話を充実させて相手を満足させる質問
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツです。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。
「話を充実させるための質問」


相手を全肯定する順接の相槌と、
それに近い意味を持つ、
肯定の感情のこもった軽いリアクションについて、
お話ししました。
今回は、
話を「相手の掌中に」残しつつ、
ちょっと質問して膨らませる方法について、
解説していきます。
ポイントは2点、
・疑問点の解消を求める質問
・情報のディテールを描写してもらう質問
です。

分からないことがあった時の、最もさりげない伝え方

まずは、
「疑問点の解消を求める質問」について。
今の話の中で、
・わからない点
・足りない情報
がありました、という気持ちの伝え方です。
一番簡単なのは、
相手の顔を見ながら、
「?」
という顔をすることです。
音にしなくてもできることです。
少し首を傾げるだけでも意図は伝わりますが、
表情で誤解を与えると、
不満や賛同できない意志を表してしまいますから、
微笑みをたたえる程度の、
肯定の意思は示したほうが良いと思います。
単純に、相手の言ったことが理解できなかった、
情報が足りないのですが、
それどういうこと?
という意思表明です。
この聞き直し方の良いところは、
相手の話を全く奪わないという点です。
同じことを、
音に出して言うこともできるのですが、
ニュアンスの出し方がちょっと難しくて、
その言葉上のやりとりだけで、ばたばたしてしまうこともあるんですよね。
例えば、
「ん?」
「え?」
「なに?」
「どういうこと?」
・・などのように音にした場合、
「どういうこととは?どういうこと?」
というような、
ちょっとした行き違いが生じる可能性もでてきますよね。
そういう場合は、
いたずらに、話の整合性を追求しすぎて、
無駄なやりとりをするのではなく、
返ってきた言葉が、
こちらの意図に反するものであっても軽く流し、
改めてもう少し質問の意味を明確にして、
聞き直せばいいだけのことです。
そういう気持ちの余裕も必要ですよね。
例えば、
「それは、こういうことですか?」
のように、
今の情報の中で気になった部分があって、、
自分なりに解釈すると、こういうことですか?
というニュアンスで聞き直す、など。
いずれにしても、
自分が理解できなかった点を明確にする質問をすることで、
相手から話の主導権を奪うことなく、
話の輪郭をはっきりさせていくことができます。

相手にディテールを描写してもらう

さらに「情報のディテールを描写してもらう質問」です。
上記の、
自分の疑問点を明確にする質問を少し発展させて、
興味・関心のある要素を深める質問をする、
ということです。
5W1Hをイメージしていただければ、
分かりやすいと思うのですが、
いつ、どこで、だれが、なにを、どのように、どうした、
こういった要素について、
詳しく語ってもらう、
ということです。
例えば相手の話のなかで、
登場した人物が気になった時は、
「どんな人?」
「身長は?」
「タレントで言うと、誰似?」
「性格は」
など、
聞きようはいくらでもありますよね。
お気づきのように、
ディテールを描写してもらうだけであれば、
相手の話の範囲から、
全く逸脱することはありません。
また、
気持ちのディテールを語ってもらうことも可能です。
「大変でしたね」
「その時、どう思った?」
など。
これはインタビューの記事のときにもお話しした、
気持ちを思い出させて、相手が自分と向き合う時間を作る手法ですよね。
このように、
相手にディテールを描写してもらう質問をするメリットは、
・話の内容自体が充実すること、
・相手(話し手)が満足すること
が考えられます。
それは、
聞き役が上手だったおかげで、
話が充実した結果、
話し手が満足する、
ということです。

自分だけでは到達できなかった地点まで、話が深まる

相手にディテールを描写してもらう質問をすると、
話の要素の情報量が増えますよね。
すると、
会話の参加者の間の情報共有量も増えることになります。
当然、
お互いに関心が持てる要素も増えますし、
その共通項をもとに、
話が独自に発展する可能性が広がります。
これが、
会話で話が充実する、
ということです。
例えば、
話の中の登場人物を掘り下げて、
〇〇似で高身長のイケメン、
というキャラを描いた場合、
後々、
このキャラクターの話だけが、一人歩きする可能性だって、発生します。
これは単にこの登場人物を、
A君と表現しただけではあり得なかったことですよね。
質問されたことによって、
自分だけでは到達できなかった地点まで、
話が深まった、
だから話し手が満足する、
というわけです。
また、ひとりしゃべりが上手な人は、
ひとりだけで、
自分の話の要素のディテールを描くのがうまいものですが、
それはこういった、
相手の質問を受けて、
自分が描写し直すという過程を、
自分一人の頭の中でできちゃうから、なんですね。
ただ、
ひとりでやることには限界があります。
人と話して、
会話を深め、発展させることは、
自分だけでは考えつかなかった、
違う角度からの話を練り上げることができるチャンスでもあるわけです。
また、
ひとりで話さなくてはならないとき、
どうしても、話が物足りなくなってしまう、
話を充実させることができない人も多いと思います。
私も話し方の相談を受けていて、
その点の悩みに行きつくことが、しばしばあります。
そんな場合、
自分がいっぱい話す、
という考えにとらわれず、
まず、
相手に質問して、
上手にディテールを描写してもらう習慣から、
スタートしてはいかがでしょうか。
話が充実するというのは、
このぐらいの要素のディテールを描く必要があるんだ、
という感覚をつかみ、
それを自分の話し方にフィードバックするという方法も、
あると思いますよ。
次回は、
さらに話を発展、展開させるために、
「頃合いを見計らって」
新たな方向性を打ち出していく、
という点について考えます。


【ビジネス特化のコミュトレ】20~40代社会人の直面するビジネスシーンや課題を網羅
© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー
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