「相手と心が通う」話の聞き方
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツです。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。
「相手とリズムを合わせると、心が通う」


「相手の表情から情報を得る」
というテーマに絞って解説しました。
まずは表情の変化を見逃さないこと、
そしてその変化をどう評価するか?
ですよね。
相手の話の内容や口ぶりと、
表情とのギャップを感じることです。
そして、話し方という視点から、
私たちができることと言えば、
言葉の助け舟を出すこと。
話している相手が、
その話に何か物足りなさを感じているようであれば、
「気になることはありますか?」
「この点、まだ充分ではありませんよね?」
など、
察して気遣うこともできますよね。
それによって、
話の角度、深度が変わったり、
話の進展が効率化したりするわけですね。
もしそういったやりとりがなく、
そのまま一旦解散したとしたら、
後日、その相手から、
「前回お話しした〇〇という点なのですが・・」
などというメールが来ることになりそうですよね。
表情などから相手の心境を察知して、
足らない話を引き出していく。
「話を聞く」というのは、
ここまでやって、ワンセットです。
単に、
ふんふんと聞いているだけでは、
真の意味で、
話を聞いているとは言えないわけですね。

相手が話す、速さ・高低・トーン・間・テンション・気力・使う言葉などに合わせながら話を聞く

では今回は、
一連の話の聞き方シリーズの締めくくり、
残りの要素の解説です。
・相手の立ち場も考え、その気持ちになって聞く
・相手の話のリズムに乗る
について。
このふたつは、
ある意味、同義です。
形式的にも、
心情的にも、
相手と波長を同期させてみる、
ということです。
まずは、
「形式的に」相手と波長を同期させる、というポイント。
形式的といいましょうか、
外観上といいましょうか、
形から合わせる、ということです。
具体的には、
相手が話す、
速さ・高低・トーン・間・テンション・気力・使う言葉・・など、
外観上感じられる傾向に、
自分も合わせながら、相手の話を聞くわけですね。
例えば、
私がかつて、テレビ番組で生中継を担当していた時、
「現場の熊谷さん!」
などと、振りのコメントがあって、
自分のコーナーを話し始めるわけですが、
そうやって話を振られるずいぶん前から、
スタジオの音声を聞いていて、
それに対して、
相槌を打ったり、面白いところでは笑ったりするよう、心がけていました。
そうすることで、
話し方のトーンを揃えることができ、
同じ番組の出演者として、
気持ちも通うでしょうし、
おそらく視聴者にとっても違和感なく、
次のコーナーを見ることができ、
なんといっても、
私自身が、すんなりと自分の話を始めることができるものです。
そのやり方としては、
まず、相手の声のトーンに合わせて、
相槌を打つこと。
「ええ」とか「はい」「うん」など、
簡単な音による相槌を、
相手の声の出し方、
強さや高低、伸ばし方などに似せて、被せてみるのです。
話し方のトーンというのは、
相手の心情も含んでいるものですから、
相手のトーンに合わせて相槌をうつ、
というのは、
形式上の真似をするだけで、
相手の心情を共有することになるわけですね。

間を共有することで、意図的に呼吸を一致させる

相槌だけではなく、
「間」を共有するのも、かなり有効だと思います。
間、つまり会話などの空白時間です。
相手が黙っている時間は、
今度は自分がしゃべる番、とつい言葉を発したくなりますが、
形式上、外観上で、
相手と同期をしようとする場合は、
一緒に黙っちゃうわけです。
会話に空白を作るのは、
少し怖い感じもしますが、
間を共有できると、
共にひとつの時を過ごしているという、
親密感が生まれ、
心が通うのですね。
やり方としては、
相手の呼吸を意識して、
自分もそれと同じ呼吸にしてみること。
このメルマガで、
再三言及してきているとおり、
息継ぎの時間は、
話すことができませんよね。
相手から話を奪う時には、
相手が息を吸った瞬間を狙うのですが、
これ、言い方を変えますと、
聞き手と話し手は、
通常は、真逆の呼吸をしていることになりますよね。
つまり、
呼吸が同じになることが、
偶然の一致を除けば、
ほとんど無いわけです。
だからこそ、
間を共有することで、
意図的に、呼吸を一致させる。
これで、
会話する相手と同期することを、
形から、始めることができます。
気持ちとしては、
同じ空気を吸う。
同じ時間を楽しむ感覚で。
こうして形から揃えることで、
気持ちが入る、というやり方です。

相手の発言の源、背景まで想像力を働かせる

そして、
相手に対する思いやり、感情移入です。
相手の発言の、
言葉の上っ面だけをとらえるのではなく、
その発言は、
どういう身分やスタンスに基づいたものであるのかまで、
思いを馳せること。
相手の発言の源、背景まで理解できれば、
たとえその発言の主旨が、
自分の意見と相反するものであっても、
「なるほど、それも一理」
と、いったん飲み込むことができるものです。
すぐに感情的に反発してしまいがちな人は、
この想像力が不足しているのかも、
と認識したほうが良いと思います。
ただし、そのときに大事なのは、
頭の片隅には、
冷静で客観的な判断能力を、
残しておくこと。
感情移入を、
盲信につなげてはいけません。
感情的には同期しつつも、
「自分とは違う」というセンサーを働かせること。
同期するからこそ、
違いもわかるようになる、
そういったスイッチを、
手元に置くことが、
相手のリズムに合わせて、
話を聞くうえで、重要だと思います。
そして、
相手と自分の意見が違う場合、
「なるほど、それも一理」
といったん飲み込んだ後、
どういう言葉で、
持論を展開していくべきなのか?
それもなかなか、
難しいポイントですよね。
また機会があれば、
解説したいと思います。


【ビジネス特化のコミュトレ】20~40代社会人の直面するビジネスシーンや課題を網羅
© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー
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