人前で話す時、失敗が激減する注意点【後編】
1、「すべてを大きく」


(前回記事からの続きです。長いので分割しました。前回記事はこちら)
舞台に立つ前に、深呼吸。
そして
大きな声であいさつします。
お辞儀や身振り、笑顔なども、
最初に、
できるだけ大きく体を動かして行いましょう。
なぜこんなことを重要項目に挙げたのか?というと、
何事も、最初の行為が、
その後の自分の基準になるからです。
最初の呼吸が小さいと、
その後からの呼吸も小さくなり、だんだん苦しくなってしまいます。
また、呼吸が小さいと、緊張がほぐれないばかりか、
滑舌が悪くなり、トチりやすくなってしまいますから、侮れません。
呼吸のみならず、声の大きさなどについても同様です。
また「明るさ」など、自分のキャラクターの出し方についても
同じことが言えると思います。
最初に出し損ねると、
途中から本領を発揮することは、極めて難しいものです。
いずれにしても、
自分の最初の行為が、
自分のリミッターになっていきますから、
初めに振り幅を大きく取るのが、
何より重要なのですね。

2、「大胆な間」

出演者にとって、
間、つまり時間的空白は、恐ろしいものですから、
ついつい、立て続けにしゃべって、
空白を埋めようとしてしまいます。
テンションを上げるにはそれで良いのですが、
司会者はそればかりではなく、
台本などをきちんと読んで、進行する、
という役割ももっています。
そして、オープニングで台本読みや進行、
特に式次第や人名、肩書などでトチってしまうと、
これもまた、後々まで響きますから、
とにかく最初にカッチリこなすことを肝に銘じましょう。
そこで重要なのが、間のとり方です。
自分で思うほど、
聞き手は、間=時間的空白を気にしていません。
聞き手が、オッ?
と思うぐらいまで、
意図的に間をとっても大丈夫です。
むしろそのほうが魅力的です。
特にマイクを使う司会の場合、
会場のスピーカーと反響、舞台上のスピーカー(返し)の音で、
出演者のしゃべりが混乱する可能性があります。
どのぐらい間をとっていいかというと、
自分の声が会場に響くのを、
最後まで聞き終えてから、次の音を発するぐらいでいいと思います。
大胆に間を取ることが、
精神的な余裕にもつながります。

「読み」で噛まない、トチらないためのコツ

また、
トチらないための、言葉の区切り方というものがあります。
例えば、
トチってはいけない人名と肩書で、
株式会社東京特許許可局代表取締役社長アンリルネルノルマン様、
と、台本に書いてあったとします。
うわー、困った!
と思うかもしれませんが、
大丈夫、
読み慣れたフレーズごとに、区切ればいいのです。
株式会社/東京/特許/許可局/代表取締役・社長/アンリ/ルネ/ルノルマン・様、
このぐらい区切ってしまっても、
不自然ではありません。
上記のように、
しゃべり手が思うほど、
聞き手は、間をおかしいと思っていません。
読めずに言い直したりするより、
断然、カッコイイです。
アンリもルネも、人名としてよくある音ですから、
離して読めばなんてことはありません。
聞き慣れないルノルマンだけ、練習しておけば大丈夫です。

失敗しないための自分なりの手段を確立しよう

会の内容の重要性からすれば、
読み間違いや進行の失敗などは、実は瑣末なことなのですが、
それらを上手にこなすという成功体験の積み重ねによって、
司会者自身のモチベーションが上昇し、
結果、
司会のクオリティーを上げることにつながります。
また、
体裁を美しく保つ、というのも、司会者の責任ですから、
やはり、失敗しないための、自分なりの手段、工夫を、
備えておくべきだと思います。

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