想定外の質問に堂々と答えるコツ。堂々と話してダメならご縁が無かったのだ。
「あくまで自分の土俵で勝負すること」

そう!持論ぐらいのレベルまできちんと考えがあることが大事ですよ。

前回の記事では、
面接などで、
画一的な質問が想定されるときの答え方について考えました。
詳しくは過去記事を御覧ください。
今回は、
想定外の質問がされるケースへの心構えと対処法について、
述べたいと思います。
何を聞かれるのだろう?
面接に臨む前の一番の恐怖は、
そのポイントだと思います。
前回記事のように、
自分と相手に共通するテーマであれば、
それは想定内。
自分の特性と、
先方との関係性について、
持論とも言えるような考えを深めておくこと。
そうすれば、
質問を受けた際に、ラッキーと思えるほどの勢いで、
喜々として話すことができます。
何を言う、というよりも、
こういった堂々と意見を述べることが出来る態度こそが、
好感をもって受け入れられるわけです。
つまり、
こういう時に、
正しいことを言ったか、
間違いだったかは、
関係なし。
面接官は年上ですから、
若気の至りなど、可愛いものです。
求められているのは、
ものごとをしっかり考えているか、
そして自分の意見を堂々と表明できるか、
プラスαで、
その意見を相手にわかりやすく述べられるか、
さらに、
ユーモアなど情感を込めて話せたら、
人間性においても魅力的、と判断されることでしょう。
画一的な質問を想定するなら、
このあたりまで、事前に考えておくことができるわけですね。
これができているか、
本番に丸腰で臨むかは、
かなり大きな差であると思います。

なるほど!どういう自分を目指すべきなのかがイメージ出来てきました!
相手が好む答えをしなくては、という考えが、そもそも間違い

さらに、ちょっと意地悪な面接になると、
面接を受ける人が驚いたり焦っている時の対応や
常日頃から確固たる考え方を持っているかを見たい、という理由から、
このニュースについてどう思うか?など、
本人や企業側など当事者のこと以外の、
社会や第三者についての考え方や価値観を問うような、
質問が出たりすることもあります。
そういう時の対処は、
どうしたらいいのでしょうか。
おそらく、
こういう場においてどういう答が最善なのか?
頭を悩ますことでしょう。
なにしろ、
自分は相手に「選ばれにきている」という弱みがありますからね。
相手に選ばれるためには、
相手が好む答えをしなくては・・。
ところが、こういう考えが、
そもそも間違いなんです。
相手に好まれる答を考えた末に、
心の動揺にさいなまれ、
考えがまとまらず、
そうなると当然、
その話し方もヨレヨレになってしまい、
後から考えると、
何を言ったのか思い出せないような状態。
想像できますよね。
しかし、
こういうときに、
堂々と話せる人の考え方は、違います。
まず、
面接官とは立場は違うものの、
その質問に対して答えている今の状態は、
対等に会話している関係にあると考えます。
そして、
訊かれた質問については、
日常会話での言葉のやりとりのような気持ちで、
自分の意見を表明します。
しかも相手の期待に答えるのではなく、
自分が言いたいことを言ったのだから、
それで相手が気に入ってくれなければ、
ご縁がなかったのだ、
と割り切るほどに、
スッキリした心境で話すのです。
だって、相手は無茶振りをしてきているんですよ!
自分自身の心の底から湧いた言葉で、
言いたいことを言わなければ、
太刀打ちできないでしょう?
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言いたいことを言って、ダメならご縁が無かったと割り切る。その心境まで達したいです・・
想定外の質問への受け答えは、あくまで自分の土俵で勝負すること

想定外の質問をされるようなシーンでの受け答え、
コツは、
あくまで自分の土俵で勝負すること。
話の内容についても、
自分の心理的にも、です。
私はフリーアナウンサーとして、
「自分の言葉でレポートしたり司会進行したりする仕事」のオーディションを、
いくつか受けることがありましたが、
こういう無茶振りと言いましょうか、
相手が気ままに質問してくるケースが多かったように思います。
余談ですが、
それに対して、
演技や
間違えずにカッチリ原稿を読んだりすることが求められる番組では、
画一的な面接が多いものです。
あるいは、
画一的な進行の中に、自由なトークが求められるような、
オーディションの仕組みが作られている場合もありますね。
相手は、
自分の採用条件に合う面接の仕組み、質問を用意しています。
なにそれ!?
っていう無茶振りに近い質問をされた時は、
相手自身も、
そういうキャラなんですよ。
それが企業であれば、
そういう社風である、ということ。
だから、
臆せず言っちゃったもの勝ちなんです。
それでいちいちビビっていたら、緊張したもの損ですよ。

そうか、変わった質問をしてくる人がいる会社は、むしろユニークで面白い会社なのかもしれませんね。
難しい構成は考えず「私は〇〇だ」と最初の一行で表明する

もしそのような質問が出た時は、
見切り発車的に無理やり話し始めてしまうのではなく、
「うーん」と唸ってしまってもいいですから、
結論からしっかり考えるようにしたほうが良いでしょう。
「私は・・と思います。
その理由は・・・だからです」
という論法にするとわかりやすく、
とても冷静な受け答えに聴こえます。
私は・・と思います。
と先に表明することで、
後の話を考える時間の余裕が生まれますし、
テーマも明確になります。
これは、説明などについての過去記事で、
幾度か述べてきたことですが、
枝葉末節から話し始めてしまったり、
難しい構成を考えてしまったりすると、
かえって話がまとまらなくなってしまうことが多いものです。
何事に対しても、
まず、
私はこう思う、
私ならこうする、
などの自分の傾向を、
最初に一行で表明できる感覚を持っておくことが、
万能な受け答えができるための訓練になると思います。
次回は、
「話を、自分の土俵に持ち込む方法」について、
具体的に述べたいと思います。

自分ならこう考える、こうする、を先に言う、ですね。
