「語彙」を増やし「エネルギーの強い言葉」を話せるようになる方法


「強い言葉を自分で発見し、語彙を増やす」

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
語彙が無いって、自分でよく思うんですよね~
語彙って、言葉を知ること、ではないんですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

何らかの使命や責任を帯びて、
人に話をするとき、

話し手は、

ただ話すことだけではなく、

きちんと伝わること、

そして、
伝わった結果、ああなって欲しい、こうなって欲しいという、

「話したことによる成果」を
求めていることが多いと思います。

いっぽう、
日常会話においては、

自分が話した成果はおろか、
相手に伝わることすら、

求めていないこともあるでしょう。

話したいという,
「話し手自身の欲求を満たすために話す」ケースです。

また、

話すときに
話し手自身が何を求めているかは、

全か無かではなく、

それらの気持ちが入り混じっていることが多いと思います。

その意味で、

「多くの人前で話す」
という状況では、

伝わって欲しい、
伝わって何らかの影響を及ぼしたい、

という欲求の強い状態と言えるのではないでしょうか。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
語彙が無いって痛感するのは、気持ちは強いのに表現し切れないような時かな~

「強調」して伝えるためには、何をすればいいか

表現し切れない時は、何度も何度も挑戦して、あがいてみる。後日、思い出してみる。実はそういう苦労が必要なんですよね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

聴衆の人数が増えれば増えるほど、
伝えたい思いは強くなるはずです。

ならば、

話し手から発信される「話のエネルギー」も、
その人数分だけ強大であるべきだと思いませんか?

だからこそ、
人前で話す話し手は、

言葉ひとつひとつに含まれるエネルギーも、
強くする必要があるのです。

そして、

話し手が、
話をより強く効果的に伝えたい、

と思う時に、

まずやってみるのが、
「強調」だと思います。

話の内容を強調したい時、

話し手が使いうる手法には、
このようなものが考えられます。

・声の大小、強弱、高低によるメリハリを付けること
・大胆な間(無音状態によるメリハリ)
・その部分を他の言葉よりゆっくり言う(速度のメリハリ)
・相手を限定した、その人のための言葉を使うこと、
・例えること、言い換えること、繰り返すこと、

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
強調の仕方だけでも、いろんな方法があるんですね。つい、「すごい〇〇」を付けるだけになっちゃうな。

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強い言葉を選択すること

強調の仕方だけでも工夫すれば、表現力は豊かになるはずですよね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

そして、
「エネルギーの強い言葉を選択すること」です。

当メルマガでは、
これまで何度となく、

話し方の究極奥義は、
メリハリであるという話を、

具体例とともにご説明してきました。

その手法を駆使して、
より相手に届く話し方をするのと同じように、

言葉の意味内容にも、
強いエネルギーが含まれているかどうかで、

聞き手への届き方も変わってきます。

説得力のある話し方ができる人は、
そのような、「強い言葉」を使うのがうまいんですね。

では、
強い言葉とは、どういうもので、
どうやったら使えるようになるのでしょうか?

「強い言葉」とはどういうものなのか?

話がわかりにくくなる恐れがありますので、
具体例から考えていきます。

例えば、
「激しい」という単語があります。

ただでさえ、
何やらただ事でない雰囲気のある言葉ですが、

まだまだこれを
強調することも可能ですよね。

修飾語を使う

一番簡単なのは、
強調の修飾語を使うこと。

相当、とか、
かなり、とか、
超、めっちゃ、などなど・・。

こういった修飾語を付けると、
言葉数、つまり話にかかる時間が長くなるわりに、

表現がやや軽くなる傾向があります。
日常会話向きですね。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
そうそう、ついこれに頼ってしまいます。

度合いを表現する

次に考えるのは、
その激しさが「どう激しいのか?」

その度合いを表現することだと思います。

これはいろんな角度からの表現が
考えられますね。

稀に見る、とか、
いまだかつてないほど、とか、
まるで地面から雨が降っているのかと思うほど、とか、
専門家のAさんが驚くほど、などなど・・。

状況に応じた描写や喩えで、
その「激しさ」を強調することも可能です。

この方法を使うと、
独特の表現ができますが、

一方で、
話の時間が長くなるのと、
表現によっては、聞き手がピンと来ない恐れもあったりします。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
語彙がないのって、表現するのが面倒なのかもなぁ~

強い言葉を選ぶコツ

こういった表現法があることを踏まえた上で、

さらに、
短く簡潔に、

言葉にエネルギーを含ませることができるのが、

上記の、
「どう激しいのか?」という表現を、

一言でまとめた言葉を探すこと、です。

つまり、
ただ激しいのではなく、

猛烈とか、
激烈とか。

はげしい、も、
げきれつ、も、

同じ4音節で
言葉にかかる時間は変わらないのに、

内包している意味合いに、
より強いものを感じますよね。

イメージとしては、
激しい、という一般的な表現より、

「もう一階層深いところにある言葉」
を選ぶこと。

これが、
強い言葉を選ぶコツになります。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
そうそう、これを面倒くさがっている・・

エネルギーの強い言葉を効果的に使う表現法

結局、語彙って、知っている言葉を使えるようになることなんですよね。
くまちゃんアナウンサー
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そしてその強い言葉の使い方としては、

一般的な表現と、
強い表現を、

並べて繰り返すのが効果的です。

例えば、

「激しいです、激烈です。」

と聞けば、

どんだけ凄い状態なんだ!!と、
聞いた人に、インパクトを与えることができますよね。

これは上記の、
強調の手法の項目でいうところの、

「言い換えと繰り返し」
の部分に当たることです。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
使える言葉が多いと、表現も一気に多彩になりますね。

語彙を増やすには

語彙を増やす=知っているだけの言葉を使えるようにする、にはどうすればいいか?ですよね。
くまちゃんアナウンサー
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このような表現を駆使できるようになるには、
「語彙」も必要になります。

本を読んだり、
人の言葉に注意深くなったりすることも大事ですが、

なによりも、
自分自身が、

「より的確な言葉を探そうとする姿勢」が必要で、

その姿勢がないと、

素晴らしい言葉、表現に、
気付くことすらできません。

そのためには、まず、

言葉数が増えてしまってもいいので、
いろいろな言葉をくっつけて、

「より緻密な表現」を言語化、音声化してみること。

さらにその上で、
それら、様々な言葉で表現された状態は、

ひとことで言うと、
どういう単語で言い尽くせるのか、

言葉を探してみる。

こうやって、探してみないと、
語彙は増えないんです。

必要は発明の母、
と言われますが、

話し手にとっての語彙も同じ。

「必要性を感じなければ、
言葉の引き出しは増えない」

のですね。

これも読んでみて!  一対一で相手を「説得する」話し方

話し方の向上は、
自分の壁を越えること、

と、
これまでもお伝えしてきました。

それは、
自分が使う言葉、という点でも同様です。

普段はやっていなかったことを、
試して、発見して、身に付ける。

この過程がとても重要だと思います。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
語彙がないのは、表現で楽したまま放置しているから、なんですね、きっと。

表現は使ってみないと定着しないんですが、新しい表現を使うには、使ってみようとする姿勢が壁なんですね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

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