自己紹介で魅力を発揮して、面接で印象に残るには「力のある言葉」が言えるか?
「覚えて話す習慣を、断つ」

お久しぶりです!
久しぶりに面接などの話をしていきますね。

ここのところ、数回に渡って、
人から話を引き出すことに焦点を当ててきました。
これからしばらくは、その立場を逆転させて、
人から質問されて、それに答えること、
について、
考えていきたいと思います。
今回は、
「面接をされるときの受け答え」を想定してみましょう。
もう面接など受けることはない、という方も
初対面の人に質問されるときの緊張感を思い出しながら
お聞きください。
私も最近は面接を受けることがなくなりましたが、
オーディションがつきものの仕事ですので、
かつては沢山面接を受けました。
自分で言うのもなんですが、
私はかなり、オーディションに強いのです。
なぜ私は面接に強かったのか?
これはひとえに、
人から話を聞かれることを楽しんでいたから、
ではないかと思います。
それがたとえ、
人生の行く末を左右する、就職面接においても、です。
ただし、
「楽しむ」という言葉は曲者です。
よくスポーツ選手などが
「楽しみたい」などと言いますが、
これはただ単純に「楽しく」競技することではなく、
ベストを尽くして実力を発揮することを
楽しむと表現しているのですね。

面接、楽しめるかなぁ・・
「楽しんで面接を受ける」とはどういうことか?
今から、考え方を変えて、定着させていきましょうね。

では、
「楽しんで面接を受ける」
というのはどういうことなのでしょうか。
おそらくそれは、
「人から話を聞かれることを喜びと感じ、
目の前の人を楽しませたいと思う気持ちの発露」
なのだと思います。
ただ、
結局は気持ちの問題、となってしまうと、
わかりにくく、応用もできませんよね。
そこで、
楽しんで答えるというのは、
実際にはどんな話し方をしているのか?
明らかにしていきたいと思います。
まず
実際の面接における受け答えを思い出してみましょう。
面接というと、おおむね、どこへ行っても、
聞かれることは同じです。
まず、自己紹介、
そのあと、これまでの経歴や趣味などの質問を受け、
仕事内容(面接する側)への認識度を探られ、
なぜここを希望し、
そこであなたは何ができるか?
そのやる気の強さの確認、
というような流れになります。
それに加えて、
人間性を見るために、あえて就職に関係しない、
世の中のことに対する意見や考えを聞かれる可能性もあるかもしれません。
このように、どこへ行っても聞かれる項目が同じなのは、
ごく自然なことで、
その「人となり」と「受け入れる側とのマッチング」を
知りたいからこそ、
この面接が行なわれているわけですからね。
【ビジネス特化のコミュトレ】20~40代社会人の直面するビジネスシーンや課題を網羅

ということは、マッチングの相性がいいですよってアピールすればいいのかしら?
自己紹介ではどういうことを言えばいいか?
媚びるのではなく、魅力があふれ出ちゃうイメージですよ。

では、
項目ごとに考えていきましょう。
まずは、自己紹介について。
何秒で自己紹介してくださいなどと言われるのは、
アナウンサーの面接ぐらいですから、
好きなだけ自己紹介してもいいのが
普通の面接です。
あんまり長いと空気が読めないヤツになってしまいますが、
名前を言うだけの自己紹介では
逆にできないヤツになってしまいます。
簡潔でありながら
しっかりと自分らしさを出して印象を残したいものです。
そのためには、
自分はこんなことをしてきたという「具体例」と
それを通してこう思った、あるいは
こんな人間になろうと努力しているなど、
「自分の価値観と意思の表明につなげること」。
例えば、学生さんが体育会でスポーツをやってきたとして、
それを自己紹介に織り込むのであれば、
「陸上部で4年間、短距離をやってきました。
よろしくお願いします。」
で終わってしまったら、ただの人です。
例えば、
「短距離の神髄は・・・・と解釈しています。
その練習を通じて、
私はこんな○○な人間になることができたと思っています。
××なら、誰にも負けません。」
など、
自分がやってきたことへの自分なりの解釈と
自分の人間性をつなげてアピールすると、説得力が出ます。
成功例や失敗談も絡めると、
なお、良し、です。
これらはほんとうは、
常日頃から考えていることが必要ですが、
一夜漬けでも考えられないことはありませんから、
面接が迫った時期に、
自分がやってきたことだけではなく、
それによって得たこと、
そして、それが就職を目指す企業や社会にとって、
どう役に立てるのか?
考えを固めておくことをおすすめします。
考えたこと、つまり持論を、
向こうからわざわざ聞いてくれる形になるわけですから、
それに対して答えるのは
「とても楽しいこと」ですよね!
面接を受けることを楽しむ、というのは
ここに秘訣があるわけです。

