「イメージが伝わる説明」のための例示と比較
人の説明を聞いて、聞き手がイライラしてしまう原因


人の説明を聞いていて、
聞き手がイライラしてしまう原因は、
第一に、話の方向性が見えないこと。
だからこそ、
説明において、最も大事なのは、
まず、大枠を固めること=最初に方向性を指し示すこと。
「結局はこういうこと」という話の方向性をざっくり示した後で、
細部を描写していくことで、
説明の効率が格段に違ってくるものです。
第二の原因は、イメージできないこと。
聞き手が「わかりにくい」と感じるのは、
この二点によることがほとんどです。
つまり、
説明下手による説明は、
具体的なイメージが湧かず、
結局何が言いたいかもわかりにくい、
ということです。

説明が上手い人は、「例え」と「比較」を多用している

では、
わかりやすくイメージを伝えるには、
どうしたらよいのでしょうか?
答は簡単です。
イメージを最も効率的に伝える方法は、
「例え」と「比較」です。
「例え」と「比較」は、別個のものではなく、
ワンセットで機能します。
話し上手、説明上手と言われる人は、
間違いなく、「例え」と「比較」を多用しています。
具体的にはどういうことなのか、
話を進めます。
例えば、
サツキという植物のことを知らない人に対して、
サツキとはどういう植物なのか、教えるとしましょう。
どう説明しますか?

ディテールから話してしまう説明に、イライラする

旧暦の皐月の頃に花が咲く。
街路樹や公園などでよく見かける。
盆栽としても古くから親しまれる。
ピンク~赤の花が多いが、
白いのもあれば、色が混ざっているものもあるし・・
花びらはだいたい5枚で・・
などなど、
ディテールを重ねていくことでも、
イメージはなんとか伝わるものですが、
かといって、
これではまるで、連想クイズのようですよね。
よほど、能動的にこちらの話を聞こうとしてくれている相手以外は、
苛立ちを覚えてしまうかもしれません。

「例え」と「比較」による説明の具体例

サツキは、ツツジの仲間で、
違いはほとんどありません。
サツキはツツジと比べて、
花が咲くのが1ヶ月ほど遅かったり、
花が咲くときには既に葉っぱが出ていたり、というような特徴があるそうですが、
それも絶対に全部がそうであるとも言えないぐらいで、
サツキとツツジを区分するのは、
ほとんど慣習的な意味だけなんだそうですよ。
「例え」と「比較」の使い方の解説

まず、
サツキという植物を知らない人の為に、
ツツジという植物を例示しました。
サツキは知らなくても、
ツツジなら知っている可能性が極めて高いからです。
そのあとに、
サツキとツツジの違いを挙げて、比較していきます。
違いを知ることで、
サツキの詳細が明らかになっていくわけですね。
たったこれだけの説明で、
「なーんだ、サツキって、ほとんどツツジと一緒なのか~」
と満足してくれる人も多いと思います。
あとは、
相手が何を知りたがっているかによって、
細部の描写を重ねていくことになります。
このような、
「例え」と「比較」を行うときに、大事なのは、
何を例示するか、
ということ。
そして、最も注意すべきは、
誤解を与えないこと、
だと思います。
誤解を与えずに、
ドンピシャで言い得て妙な「例え」と「比較」ができるかが、
説明の質の違いに直結すると言っても過言ではないでしょう。
そしてそのドンピシャな例えをする時もやっぱり、
「大枠から固める」ことができる例を使うこと。
道を聞かれたときに、まず方向を指さすのと同様に、
その例を一言聞いただけで、
「ああ、そうか、ありがとう!」と礼を言って、
満足して立ち去ってもらえるような例示を目指したいところです。

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