敵を作らず、味方を増やす。否定から入る話し方を「肯定から入る話し方」に変換してみた。
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツです。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。
「否定しても肯定しても、同じ内容の話はできる。ならば肯定から入ったほうが印象が良い。」


今回は
演説や発表など、一方通行で話す場合ではなく、
日常の会話において、好感を持たれる話し方の一例について、
取り上げます。
極端な言い方をすれば、
「話し方ひとつで人生が変わる」かもしれない?
という、お話です。
例えば、
テレビでスポーツ中継を見ていて、
解説者の話し方に引っかかることがよくあります。
同様の解説者が何人もいるなかで、
好感が持てる人とそうでない人が
明らかに存在しませんか?
(もちろん好みは人それぞれでしょうが)
顔はほとんど映りませんし、
もともとのキャラクターに対する固定概念もありませんから、
その違いは
話し方の問題に違いありません。
原因はなんだろう?
その観点から番組を見続けて、気づいたことがありました。
それは、
『なぜか好感が持てない解説者は
「否定」から入るような話し方をしていた』
のです。
個性的な人、
個性的でありたいと思っている人、
自分の意見やポリシーを持っている、
もしくは持ちたいと思っている人、
こういった人は、
常に自分の考え方を表明しながら会話する傾向にあります。
もちろんそれ自体は素晴らしいことです。
しかし相手にとってその意見は、
それほど目新しくなかったり、
納得いかなかったり、
魅力的でなかったりすることもあるのです。
会話の中で、
「いや、・・・」
「じゃなくて、・・・」
「というか、・・・」
「うーん、ちょっと違うんだけど・・」などなど
つい、このような話し方をしていませんか?
(僕もこの傾向があります)
実は、話の面白さを強調するために
「まず否定」するという話し方を多用している「人気者」は存在します。
お笑いを目指す人などは、
「まず、いや、と言ってみろ」と教わることもあるかもしれません。
人と一緒になって笑っていては、
人を笑わせる人にはなれない、
とも言えるかもしれません。
しかし、
日常的な会話においては、
「いや」のあとに続く話がよほど面白くないと、
単に相手の価値観を否定しただけになってしまいますし、
それを聞いている第三者にも不快感を与えるおそれのある、
とても危険な話し方であるとも言えるのです。
「いや、とか言うわりに大したことないじゃん」
てな感じです。
自信がある人ほど陥りやすい問題です。

相手の発言の背景まで考える

ではどうすれば良いのでしょう?
まず意識としては、
「人の意見は違って当然」と思うことです。
そして、
自分と違った考え方をする人は、
どうしてそういう考え方になるのだろう、と、
相手の身になって考えてみることです。
例えば、
相手が完全に思い違いをしていたとしても、
相手が思い違いをしてしまったこと自体に、
何らかの背景があるはずです。
それに対して、
もし「それは違う」と否定するのであれば、
相手が思い違いをした背景まで考えて、
否定の言葉を発するべきです。
もしかしたらその思い違いの原因が、
こちらの言動によるものかも知れませんしね。
また、
意見の違いは、
単に「好みの問題」であることも多いものです。
人の意見を聞いて、
「それは違う!」と思ったときに、
すぐ否定から入るのではなく、
いったん、
「この人はそういう好みなのか。」と
思ってみる過程を経ると、
次に選ぶ言葉が慎重になるはずです。
意見の違いは、好みの違い、だと考えられるようになると、
自分の気持ちが抑えられ、
人と喧嘩になることも、
圧倒的に少なくなります。
【ビジネス特化のコミュトレ】20~40代社会人の直面するビジネスシーンや課題を網羅

肯定から入る話し方、実践法

では、
否定的な意見を述べやすい人が話し方を変えるには、
どうすればいいのでしょうか。
それは、その逆をやればよいのです。
つまり「肯定から入れ!」ということです。
「肯定から入れ!」などというと、
なんでも肯定するイエスマンのように受け取られがちですが、
相手の話に対して、
「否定で受けようが、肯定で受けようが、同じ話はできる」
ことを理解しておくと良いと思います。
同じ話ができて、
否定で受けるのが印象が悪いのであれば、
肯定で受ける話し方を身につけた方が、得ですよね!
実際にどういうことなのか、
具体例で示してみましょう。
会話において、
「甲は、Aですよね?」
「いや、甲は、Bだよ。」
と、今までは話していたとしましょう。
これを肯定的に受けるとどうなるか。
「甲は、Aですよね?」
「そうそう、Aだって言われているよね!
個人的には、Bっていうのもありだと思うけどね。
Bは○○だからね。」
このような違いになります
上の例では、
いや、と否定した段階で、
話は終わりになるか、喧嘩になるか、どちらかでしょう。
いっぽう下の例では、
まず相手の価値観を尊重する姿勢を見せた上で、
自分の考え方を述べています。
相手がそう思った背景を受け入れ、
一般的にはそう言われることもあるよね、と理解を示したうえで、
「なぜ自分が相手の意見と異なる価値観を持っているのか」
きちんと論拠を示しつつ、
自分個人の好みとしては、
Bという選択をしたい、と表明したわけですね。
最初に一旦同調することで、
まるで賛成意見を述べているような格好になるのです。
ちょっとまどろっこしいかもしれませんが、
そこまでしなくてはならないほど、
相手の意見の受け方というのはデリケートな問題だとも言えるでしょう。
自分に賛同してくれる人を、
敵だと思う人はまずいません。
このような、
「肯定から入る」話し方を身につけることで、
人間関係は円滑になり、
自分自身の考え方や取り組む姿勢が前向きになっていきます。
どうも物事がうまくいかない時、
話し方から見直してみる、というのも、
ひとつの方法ではないでしょうか。
話し方を意図的に変えることで、
自分自身がポジティブになれることもあるのです。


© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー
本記事の文章・構成・表現は著作権法により保護されています。
無断転載・無断使用を禁じます。
引用の際は必ず出典(当サイト名・URL)を明記してください。