持論を持つって、大事ですね。
自己紹介をセリフとして覚えないこと
人は持論を語る時、魅力があふれ出ちゃうものなんですよ。

ただし、
自分が考えてきたことを覚えて、
そっくりそのまま言おうとすると、
言葉を再現しようとすること自体がプレッシャーになり、
余計な緊張をしてしまうかもしれません。
いや、なによりそれだと、
セリフの棒読みになりかねず、
自分のことなのに、
自分の言葉じゃない状態、
言葉にエネルギーがなく、
相手に強く伝わらない状態に陥ってしまいます。
大事なのは、
セリフとして覚えないこと。
そして、
自分の考えは、信念として、
きちんと自分の心の中核に据えること。
その信念に基づいて、
その都度、言葉を選んで話すようにすること。
これが、
「強い言葉を持つ人」の話し方です。
また、
こういう話し方ができるようになると、
話し方に好循環が生まれます。
その都度、言葉を選んで話していると、
話の中に、
「今」を取り入れることができるようになります。
面接を受けている今この瞬間に思っていることを、
話題に組み込むことも可能ですし、
なによりこの話を聞いている相手のことを、
思いやる話し方ができるようになるのですね。
覚えてきたセリフを再現することに一杯一杯で、
自分のことしか頭にない人と、
心から湧き出す言葉で語り、
聞き手のことを思いやる余裕もある人。
どちらが魅力的なのかは、
言わずもがな、だと思いませんか?

面接で話を聞かれているときに、他人のことを思いやる余裕ってすごいですね。
「強い言葉」を使うことができるようになる習慣とは?
楽しいから、余裕がでるんですよね。ほんと、好循環です。

このような、
その都度、言葉を選ぶ話し方は、
実践することが、
他のなにものにも優る練習です。
そのためには、
覚えたことを話す習慣を、
ばっさり捨てることが必要になります。
覚えて話す習慣は、
癖になってしまうからです。
覚えていないと、
怖くて話せない状態です。
そういう話し方を変えるには、
項目だけイメージしておくことです。
話の中心、
言いたいこと=信念=持論は、
心の中心に据えられています。
あとは、
○○の話、
××の話、などのように、
話す項目を箇条書きにして構成し、
できればそれを、
画像でイメージしておきます。
文字が箇条書きで書かれている画像のイメージ、
でも良いと思います。
なぜイメージなのかというと、
思い出すのが、速くて簡単だからです。
コンピュータで言うと、
データの読み込みが速い、という感じでしょうか。
画像だと、
一枚で事足りますからね。
このようにして、
心の中心の持論と頭の中のイメージを参照しながら話していると、
同じテーマで話しても、
毎回使う言葉が違ってくるはずです。
話す時も場所も違うのですから、
思いつく言葉も違って当然です。
むしろ、
毎回同じ言葉で話せてしまうことのほうが、
注意信号。
なにも考えなくても言葉が出てくるのは、
身体が話を覚えてしまった証拠です。
言葉の強さ、
話し手の情熱が、
もしかしたら伝わらない状態になっているかもしれませんよ。
そうならないよう、
絶えず、
自分の気持ちにあてはまる、
信念や持論をピタリと形容する、
もっと良い言葉、
もっと適切な表現を探り続けること。
強い言葉を放つ人には、
普段からそのような話し方の習慣があるのですね。

私は、自分の意見や持論を持つのが苦手かもしれません・・
持論=言いたいことがないと、無理やり話を作って、覚えて、再現する・・だから言葉に力が入らないんですね。
