抑揚の付け方が変で、おバカさんに聞こえてしまう話し方の欠点
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツです。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。
原稿を読むときに、話しているように自然に聞こえる方法


こんなシーンを見ることがありませんか
しっかりした台本があって、
過不足ない内容で、
とちったりすることもない。
なのに、おバカさんのように聞こえるスピーチ。
私はよく遭遇します。
例えばテレビの記者さん。
(本当にごめんなさい。みんなそうと言っているわけではないので・・)
立派な大学を出て、
仕事では重責を任される、
きっと優秀な人材でしょう。
それほど有能な人が、
自分で取材してまとめたレポートを、カメラの前で発表する・・
なのに、バカっぽい。
ごめんなさい。
本当に失礼な表現です。
なにしろ、おそらく本当は賢い人なのですから。
つまり
話す人の人格や
話の内容に関係なく
話し方だけでそう見られてしまう恐れがある、ということです。
最近はプレゼンや動画制作などで、
原稿を読む機会がある人も多いですよね。
なぜそうなってしまうのか、
理由を考えます。

そうそう。大事なことだから強調しようとすると、不自然になっちゃう。
日本語のアクセントは高低でつけている
日本語のアクセントから考えてみましょう。

人前で話さなくてはいけないとなると、
とたんに話し方が不自然になる人がいます。
内容は良いのに
おバカさんように聞こえてしまうスピーチ。
その原因のひとつは
アクセントのつけ方です。
うまく伝えたい
理解してほしい
気持ちはわかります。
でもその気持ちが気負いとなって、
アクセント、抑揚が変になってしまうのです。
ちょっと
アクセントについて考えてみましょう。
例えば英単語のアクセントを表す方法は、
単語の上に「’」のような アクセントの印が付けられていますよね。
いっぽう日本語のアクセントをアクセント辞典で調べると
─── とか、─┐とか、┌─ のような記号が付けられています。
(NHKの最新版では表記法が改められましたが・・)
例えば、英単語の[accent]なら、
[accent]のaのうえに「’」が付いています。
ここを強く、というマークです。
いっぽう、
同じ言葉でも日本語化した「アクセント」という単語であれば、
┐
アクセント
こんな感じになっています。
アだけが高くて、あとは下がったまま、というイメージです。
そう、お察しのとおり、
日本語のアクセントは高低です。
そして話の内容によって、
高低の度合いと、強弱に変化をつけています。
ですから美しい日本語を話す人は、
まるで歌っているかのように聞こえる、などとも言われるほどです。
また音楽の視点から考えると、
歌詞が理解しやすい歌というのは、
日本語の高低アクセントとメロディーがうまくシンクロしているものであるそうです。

歌っているように聞こえる日本語、かっこいいですね!
強調したい気持ちを、助詞や語尾を上げることで反映させてしまっている
つまり逆に言うと、変なところを上げちゃダメって話です。

では
気負いすぎてアクセントがおかしい人は、
どんな話し方をしているのでしょうか?
例えばニュース原稿から・・
「交渉が後半に入り、議論は熱を帯びています。」
あなたはこの文章、
どこをどのように強調して読みますか?
気負いでアクセントがおかしくなってしまう人は
なぜか「を」だけ高く言ってしまいます。
さらには
「帯びて」の「て」まで上げてしまうこともあります。
これは、
強調したい気持ちを
助詞や語尾を上げることで反映させてしまっている、と考えられます。
アナウンサーなどは
助詞や語尾は、基本的に上げない、と教わります。
(役者さん、声優さんの「演技の手法」として、助詞を上げるパターンもよく見受けられます)
アナウンサーみたいに話すのが一番良いとは思いませんが、
スピーチを自然に感じさせるのであれば
助詞や語尾を上げないほうがいいと思います。
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「その言葉のアクセント」自体を強調する
高低のアクセントの上げ方、上げる場所が、「ニュアンス」になりますから、結構難しいんですよね。

さて、
私ならどう読むでしょうか?
強調すべき単語は、
その単語自体のアクセント=高低と
強弱で表したほうがよいでしょう。
「交渉が後半に入り、議論は熱を帯びています。」
内容によって
強調すべき言葉は違います。
交渉と後半の重要性を考えれば、
後半に入ったことに「ニュースがある」わけですから、
強調するのはどちらかといえば「後半」です。
後半さえ伝われば、「入り」は付属品のようなものです。
議論と熱の関係を考えると
議論がどうなのか、が問題なわけですから、
議論よりも熱のほうを重視します。
熱が伝われば、帯びています、は付属品です。
結局、
交渉×後半=熱
さえ伝わればなんとかなる文章だったわけです。
「熱」が肝だと考えるなら
熱の前に、少しポーズ(溜め)を作るのも良いと思います。
いかがでしょう?
話を盛り上げようとして、
変なところを上げていませんか?
改めてもう一度言いますが、
自然に伝えるのであれば、
助詞、助動詞や語尾などは上げずに
その言葉のアクセント自体を強調し、
歌うような高低と
内容に即した間や強弱を使って話すことをお勧めします。
ぜひ、
参考になさってくださいね!

かなり細かいところまで、抑揚の付け方を考えるんですね。
自分で考えておいた抑揚を間違えて、言い直したりしちゃうこともあります。自然に読むのも、奥が深いですよ。

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© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー
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