「カ行」が崩れていると話し方がグズグズしてしまう。しかも自分で気づきにくい。

「カ行が綺麗になると、話し方全体がシャキッとする」

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
今回も、正しい音の出し方をお願いします!
滑舌が悪い原因を明確にしないことには、改善のしようがありませんからね!
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

前回の記事では、
早口言葉によって、自分の滑舌の弱点を知ること、

また、
ひとつの滑舌の弱点においても、
いくつかの原因が絡み合っている可能性があること、

そして、
発音練習も、目的別に使い分けるべきことについてお話ししました。

滑舌克服のためにやるべきことは、
ケースバイケースになりますが、

基本原則は、

・正しい音の出し方を理解すること
・一音一音を強く正確に出すこと

この2点に尽きると思います。

詳しくは前回の記事を御覧ください。

では今回も引き続き、
発音、滑舌の各論を進めていきます。

今回は、
カ行についてです。

◆この記事の著者がビデオ通話で個別指導、ご相談は1回から承ります。
◆すぐに変化が実感できた。受講体験者の感想はこちら
大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
今回はカ行ですか。自分では苦手ではないと思っているのですが・・

カ行を綺麗に発音する基本的な考え方は

カ行は、自分では気づかない発音の崩れがありがちなんですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

カ行を代表する早口言葉、
「東京特許許可局」

あまりにも有名で、
熟語として耳に馴染んでしまっているので、

早口言葉としての難しさは、
半減しているかもしれませんね。

3回続けてトチらないように言うのはもちろんなんですが、

この言葉を言うのであれば、
カ行をカチッと、
綺麗に出すことを意識することが大事です。

まずは、
私たち日本人は、

カ行の音を、
どうやって出しているのか、

知ることから始めましょう。

調音点は、
上顎の奥。

上顎は、
歯のある方が硬口蓋、奥が軟口蓋と呼ばれます。

奥のほうが柔らかいですから、
言葉の意味はわかりやすいですよね。

カ行の音のうち、
「キ」は軟口蓋に近い硬口蓋の奥の方、

それ以外は軟口蓋に、

舌の奥の部分を押し当てて、
息を破裂させることで、音が出ています。

その調音点も、
前方になればなるほど、乾いた音が出ますが、
同時に滑舌はやや滑りやすくなります。

このような基本的な情報を、
自分の発音に活かすためにはどうすればいいかというと、

自分でその音を出しながら、

調音点を徐々に変えたり、
息の吐き方や強さを変えると、

どういう音の変化があるのか、
確かめてみることです。

それをやってみてわかることは、
カ行の発音は、

・調音点が広すぎたり曖昧だったりすると、崩れて汚くなる
・強い息で破裂させたほうが、明瞭になる
・強い息を吐く時は、腹が動く

つまり、

調音点はピンポイントで、
腹式呼吸の強い呼気を伴った発音をすると、

カ行が綺麗になるわけですね。

【ビジネス特化のコミュトレ】20~40代社会人の直面するビジネスシーンや課題を網羅

早口言葉グッズ・くまちゃんアナウンサーショップ

大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
カ行も舌の奥が上あごの奥に当たっているんですね!?これはかなり無意識です!

カ行が甘くなりがちな人は、話し方全体がだらしなくなる

カ行がカチッとしないというのは、例えば「カ」という発音が「ガ」とか「ア」になっちゃっているっていうことです。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

では、
その点を意識しながら、

「東京特許許可局」をもう一度、言ってみましょう。

カ行以外に注意することとしては、

・トーキョーは、
音をきちんと一音分の長さに伸ばすこと

・キョという拗音が続く中で、
突然、キョカ、になるのが、ひっかけポイントですから、
この「カ」は特に念入りに、発音すること

そのほか、
早口言葉としての東京特許許可局を上手に読む方法としては、
公式サイトに記事をアップしていますから、こちらをご参照ください。

カ行が綺麗に発音できる人は、

話し方全体がシャキッと、明瞭感が出ます。

それに対してカ行が甘くなりがちな人は、
話し方全体が、だらしない感じになります。

実は私はこの傾向があるため、
かなり注意しなくてはいけないと思っています。

私がカ行が得意でないのは、
調音点が曖昧になりやすいからなのですが、

それは、
強い呼気で軟口蓋を破裂させていないからであり、

そもそも、
腹式呼吸で一音一音を強く息を吐く習慣がなかったから、

なんですよね。

前回記事でも指摘した、
滑舌の弱点の原因は複合的に絡んでいるというのは、

こういうことなのです。

だからこそ、
口を大きく動かすだけの発音練習では、滑舌が良くならないんですよね。

これも読んでみて!  的確な説明を「すぐに思いつく」話し方の方程式

逆に言うと、

カ行がだらしなくなってしまう人は、
調音点をちょっと奥にすることを心がけると、

おのずと、
腹式で息を吐かざるを得なくなり、
腹式呼吸による発声の練習になりますから、

発音の練習をする時や普段の話し方に
取り入れてみるといいのではないでしょうか。

次回は、サ行です。
お楽しみに・・

【当サイトの記事内容を参考に二次利用される方は、必ず出典元としてサイト名とURL「話し方のコツ、心技体 https://kumagaiakihiro.com」とご明記くださいますようお願いいたします。】
 
くまちゃんアナウンサーの活動情報はこちら
【ビジネス特化のコミュトレ】20~40代社会人の直面するビジネスシーンや課題を網羅
大西祐輔(アナウンサー志望)
大西祐輔(アナウンサー志望)
自分では無意識だった「カ行」ですが、これを意識すれば話し方全体が変わってきそうです!
なかなか自分では気づきにくいですからね。発音は誰かに教えてもらうといいですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー