決めごとを作って先に表明することで「話す負担が軽くなる」技
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツです。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。
「決めごとを作ると、話すのが楽になる」


前回の記事では、
アドリブで話す時に自分を楽にする話の組み立て方として、
切り口を3つ重ねるだけの構成について、
解説しました。
切り口を重ねる構成に限らず、
ある程度プレッシャーのかかるシーンにおいて、
人前で話をする時に大事なのは、
とにかく、
話す自分を楽にしてあげること。
そしてちょっと楽になったぶんだけ、
今、目の前にある話す内容、言葉に集中することです。
その方法として、
いつも私がご提示しているのが、
方程式を作ること、でしたよね。
これをいつもとちょっと違う言葉で言い表すと、
「決めごとにできることは、固めてしまうこと」
です。
例えば、学生時代。
特に中学や高校では、
制服を着ていた、という人が多いと思います。
制服の存在自体には、
賛否両論があるかもしれませんが、
その一方で、
学校で制服が決まっていないのに、
わざわざ「なんちゃって」制服のようなものを
着ていく生徒もいるそうです。
一番の理由は、
楽だから、なんですよね。
毎日着ていく服を買ったり選んだりするのは、
お金や時間がかかったりと、頭を悩ますこともあるでしょう。
でも、制服以外に選択の余地が無いならば、
自由はない代わりに、悩みや迷いも生じません。
そのぶん、もっと違う時間やお金の使い方をする、
という選択肢だってありますよね。
ある決めごとを固めてしまうことで、
もっと違うことに集中できる。
これがここで言う、
方程式を作って自分を楽にする話し方です。
そしてその決めごととは、
時間や話の内容など、あらゆる話の要素において、
設定できる可能性があるものです。

時間枠を自分で決め込んでしまう話し方

ごくごく簡単な一例を挙げますね。
例えば、
時間枠を自分で決め込んでしまうやり方。
最初に、
「今から5分間だけ、お話をしますから、
ちょっと集中して聞いてください。」
と言っちゃう。
話の内容のボリュームにもよりますが、
ボリュームに比して5分が短ければ、
とにかく大事なことから先に話して、
この5分に全力を注入します。
そして5分が経ったら、
「あ、5分が過ぎましたので、ここまでにします。」
と言って、終了。
結論も不要です。
どうですか?
楽ですよね!
5分だけ頑張ればいいって、
決まっているわけですからね。
しかも、聞き手にとっても5分だけ聞くことに集中すればいいと、
先に知らされていますから、
そのぐらいの時間なら、
言うことを聞いてやろう、
という姿勢で聞いてくれます。
時間は短いのに、
内容の理解が深くなる可能性も高まります。

話す内容に決めごとを作る話し方

前述のように、
このような決めごとの作り方は、
話し方のありとあらゆる要素において、
可能なことです。
そのあたりを理解していただくために、
決めごとを変えた例を、もうひとつ挙げますね。
(違う例を複数挙げることによって、
全体像がくっきり見えてくることもあるものです。
これも話し方に応用可能な手法です。)
まず最初に、
「今から〇〇というポイントに絞って話をしていきます。
今日はこのポイントだけ理解していっていただければ、
参加費も元が取れると断言できる内容ですよ!」
などと言ってしまう。
この例では、
話す内容に決めごとを作りました。
もちろんこう言い切ってしまうからには、
相応の内容であると自信を持っていることが前提ですが。
これも、
話すプレッシャーから解放されますよね、
なにしろ、
そのことだけについて語ればいいわけですから。
聞き手にとっても、
それほどまでに重要なポイントなのだな、
と前のめりに話を聞こうとしてくるはずです。
いいことづくめですね。

自分で作った決めごとを、まず先に表明してしまうような話し方

この「決めごとを作る」という考え方を、
別の角度から言い直すと、
自分で自分の話の目標を設定する、
と表現することもできるでしょう。
自分の話の目標
=話の行きつく先です。
決めごとを作ると、
話の行きつく先が明確になるため、
話すという行為に集中できるようになります。
そして、
勘のいい方ならもう気づかれたかもしれません。
例えば先の例の、
時間を5分に限定した話、
あれが12個連続したら、
60分のフリートークになる、
と思いませんか?
話の内容次第では、
これはもう、講演レベルですよね。
話すことは、
小さな要素を連続させることなのだ、と考えれば、
「話し続けなくてはいけない」というような漠とした義務感から、
多少なりとも逃れることができるでしょう。
また、
60分話し続けなくてはいけない、
などというような、大きな課題に直面した時、
大きな負担を、
小さな決めごとに分割することで、
話す自分を楽にしてやり、
話の内容に集中できる。
心の負担を軽くすることが可能になります。
こういった考え方は、
ちょっとした心の転換なのかもしれませんが、
思っただけでは、
なかなか自分の話し方に反映しにくいのも現実です。
ですから、
まず、
自分で作った決めごとを、
まず先に表明してしまうような話し方に慣れること。
そしてそういう話し方に慣れてくると、
言葉にしなくても、
要素を積み重ねたり、
大きな負担を分割するような、
話す時の考え方が自然にできるようになっていくと思います。
チャンスがあったら、
ぜひ実践してみてくださいね。


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© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー
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