小米(粉米)のなま噛み、小米のなま噛み、こん小米のこなまがみ

こごめのなまがみ、こごめのなまがみ、こんこごめのこなまがみ

早口言葉難易度★☆☆☆☆

 

いわゆる「外郎売」において、

口上を披露している人物が、

この「外郎」という丸薬を口に含むと、弁舌が軽やかになるのを実演するため、

早口言葉を言い始めるパートの最初の方に登場する言葉で、

難易度は低いですが、

口のウォーミングアップや、動きの早さをアピールするには、もってこいの音の並びになっています。

 

こごめとは、

小米、あるいは粉米、つまり砕けてしまった生米のことで、

それを、堅いまま噛んでしまった、と。

言葉自体の意味は他愛のないものですが、

生活の中心に「米」があったからこそ、米は早口言葉によく登場するのだな、と、

しみじみ感じるところはありますね。

 

不正確になりやすいナ行とマ行

では、解説していきます。

ポイントは3点。

まず第一に、ナ行とマ行が形を変えて連続すること。

ナ行とマ行は、

発音を綺麗にするための練習においては、重点項目です。

理由は、不正確になりやすい音だから。

滑舌について話をする時によく言うのですが、

滑舌って、別に舌の動きが全てではないんですよね。

実際に舌で音を出すことなんて、タ行、ナ行、ラ行ぐらいしかないんです。

大事なのは、調音点を意識すること。

ナ行では、硬口蓋の前方、前歯の裏辺りを、

舌の先端とそのちょっと下あたりの部分で強く弾くこと。

いっぽうマ行では、唇を力強く閉じて開け、同時に息を吐いた時の、

その口の形で音を出し分けています。

簡単に言うと、ナ行とマ行は疲れる。

だから、不正確になりやすいのですね。

 

意味を把握し続けないと混乱する音の並び

ポイント2は、混乱させる要素。

これは早口言葉の重要な要素なのですが、

言っているうちに、自分が何を言っているのかわからなくなってしまう、

音の並びのことです。

ここでは、「なまがみ」がそれに当たります。

早口言葉は、できる限り早く発音することを楽しむ遊びなのですが、

早く言おうとすればするほど、意味を考えなくなるものです。

「なまがみ」の意味を考えずに言い続けると、「ながまみ」「まがなみ」みたいになってしまいますよね。

これが、混乱させる要素ということです。

 

早口言葉の基本、伏線からの落とし穴

ポイント3は、

早口言葉の最大の基本、

連続の後の、ひっかけです。

この言葉で連続しているものといえば、「こごめのなまがみ」ですよね。

ポイント1の理由で、「こごめのなまがみ」自体が

ちょっと注意の必要な音の並びになって、それが連続することで、

その音の並びに、口が慣れてしまうんですね。

そしてその後に、余計な「こ」が追加されるわけです。

米=こめ、に口が慣れ、

「こ」の後に続く音は「め」という無意識が形成されてしまっていますから、

「こなまがみ」が言いにくい。

そういう特徴がある早口言葉だと思います。

 

克服のコツ

コツは、

「なま」を意識すること。

まず意味が「なま=生」であると、しっかりイメージします。

そうすることで、混乱の要素を退けることができます。

早口言葉の最大の上達法は、意味の把握だと言っても過言ではないでしょう。

そのうえで、これもいつものことになりますが、

意味を明確に表すために「気持ち、間を入れてみること」。

ここでは、「こなまがみ」の「こ」と「なまがみ」の間に「気持ちの間」を取ってみる。

さらにそれを盤石にするために、

「こなまがみ」の「なま」のインパクトを強く、

そして「なま」のアクセントを、

「な┐ま」と、「な」が高い頭高型にしてみることです。

 

オススメの練習法

最後に、明瞭な発音のための練習としては、

ナ行とマ行、特に「なま」は、ア段ですから、

もっとも口が大きく動く音の連続です。

口の形の変化を感じながら、調音点への圧力を強めにすることを意識すると良いと思います。

また、この早口言葉では、主役はナ行とマ行なのですが、

「こ」の音を綺麗に出すことも考えてみるといいかもしれません。

カ行の音は、

ナ行やマ行とは違って、口の中ではどこも接触していませんよね。

調音点である硬口蓋で息を破裂させることで出ている音であり、

パワーもいりますし、口の中の形次第で音が「カチッと」決まったり、ぬるくなったりしがちです。

カ行を「角が丸くならない」ようにするためにはどうしたらよいか、

この早口言葉の「こ・なまがみ」で理解してみるのもいいと思います。