「東京特許許可局」
トウキョウトッキョキョカキョク

早口言葉難易度★★★☆☆

小学生の頃、
よく言いましたね~

そんな局は、
本当は無い、みたいな話題と共に。

で、

こうしてカタカナ表記しただけで、
もうどこが特殊なのか、わかっちゃいますが、

それは「キョ」が4回も出てくるということ。

4回も出てくるがゆえに、
「キョを過剰に意識させられてしまう」言葉なのですね。

 

早口言葉のトリックの基本

では頭から見て行きましょう。

トウキョウ、でトチる人は
まずいないでしょう。

トウキョウでトチっていては、
自分の住所も言えません。

その後、トッキョ、となりますが、
これは直前のトウキョウに近い音を出させることで、
キョを意識させるための言葉ですね。

似たような単語が並んでいるのですが、
かといって
「トウキョウトッキョ」だけでトチるケースも、
まず無いでしょう。

問題は、それに続く「キョカキョク」であることが
すぐにわかります。

これまでの早口言葉シリーズで
繰り返し書いてきたように、

早口言葉のトリックは、

ある音を意識させた後、
それに続く音で引っ掛けるものが
ほとんどなのです。

このトウキョウトッキョキョカキョクで言えば、
キョを意識させておいて、
「カ」と「ク」で引っ掛けるという仕掛けになっています。

キャを意識しすぎるがゆえに、
キョキャキョキュ、
と言わせるのが、この早口言葉の意図なのですね。

特に「カ」。

キョカのカが言えずに混乱することで、
クまで言えなくなっちゃうこともありますが、

やはり一番のポイントは「カ」なのですね。
カが言えれば、
トウキョウトッキョキョカキョクがクリアできたも同然です。

 

早口言葉で最も使えるテクニック

そこで
「カ」を綺麗に出すコツ。

それは、

トッキョとキョカの間に、
気持ちで間をとること。

これは、

「特許」と「許可」という単語を
別々に強く認識しなおすという意味がひとつ。

そして
カ行の音も、
キャキュキョの音も、

吐く息を口の中で破裂させることによって出している音なので、
息に勢いが必要なのですね。

それが、
トウキョウトッキョキョカキョク、と長く続くことで、
だんだん息に、勢いがなくなってくるうえに、
惰性で続けてしまう。

だから終盤クライマックスの許可局で
綺麗に音が出にくくなってしまう、ということもあります。

ですから、

一旦、特許と許可の間で区切ることで、
キョカが勢い良く出せるわけですね。

特許と許可を区切るのと同時に、
「キョカ」は気持ちゆっくり、強めに言うと、なお確実になります。

気をつけているのがバレバレに聞こえてしまいますけどね。

この例のように、

アナウンサーの仕事では、
読みにくいフレーズに出会った時、
心持ち区切る、というテクニックを使います。

そしてその区切った間が、いかに自然に聞こえるか。

そこが、
工夫のしどころでもあります。

 

この記事は熊谷章洋のアメブロで公開したものです。

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出ない音がある時は、口の形を変えてみるのも一手

ブログでは言及していないポイントを、もうひとつ。

カ行が出にくい人は、
口腔内の調音点が、奥のほうにあるのではないでしょうか?

カッカッカッ
と言ってみてください。

口腔内の上部やや前方にカチンと
息が当たって、弾けているでしょうか。

調音点、つまりこの弾ける位置が奥の方にあると、
カ行は丸くなって、滑りやすい傾向があると思います。

手っ取り早くカ行を直すには、
ちょっと口を尖らせてみて!

その口の形で
さきほどと同様、

カッカッカッ
カッキックッ

と言ってみてください。

どうですか?
カ行が、カチッと決まりますよね。

カ行に限らず、

音が出にくい時は、
調音点、口の形を変えてみると良い時がありますよ。