 竹立てかけたかったから 竹立てかけたのだ
(このたけがきにたけたてかけたのは たけたてかけたかったから たけたてかけたのだ)
◆チョウチョちょっと取って頂戴
(ちょうちょちょっととってちょうだい)
◆美術室技術室手術室美術準備室技術準備室手術準備室
(びじゅつしつぎじゅつしつしゅじゅつしつびじゅつじゅんびしつぎじゅつじゅんびしつしゅじゅつじゅんびしつ)
◆魔術師手術中、手術中集中術著述
(まじゅつししゅじゅつちゅう、しゅじゅつちゅうしゅうちゅうじゅつちょじゅつ)
◆フルーツジュース抽出中
(ふるーるじゅーすちゅうしゅつちゅう)
舌の弾き系のタ行ですが、チとツは空気すり抜け系。消えやすい子音は意識的に息を強く。
ナ行
◆生麦生米生卵
(なまむぎなまごめなまたまご)
◆バナナなどのなぞなぞなど謎なのだけれどバナナの謎はまだ謎なのだぞ
(ばなななどのなぞなぞなどなぞなのだけれどばななのなぞはまだなぞなのだぞ)
◆庭には二羽、鶏がいました
(にわにはにわ、にわとりがいました)
◆どじょうにょろにょろ三にょろにょろ 合わせてにょろにょろ六にょろにょろ
(どじょうにょろにょろみにょろにょろ あわせてにょろにょろむにょろにょろ)
◆あのアイヌの女のぬう布の名は何?あの布は名のない布なの
(あのあいぬのおんなのぬうぬののなはなに?あのぬのはなのないぬのなの)
◆この杭の釘は、引きにくい釘、抜きにくい釘、引き抜きにくい釘
(このくいのくぎは、ひきにくいくぎ、ぬきにくいくぎ、ひきぬきにくいくぎ)
ラ行と同じように、ナ行も舌の弾きで出る音なので、しっかり強く。子音を厚くすることを意識しよう。
ハ行
◆バスガス爆発
(ばすがすばくはつ)
◆螺吹きの法螺平うっかり本音を吐いたら、堀の中に放り込まれて這々の体。
(ほらふきのほらへいうっかりほんねをはいたら、ほりのなかにほうりこまれてほうほうのてい。)
◆椰子の実を狒が食い菱の実を獅子が食う。
(やしのみをひひがくいひしのにをししがくう。)
子音のhは口の中を空気が通る音なので、聞こえにくくなるのも当然。意識的に強くしたり、母音もしっかりつけて、音が消えないようにしよう。
マ行
◆右耳にミニニキビ
(みぎみみにみににきび)
◆右目右耳右耳右目
(みぎめみぎみみみぎみみみぎめ)
◆ミニ耳 ミニ耳 2ミニ耳 合わせて ミニ耳 3ミニ耳
(みにみみ みにみみ にみにみみ あわせて みにみみ みみにみみ)
◆李も桃も、桃のうち
(すもももももも、もものうち)
◆ママ、豆、豆、と、ママに豆もらい、豆豆まみれ、ママ、ママと、もがく
(まま、まめ、まめ、と、ままにまめもらい、まめまめまみれ、まま、ままと、もがく)
「マ行」について解説した記事はこちら
唇がくっつく音の連続だから難しくて当たり前だけど、練習でなんとかなることが多いよ!
ヤ行
◆お綾や母親にお謝り、お綾や八百屋にお謝り
(おあややははおやにおあやまり、おあやややおやにおあやまり)
◆よど殿もよど殿なら ねね殿もねね殿だ
(よどどのもよどどのなら ねねどのもねねどのだ)
◆やいやい言われ、いやいやお湯屋に行けば、
いやはや、よもや、湯が湯でないとは
(やいやいいわれ、いやいやおゆやにいけば、
いやはや、よもや、ゆがゆでないとは)
「ヤ行」について解説した記事はこちら
やゆよも、yが消えてしまいがち。母音もしっかりつけて、一音の長さをキープしよう。
ラ行
◆アンリルネルノルマンの流浪者の群れ
(あんりるねるのるまんのるろうしゃのむれ)
◆俺の出身はコロラドだぞコロラドだ
(おれのしゅっしんはころらどだぞころらどだ)
「ラ行」について解説した記事はこちら
ラ行は、一音の長さを長めにして、子音を厚く、強く弾くことですね。アンリルネ・・は、ラ行に混じってナ行が入ってくるのがポイントですよ。
ワ行
◆笑わば笑え わらわは笑われる謂われはないわ
(わらわばわらえ わらわはわらわれるいわれはないわ)
「ワ行」について解説した記事はこちら
子音が消えてしまうと、聞き間違いの原因になるので、wをちょっと大げさぐらいに。