失礼を愛嬌に、失敗をチャンスに変える。「自分の得意な話に持ち込む」方法
「聞き手が反応せざるを得ない、言葉の撒き餌」
 
サービス精神って才能のようなものだけど、その気持ちが起きるように促すこともできるんですよね。
 
想定外の質問をされたら、
うまく答えられるだろうか?
と不安になり、余計な緊張してしまうような、
面接などの場面では、
あくまで「自分の土俵で勝負する」こと。
そのためには、
相手の質問を自分の得意ジャンルで例えるのが、
無茶振りに対して、
簡単に切り返すコツです。
ポイントは、
・相手の話の中に、応用できる点を発見すること
・サービス精神を込めて話すこと
ものごとへの本質的な理解、悟りがあればあるほど、
人から話を聞いた時に、
「それって、こういうことですね」
と、ピンとくる、
つまり、
相手の話を理解して、
自分の言葉で反応することができるものです。
ただ、
そういう例え話に変換できる「自分の得意ジャンル」は、
相手にとっても説得力のある種類のものであることも必要です。
それはケースバイケースになりますが、
頑張ったことや、
ある種の哲学まで昇華した考えであればあるほど、
相手が年配の人であったとしても、
聞きごたえのある、
尊敬しうる受け答えになるはずです。
例えば、
アニメが好き、という得意ジャンルであったとしても、
年間1000タイトルは見ていて、
昨今の流行や、ビジネスのあり方の傾向は・・など、
ただ好きなだけではなく、
また、ただたくさん見た、やった、だけではなく、
自分なりに、
そこから何かを導いて、それを表現できることが大事だと思います。
サービス精神の話など詳しくは前回記事で。
 
選ばれたいというエゴに支配されている人が、選ばれなくても仕方がない
〇〇が好き、とか、〇〇をやった、だけでは話にならない、ということですね。
 
また、
話す時のサービス精神の重要性について。
兎角、
面接などの受け答えは、
うまくやりたい、
相手に気に入られたい、という
自分のエゴに支配されてしまいがちです。
だから、
緊張するのですね。
いっぽうで、そんな状況でも、
「自分の話で相手を喜ばせてやろう」
と考えられる人は、
緊張どころか、
これからどんなテーマの話ができるのか、ワクワクしています。
さらに、
そういうサービス精神がこもっている話には、
言葉の選択、
抑揚などの発声発音、
表情などの見た目など、
発言者のありとあらゆる要素のなかに、
その気持ちが表れるものです。
メンタリティーの違いで、
ここまで話し方に差が出るわけですから、
選ばれたいというエゴに支配されている人が、
選ばれなくても仕方がないと思いませんか?
サービス精神は、
話し手を幸せに導く、天下無双のスキル。
失礼を愛嬌に、
失敗をチャンスに変えてくれるのです。
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自分の得意な話をする方法
面接って、すべてにビクビクしがちですよね。失敗もチャンスに変わるなら、ビクビクする必要もありませんよね。
 
さて今回は、
相手の質問をどう受けるかという、
受動的な性質の話し方ではなく、
もっと能動的に、
自分の得意な話をする方法について解説します。
面接やオーディションのような場面で、
能動的に、
自分の話をすることなんて、できるのか?
と思いますよね。
相手から質問を受けるべき時に、
自分勝手に、
自分の話をし始めたら、それはおかしな人。
それだけで、アウトです。
でも、自分が得意な話を、
相手が質問してきたら、どうでしょう。
つまり、
相手が質問してくるように、仕向ければいいのです。
その方法とは、
「言葉の撒き餌」をすること。
相手の質問を誘うような、興味をそそる話し方です。
これは面接に限らず
「話を面白くする」技術のひとつです。
例えば趣味について話すとき、
「趣味は釣りです。」
と言うだけでは、
「あ、そうですか・・」で終わってしまいます。
私なら、
「黒鯛の筏釣りです。」
などと答えます。
「趣味は料理です。」ではなく、
「手打ちパスタを作るのに凝っています。」
と答えます。
この違い、お分かりいただけますよね。
そう答えることで、
「へえ、それ何?」とか、
「すごいねえ、どうやって作るの?」と、
ほぼ間違いなく反応が返ってきます。
反応せざるを得ないのです。
これが、
「言葉の撒き餌」です。
趣味=釣り
ではなく、
趣味=黒鯛の筏釣り
と、具体性を持たせることで、
話が「一階層、深まって」いますよね。
あえて一階層深い答えをするのは
そこにこそ、こだわりがあるからであり、
そのこだわりは、
「その人の考え方を物語るもの」であり、
面接官など、聞き手が聞きたいのはまさにそこ、
だからそれを思わず質問してしまうのです。
これは、
履歴書を書く時も、同様です。
趣味=読書、
だけではなくて、
本を読むにしても、
何にこだわって読んでいるのか、
もう一階層深い部分を具体的に書いておくのです。
履歴書を見ながら質問するような面接官であれば、
恰好の質問のネタになりますし、
それは、
単なる面接官と受験者のやりとりにとどまらず、
関心を持った人が質問して、
得意な人がそれに答える、
人間対人間の自然な会話が、
そこに生まれまるのです。
私はオーディションの場で、
そうやってごく自然な会話を楽しんだことが、何度もあります。
 
面接で「言葉の撒き餌」をする場合の注意点
一階層深くしよう、と考えるだけで、自分のこだわりポイントが形成されていくものです。お話を作る時にぜひやってみてください。
 
この話し方の注意点は、
日常会話で多用すると、
ちょっとめんどくさい人になってしまうこと。
「言葉の撒き餌」は、
それについて聞いて聞いて!というアピールなのですが、
日常会話の相手にとっては、
暗に「聞いてアピール」を話に込めることは、
その質問をしなくちゃならないことになるものです。
むしろ、
直接、これについて聞いて!と言ってもらったほうが、
まだ楽、ですよね。
「言葉の撒き餌」は、
聞き手に気を遣わせる恐れがあるという認識は必要です。
また、
面接で「言葉の撒き餌」をする場合、
当然、
スルーされてしまう可能性はあります。
撒き餌をしても、
魚が釣れるとは限りませんからね。
そうなっても一喜一憂しないことと、
そういうネタをいくつか持っておくこと。
話せるネタをたくさんもっていればいるほど、
何を聞かれても大丈夫という心の余裕にもなりますし、
話したいことが多くて、その気持ちが強ければ、
サービス精神も生まれて、
話に気持ちが込められます。
相手に気に入られたいというエゴが消え、
魅力的な話し手になれる。
心理的にも好循環が発生します。
要は、
「言葉の撒き餌」ができるほど、
能動的な心理状態で、
聞き手を楽しませる受け答えが、
最強の面接テクニック、
というわけですね。
 
いかに堂々と意見が述べられるか。そして堂々と意見を話せたら、もしダメでもご縁が無かっただけ。このメンタルを忘れないでくださいね。
 

