「話が効果的に伝わらない人」に足りないもの


聞き手をいかに話の世界に引き込んで、追体験させるか

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
体験談の語り方が、次のフェーズに入るんですね!
太田多絵(経理部)
太田多絵(経理部)
体験談があっさりし過ぎているって、よく言われます。それって、つまらないってことですよね?
体験談があっさりし過ぎるのは、自分の話の「聞かせどころ」を自分でわかっていないからだと思いますよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

作品として有名なお話や、
自分自身の体験談など、

「人に話せる話として、熟成保存しているストーリー」を、

自分が持っている「話の引き出し」から
取り出して、披露する時。

考えるべきは、

聞き手を
「いかに、同じ世界に引き込んで、追体験させるか」

そのためにはまず、
それらしい「声」を使い分けること。

お話には、
それぞれに世界観、雰囲気のようなものがあるはずですから、

それを表現できるような声で、

「日常から非日常へ、
会話から物語へ、

聞き手を引きずり込むように」

語ってみよう、
という話を、

今回はさらに発展させていきます。

(ここまでの詳細は前回の記事を御覧ください)

太田多絵(経理部)
太田多絵(経理部)
相手を自分の話の世界に引きずり込む・・私の話には、まずその世界がないんだなぁ~
◆この記事の著者がビデオ通話で個別指導、ご相談は1回から承ります。
◆すぐに変化が実感できた。受講体験者の感想はこちら

お話を語るうえで、語り手がまずすべきこと

そう、まずお話の世界を構築しておかないことには、引き込みようがないわけです。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

さて、
そのようなお話を語るうえで、

語り手がまずべきことは、

「話の前提として知っておいて欲しいことを、
まず聞き手にわかってもらう」

ことだと思います。

これからどんなに有名なお話をするにしても、
話し手と聞き手の間に、認識の乖離があることもありますから、

あくまで、今これから、自分が語るお話の、
設定や雰囲気は、共有し直さなければなりません。

そうしないと、
話の途中で、

「あれ、そうだっけ?」
「私の知ってる話と違う~」
などと、

水を差されてしまう恐れがありますからね。

ましてや、
自分しか知らない自分の体験談の場合は、

より綿密に、
話の前提、設定を知ってもらう必要があると思います。

また、
同じ体験をした人ふたりが、

ふたりがかりで
他の人に話をするような会話も、よくありますよね。

こういう時は、
同じ体験をしたこのふたりが、
前提となる状況を、話しながらすり合わせていく必要もあったりします。

いずれにしても、
このような、

「話し始めの状況説明の時間の大切さ」
は、

認識したほうが良いと思います。

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
まず、話の設定を理解してもらうんですね。

状況説明を上手く語るためには

設定とは、予備知識、その話を始める前に話し手と聞き手が共有しておくべき情報、ということですね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

そしてその状況説明を、
いかに上手く語るか、です。

お話を語る時に、
目標とするのは、

聞き手を
「同じ世界に引き込んで、追体験させる」

でしたよね。

そう考えると、
語る時に必要なのは、

「体験者の目線」

だと思います。

実際に体験した人の目線で感じたことを、
言葉にすることで、

聞き手が
同じ経験をしたような気分になるわけですね。

これも読んでみて!  話し方を綺麗にするなら「音を聞く耳を作る」ことが必要

語り手自身が体験したことを語るなら、
すでに体験者の目線は持っていることになりますので、

その目で見たこと、
体で感じたことを、

思い出しながら話す、という作業になります。

後半へ続く

大石貴博(企画推進部)
大石貴博(企画推進部)
聞き手に予備知識を与えるにしても、体験者目線の言葉で、雰囲気を作っておくわけですね。
太田多絵(経理部)
太田多絵(経理部)
「話の聞かせどころ」があるからこそ、それを話すまでにいろいろ準備しておくということですね。

【関連記事】

話し方の表現力、描写力を高める
体験談を上手に語れる人になる方法

お話を語る、というのは、舞台上で行われる演劇のようなものです。話し手は、自分の話の舞台作りから始めるんですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー
【当サイトの記事内容を参考に二次利用される方は、必ず出典元としてサイト名とURL「話し方のコツ、心技体 https://kumagaiakihiro.com」とご明記くださいますようお願いいたします。】
 
◆面接、説明、スピーチ、会話で堂々と話すために、どこをどう変えればいいか?コツをお伝えします。
◆うまく話せるようになりたいのに、話す時間・機会が少ない方。ビデオ通話から始めませんか?