面接で、想定していなかった質問にどう答えるか。
自分のことでも、得意でないジャンルはある。それにどう答えるか?
前回までは、
面接で、
自分が聞かれたい質問を呼び込んで、
それに対して、
どう答えるか?
というテーマでお話してきました。
事前に考えておいて損はないテーマだと思いますので、
まだお読みでない方は、
ぜひ、ご一読をオススメいたします。
さて、
面接で聞かれる可能性のある質問を、
・自分のこと
・自分以外のこと
に大別するとして、
それぞれにおいて、
・想定内
・想定外
のふたつの可能性が考えられますよね。
前回までお話してきたのは、
「自分のことで、想定内のこと」であり、
自分のことを聞かれるのであれば、
自信を持って話すことができる状態にしておこう、
という心構えと準備について、
でした。
では、
そういう準備をもってしても、なお、
自分のことについて、
想定外のことを聞かれた時、どうすればいいのでしょうか?
例えば考えられるケースとして、
「文化系の活動を多くしてこられているようですが、
スポーツはお好きですか?」
など、
履歴書に書かれていないジャンルの話を、
あえて聞かれる可能性はあるでしょう。
理由は、
・アナウンサーになったら関わる可能性があるジャンルについて、
どう考えているか、聞いておきたいから。
あるいは、
・履歴書に書いていないことを聞かれて、
どう答えるか、見てみたいから。
などが考えられます。
自分がやりたいことと適性は違う。方向性を自分で固め過ぎないこと。
ひとつめの理由については、
アナウンサーの仕事となり得る、
様々なジャンルについて、
あらかじめ自分なりに考えを深めておけば、
それはもう、想定内の話になるはずです。
自分がやってみたい種類の仕事はもちろんなんですが、
あまり好きではないとか、
自分はそういうタイプのアナウンサーは目指していない、
と思うような分野について、
少し考えておく必要があると思います。
と言いますのは、
その年、
どういうタイプのアナウンサーが必要なのか、
放送局側にも、事情があるからです。
スポーツアナウンサーで若手が欲しい、
経済ニュースに力を入れていきたい、
など、
アナウンサー面接に臨むにあたり、
放送局側にも戦略があることは、当然のことです。
ところが、
アナウンサーになりたい側の学生は、
とかく、自分の希望や好きなことで
頭がいっぱいになりがちです。
しかも、
自分の適性=自分のやりたいことだと思い込んでしまう。
それは仕方のないことだと思うのです。
夢や希望を叶えるために、
就職活動をしているわけですからね。
でも、
他人の勧めでやったことが、
自分にピッタリだった、
ということのほうが、
現実の社会では多いですから、
好きな仕事を獲得するためには、
まずは、アナウンサーの枠に滑りこんで、
アナウンサーとしてそれなりの地位を獲得することを
最優先すべきだと思います。
やりたいことなんて、
なってから実現すればいい。
就職の段階で、
頑なになり過ぎないことです。
関心がある姿勢を示しつつ、嘘にならないよう話すには?
そのためには、
どんな種類の仕事についての質問があっても、
興味があります、
という姿勢を見せられることが大事。
そして、
そのような、様々なジャンル、タイプの質問に答えるための体勢作りとして、
「話題のジャンルそれぞれにひとつ、
具体的に好きなもの、好きな人を作っておく」
のがいいと思います。
例えば、
野球なら、
イチロー選手の打席に入る前のルーティンを自分もやってます、
とか、
時事問題なら、
ギリシャや中国、キューバなどどこでもいいのですが、
自分が行ったことがあるところと絡める、とか
自分なりの切り口があれば、
そのジャンル全てについて詳しくなくてもいいのです。
とにかく、
質問を聞いて「ピンときた」具体的な人や事柄について、
熱意を持って答える、
これが、
想定外の質問を上手に切り抜ける、
最大のコツだと思います。
つづく・・
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