「勇気を出して、無音状態を作ってみる」

ストーリーのある話を、
上手に語るというテーマでの、

最終章に入っています。

話し方において、
究極の技術とは、

あらゆる要素における、
メリハリ、ギャップの駆使、活用です。

ストーリーを語る時、

声で変化をつけようと思うなら、
手っ取り早く、効果が大きいのが、

声の大小と、無音。

これを、
語りのなかで使うと、

それがあたかも、
自分だけに語られていることのように感じ、

まさに、
そのお話を追体験したようになるのですね。

そして、
上手に語れるようになるためには、

なによりも、

それを意識してやってみることと、
いつでも再現できるようになることが大事、

という話をしてきました。

(詳しくは過去記事を御覧ください)

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間(ま)をつくることで得られる効果・5つ

さて、
今回のお話は、

ストーリーを
聞き手に向かって語る時の「間」についてです。

間、つまり、無音の状態です。

話し方の究極の技術、
メリハリ・ギャップを作る、という意味においては、

音の有る状態、
に対しての、

音の無い状態。

音の無い状態を、
あえて作ることで、

音の有る時間=言葉を、
引き立たせるわけですね。

あえて無音を作ることによって
得られる効果は、

・時間の経過、一瞬あるいは永遠を感じさせる
・場面の転換を表す
・言葉の意味に違いを与える
・無音の間に、聞き手の想像力が高まる
・無音を破る音への集中力が高まる

大きく分けて、
この5つのポイントだと思います。

あえて無音になる、
というのは、

話し手としては、
とても恐ろしいことでもありますが、

その効果があまりに絶大過ぎて、
使いはじめると、やみつきになってしまうかもしれません。

間を取るのが上手くなると、

話し手としては、
ひとつ上のレベル到達した、と言っても良いと思います。

間は「時間の経過」を演出する

では、
間をとることで得られる効果を、

ひとつひとつ考えていきましょう。

まず、
無音と時間との関係です。

無音は、
時間の経過を表します。

その無音部分を言葉に換えると、
「そして・・」とか
「その後・・」
「数分後・・」
「数秒間・・」などに相当しますが、

言葉にしてしまうより、
無音で表現すると、

その時間経過の意味を、
聞き手に委ねることになります。

つまり、
聞き手は勝手に、
この時間の意味を考えてくれるわけですね。

この空白の間にあったかもしれない、
脳裏をよぎったかもしれない、

あれや、これや。

その登場人物にとっては、
永遠に感じたかもしれない時間、

あるいは、
永遠に感じたが、本当は一瞬かもしれませんし、

例えば、話がフィクションであれば、

輪廻転生した遠い未来に、
話が進んでいるかもしれません。

話し手が創りだす「間」は、
話の可能性を無限大にするわけですね。

これが、
「間」の最大の効果です。

時間を感じさせる間の取り方、2つ

では、
具体的に、

時間を感じさせる「間」の取り方についてです。

方法は主にふたつ、

それは、

間をとる前に説明するケースと、
間をとった後に説明するケースです。

まず、
間を取る前に説明するケース。

例えば、

「それから10年・・・」
と言った後、間を取るとします。

すると聞き手は、

その過ぎ去った10年に思いを馳せるように、
その間を味わうことができると思います。

間の意味を前もって説明しておくことで、

聞き手は安心して、
その無音の時間に没入することができるわけですね。

なるほど!

いっぽう、
間をとった後に説明するケース。

この時、
その無音の時間は、

聞き手にとっては、
一体何が起きているのかわからないまま、

過ぎていくわけですね。

こういう無音は、
聞き手にいい意味での緊張感をもたらします。

で、どうなったの?!

と、
話の続きへの期待感が高まります。

聞き手の期待感が高まったところで、
衝撃を与えるのが、

最も効果的。

大きく無音状態を作った後には、
衝撃の結末、

となるのが、理想ですから、
ここぞというところで、使いたい技ですね!

間で話を演出する時の注意点

注意点としては、
過多、過剰にならないこと。

語りの中に
間を取り入れるのは、

聞き手に刺激を与えますが、

あまりそれをやり過ぎると、
聞き手は話を聞くことを面倒に感じて、

気持ちが離れてしまいます。

間という空白の時間は、
0コンマ何秒から、10秒、20秒まで、

無断階に調節が可能ですから、

状況に合わせて、
繊細に使い分けるのが、

上品な語り方だと思います。

次回以降、
しばらく「間」の効果について続けたいと思います。

間を作る、
ということが、

物語を語る考え方の
根本に通ずるものなのだ、

ということが、
だんだんわかってきます・・

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